(左が田楽、中央が菜飯、右奥が吸い物。「きく宗」のHPより引用。)
私が住む豊橋は、むかしは吉田宿といって東海道の宿場町だったそうです。
吉田宿の名物が「菜飯田楽」です。菜飯と豆腐の田楽がセットになっているので、つづめてそう呼ばれます。(菜飯=大根や蕪の葉を刻んだものが入ったご飯。)
豆腐を竹串に刺して焼き、そこに赤みそをかけた素朴な料理なのですが、これがうまい。私は月に1~2回は食べます。
菜飯田楽を出す店は4軒ほどあるのですが、たったそれだけの料理なのに巧拙があります。まず、豆腐を焦がしてはいけません。赤みそは香りがよくなくてはなりません。
もっとも有名な店が「きく宗」で、この店は文政年間(1800年台前半)からあるそうです。豆腐も自家製で作業に失敗がありません。でも、他の店の倍くらい高いです。
駅前地下の「いちょう」という店はリーズナブルです。
※今日、気にとまった短歌
目の前の吊革握る青年の上衣の袖にチョークのほこり (豊田市)成田信行