(玄関と内部。筆者撮影。)
昨日は、私が勤務医だったらちょうど定年退職日でした。ご苦労さん会ではないですが、写真のフランス料理店で食事をしました。
路地裏にあるこの店の前身は呉服屋でした。もう呉服の時代ではなく、呉服屋が廃業した後にこのレストランが入りました。
予算をかけたくなかったためか、床は呉服屋の当時の畳敷きのままで、このきわめて人通りが少ないこの路地でレストランは営業を始めました。
あまりに目立たない場所なので私はすぐに潰れると思ったのですが、潰れるどころか予約が取れない日もあるほどに繁盛しています。コスパが高くクチコミで人気が出たようです。
7年前に開業したときには、シェフは30歳台のように見えました。コースの締めに混ぜご飯が出る変わった店ですが、とにかく安くておいしいのです。とくにスープとデザートが絶品です。
すぐ近くのホテルの9階に有名レストランがあって、そこも非常においしいのですが、そちらは値段が倍です。
(高校時代、キラ星のようだった秀才の同級生たちもみな定年を迎えました。彼らはどんな老後を過ごすでしょうか?)
※今日、気にとまった短歌
数多なる相似の箱のおのおのの鍵を持ちにし鍵つ子われら (名古屋市)浅井克宏