先のブログでST-3500のバリコンにボリュームをセットしたところまでは紹介したが、この電圧変化を実際に、aitendo製18バンドDSPラジオのTUNE入力に加えるためにL/Hの電圧を発生させる定電圧(5V)・多回転半固定抵抗・OP-AMPによるボルテージフォロア回路を基板に組んでみた。
最初LM358を使用したが0.6V以下に下がらずレールtoレールのNJU7031に交換した。予めLHの電圧を調整してTUNE端子に接続してST-3500のチューニングダイヤルを回してやると、チューニングは出来るものの、依然バリコンタイプで実験した様に、DSP特有の同調ロック現象の為に、ぴったりに合わせた同調は出来ない。AMで50kHz、FMで500kHzの範囲で入力信号にロックするので、その都度、目盛とはずれる(横行ダイアルで10mm程度)ことになり、また表示とも合わないので、実用にはならないことが分かった。
余談だが、DSPチューナーの動作電圧範囲は3V~4.5Vだが、5V印加していた為不安定だった。壊れたと思われたM6959モジュールも電圧を下げたら動作した(しかし、交換してみると受信がずれるので、どこか壊れているかも知れない)。だが4.5Vで動作させた場合、電源ONのサージで動作しなということが有ったので3V程度での使用をお勧めする。
【方針転換】バリコンは容量不良(誘電体と思われるコーティング溶かしてしまった)で使えないが、フロントエンド基板は生きていると思うので、もう1度バリコンに付け直して、バリコンとのパターンは切り離し、この部分をバリキャップ(AM用:1SV149、FM用:1SV101)でチューニングすることにする。
DSP用に取り付けたボリュームがそのまま使えて、ボルテージフォロア回路も電圧を上げる(約9Vまで必要)ことで対応したいと思う。
内心、DSP化出来なくてガッカリしたので、取り掛かりはまだ先になりそうだが、回路は決めてある。