この間何かで読んだんですが、昔男子陸上100mで9秒台が出たとき、それまで誰も10秒を切れなかったのに、一度記録が出た途端にどんどん9秒台で走れる人が出たと。それって心理的なハードルだろうという話なんですが、つまり、「できない」と思いこんでいるとできない。誰かがやっちゃうと急に「できるんだ!」って気持ちが切り替わって、その結果、できた!という場合があるということらしいです。
今日、「光できらめく理系女性たち」という本を読んでいて、ここにもそういう話があるなあと思いました。日本女子大の小舘研究室出身の卒業生たちが日本の理系女子学生の平均を驚異的に越えて修士課程・博士課程に進学しており、また、卒業後の仕事の継続状況や勤続年数の長さも群を抜いているということなんですが、やっぱりそれは「それが当たり前」の世界に身をおいていると当たり前にやれる、ということのあかしだなと。
9秒台では走れっこない、という心理的ハードルがなくなったとき、たくさんの人が9秒台で走れたように、女子学生の場合も理系進路や技術職への就職に対する心理的ハードルがなければ、きっともっと「普通」にそういう道に進めるのでしょう。
でもそれは女子の理系進路に関わらず、どんな人にもあてはまりそうですね。周りに当たり前にやってる人がいれば、やれるし、いなければなかなかそうはいかないのでしょう。そういう意味では、やはり環境は大事ですねえ。わたしは、この本で紹介されている小舘先生にぜひ見習いたいと思いました。学生の皆さんが「自分はこんなものかな?」と自己判断している能力が、実はまだまだそんなもんじゃなくて、もっと高くまでいけるんだと意識を変え、さらにさらにチャレンジしていこうと思える環境を、私の研究室でも作っていきたいです。そのためには一人ひとりの卒業生が後輩のロールモデルになってくれることも大事ですね。卒業生の皆さん、ときどき戻ってきて、社会でがんばっている姿を見せてやってください。
今日、「光できらめく理系女性たち」という本を読んでいて、ここにもそういう話があるなあと思いました。日本女子大の小舘研究室出身の卒業生たちが日本の理系女子学生の平均を驚異的に越えて修士課程・博士課程に進学しており、また、卒業後の仕事の継続状況や勤続年数の長さも群を抜いているということなんですが、やっぱりそれは「それが当たり前」の世界に身をおいていると当たり前にやれる、ということのあかしだなと。
![]() | 光できらめく理系女性たち―理想のワークライフバランスを目指して |
クリエーター情報なし | |
オプトロニクス社 |
9秒台では走れっこない、という心理的ハードルがなくなったとき、たくさんの人が9秒台で走れたように、女子学生の場合も理系進路や技術職への就職に対する心理的ハードルがなければ、きっともっと「普通」にそういう道に進めるのでしょう。
でもそれは女子の理系進路に関わらず、どんな人にもあてはまりそうですね。周りに当たり前にやってる人がいれば、やれるし、いなければなかなかそうはいかないのでしょう。そういう意味では、やはり環境は大事ですねえ。わたしは、この本で紹介されている小舘先生にぜひ見習いたいと思いました。学生の皆さんが「自分はこんなものかな?」と自己判断している能力が、実はまだまだそんなもんじゃなくて、もっと高くまでいけるんだと意識を変え、さらにさらにチャレンジしていこうと思える環境を、私の研究室でも作っていきたいです。そのためには一人ひとりの卒業生が後輩のロールモデルになってくれることも大事ですね。卒業生の皆さん、ときどき戻ってきて、社会でがんばっている姿を見せてやってください。