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ワンオペって言葉

2017年05月15日 | その他もろもろ
この間、ワンオペ育児のCMが話題、、、っていうのでちょっと見たんですが(ムーニーのCM)。

賛否両論で、
「このとおり!」
「こんなの見せたら子どもを持ちたいと思う人がいなくなる!」
「あとでこの時間が宝物になる、、みたいなフレーズはいらない!」

とかいろいろな意見がありましたね。

ワンオペって言葉、昔はありませんでした。
私が子供を育ててた頃、仕事から帰ってかばんを置くとそのまま台所へ。一度も座らず、ごはんも立ち食い。というようなことはまあ普通でした。
ご飯の支度をする際は子どもをおぶっているのが日常で、自分の食べるものは片手で食べられるよう、おにぎりを大量に作って冷凍などしていました。
わたしの子どもは感受性が強く、夜は15分おきに泣くことが2歳くらいまではありました。連続して寝られないのが普通になってました。
抱っこしたまま座って寝ていたりしました。
子どもはしょっちゅう病気になり、ぜんそくもあって、夜中の3時に救急に行くこともたびたびありました。
お医者さんがカルテを見て、「お母さん、こんな時間にこんなに来てたら体がもたんでしょう。吸入器、買いませんか?」と勧めてくださり、やっと家で喘息のコントロールができるようになりました。

わたしは今になって「あの頃の時間は宝物だったなー」っては、やっぱり思いませんね。
私はずうっとしんどかったけど、ずうっと楽しかったと思います。
後になって振り返って「よかったな」というんじゃなく、その時その時が十分でした。
だから子ども達が育っちゃった今はまた今で非常に楽しいです(笑)。

あの頃、本当につくづく「もういやだーーーっ」ってなったり、心が折れて(という言葉もなかったけど)どーんと落ち込んだことなかったかもしれない。
ぎゃあぎゃあ怒ったりはしてました。だけど、もうとにかくすごい大変な毎日でねえ。
考えてる暇がなかったのかもしれない。

あの頃、もし夕方の1時間でももうひとつ手があったら、ずいぶん違っただろうなあとは思います。
すごく助かっただったろうなあ。
だけど今みたいな世の中じゃなかったんで、お母さんってのはたいていワンオペだったんですよ。どこのお母さんもね。

今は昔よりはかなりよくなってるように思うんだけど、でもまだ足りないんでしょう、このCMがこれだけ炎上するところをみると。
何が足りないって?
そりゃ、お母さんをしているへの感謝、リスペクト、いたわり、でしょうね。
それができるのはお父さんしかありません。
でもそういう人がそばにいなくても、毎日楽しいことが十分にあるということも、私は信じます。
子どもと一緒ならば。




コメント (3)
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