院長のへんちき論(豊橋の心療内科より)

毎日、話題が跳びます。テーマは哲学から女性アイドルまで拡散します。たまにはキツいことを言うかもしれません。

ジャスミン革命の後

2012-02-18 03:11:02 | 経済
 私は国際情勢にはずぶの素人だけれども、昨年チュニジアで起こったジャスミン革命はうまくいかないと思う。

 なぜかというと、国民が働かないからである。働き盛りのいい大人が、昼真っからカフェテラスにたむろして、一杯70円のエスプレッソで何時間もおしゃべりしているところを見て愕然としたからだ。

 もしかすると、チュニジア人が怠惰なのではなく、働く場所がないのかもしれない。しかし、表情に屈託はなかった。

 いくら革命を起こしても、生産しなければ誰も援けてくれない。経済的な裏づけがなければ、革命政権も何もできない。チュニジアは今、革命は起こしたけれど、はてどうしたものか?という状況ではないだろうか?

 エジプトの革命は、もっとうまくいかないだろう。隣国のマネだからである。ムバラク政権は倒れたが、庶民は自分でなんとかしようとせず(できず?)、革命後も何も変わらないじゃないかなんて呑気なことを言っている。

 アラブの春は前途多難だと、私は思っている。

 (見出し画像はチュニジアの青空市場、2008筆者撮影)