スタンフォードの自分を変える教室 | |
ケリー・マクゴニガル | |
大和書房 |
ハーバードの、、、に引き続き、こっちも読んでみました。
アマゾンの書評だとこっちの方がつまらないのかなと思ってたけど、私としてはこちらの方がずっとよかったですね。まあ書評ってのは書いてる人の主観ですからねえ。
わたしも講義でいつも話すんですが、「明日から絶対勉強頑張ろう」とかいうのは精神論や根性論じゃ無理で、というのはそんなことができるくらいなら最初からできてるはずですので、「これまでできてない」には理由があるだろう、ということなんです。脳の生理を知れば、そこをうまくクリアできるかもしれません。一番印象的だった話は、脳のある部分を刺激すると「快感の期待」(実際の快感や幸せではないところがみそ)のスイッチが入ってやめられなくなる、という話。いつまでたっても期待だけ、幸せの予感だけで、本当の満足感が得られないので、やめられないというわけです。ここしばらく流行の「自分探し」とかもこれに入るんじゃないかしらん。←これは私の私感。
さらに、5年後の成果など脳は望んでいない、というのも「ホントだ!」という感じで納得でしたね。むしろ、5年後の自分になりきって、今の自分にアドバイスしろと。これ、ホントにやってみる価値あると思いました。将来の報酬(喜び)より目の前の報酬(楽)、を選んでしまうのが人間の脳だというわけですが、このままやらずにいたときの5年後の自分を具体的に想像してみることで、今の自分を変えられるかもしれません。