30年以上前に購入して、未だ現役で使用しているTechnicsのFM/AMステレオチューナーのAM放送が聞こえなくなり、修理する事になった。カバーを外しプリント基板上を眺めただけではこれといった外観不良部品は見つからない。全然聞こえないのだから、バリコンがショートしているか、局部発振が止まっているのではと検討を付け、バリコンは接続線を外し、テスターで当たったが問題無い。一方発振回路はシンクロスコープ(会社からの借用品)でトランジスタの各電極をあたってみたら発信してない様である。
半田の接触不良は無いかと、半田を盛りなおしたが、変わらず。トランジスタを交換してみることにする。使用しているのは松下製2SC829で規格表を見ると用途がRF,CONV,MIX,OSC用となっている。この様なのは手元に無いので、汎用品の東芝製2SC1815に交換してみた。そしたら発振を始めてくれた。周波数によって発振電圧が変化するが、まあ、受信出来ているのだから良しとする。機会があれば、トランジスタはまだ入手可能なので交換することにする。周波数やレベルのトラッキングを一応行ったがどうも温度特性が良くなく時間が経つとずれてしまう。ガマンガマン。今、LUXMANのチューナーT-4がジャンク品だが、オークションで安く手に入れば、修理して、世代交代になるかも。