(LPレコード・ヨーロッパのマイルスデビス)
元は男性がやっていた仕事や趣味をやる若い女性を「山ガール」とか「歴女」とか「鉄子」とか「ドボジョ」などと呼ぶ言い方が流行っていますね。さいきん「ジャズ女子」というのが「出現」したそうです。
古いジャズが好きな若い女性のことです。「ジャズ女子」が現れるのは必然です。この欄でなんども述べてきたように、さいきんは居酒屋のBGMはほとんどモダンジャズです。ふだん聴きなれないが、いいなぁと思う女性がいても不思議ではありません。
それをきっかけにジャズを調べると、そこには60年代の豊かな音楽シーンがあって、女子たちは改めて驚くのでしょう。そして、私のような爺さんがその音楽について詳しい。こうして「ジャズ女子」は生まれたのではないでしょうか。
ひと昔まえ、「おやじギャル」というのが流行りました。爺さんたちのように、安居酒屋で焼き鳥をつまみに熱燗を呑んで、懐メロを歌ったりするギャルのことです。爺さんたちの文化は意外に深いことを彼女たちは知っていました。
「ジャズ女子」は「おやじギャル」が姿を変えたものだと私は考えています。
参考:このブログの「モダンジャズの歴史」の記事6篇
※今日、気にとまった短歌
ぴかぴかのスプートニクのレプリカに映るさえない眼鏡のおとこ (東京)ユキノ進