液晶と表示用IC(SC3610)はaitendoで以前から販売されていて興味が有ったので購入してあったが、製作する暇が無くて、そのままになっていたところ、aitendoでキット化[AKIT-3610]したものが販売されたので、早速購入し製作して見た。製作は「電子工作サークル」のメンバーに教材としてお願いした。
ICのピッチが狭くフラットなランドタイプなので、難しいみたいで、この部分は私が手伝って半田付けした。15Wのはんだ鏝では容量不足で25Wに変えたら作業がやりやすくなった。動作電圧は3~3.3Vで、本当は良く無い(ICは7Vまで動作)のだが、丁度リチウムポリマー電池が有ったので接続。
時計とタイマー設定は出来たので、どうやら動作はしている様だ。
持ち帰って、周波数カウンター部の動作を見てみる。
●FMでは発振器出力周波数から中間周波数10.7MHzをマイナスした値が表示される。MAX380MHzまでは少し誤差が出るがカウントする様だ。
完全に動作するのは280MHzまで(仕様では149.9MHzだが)。10.7MHz入力で0MHz表示で、更に入力を0.7MHzにすると表示は990MHzとなる。
1000MHzに対して+-が逆転する様だ。
●AMでは発振器出力周波数から中間周波数455kHzをマイナスした値が表示される。9455kHz入力で9000kHz表示。
100.455MHz入力で0MHz表示。
99.455MHz入力で9000kHz表示。
レンジを変更して455kHz入力で0kHz表示。
450kHz入力で9995kHz表示。
454kHz入力で9999kHz表示。
10000kHzに対して+-が逆転する様だ。
ということで、ズバリの入力周波数は表示されないので、周波数カウンター単体として使うには難しい様だ。隠し端子(NC表示)でその辺の機能が無いものかプルダウンやプルアップしてみたがやはりNCの様だ。
引き続き、本来の用途であるアナログのFM/AMラジオに接続して確認してみたいと思う。
発振出力0.3V以上が必要で、アンプが必要になるかも知れない(回路例は掲載されている)。
【10/20ラジオに接続】 電子工作サークルの空き時間を利用して、ラジオの局発に接続してみた。
使用したのは「防災用ラジオ」で、購入して3ヶ月しか経っていないのに、急に電源が入ったりというトラブルで、購入先に交換を依頼したら、新品を送るので、不良品は返却しないでも良いというので、気兼ねなく改造することにしたものだ。ICはCD1691CBだったが、データーシートが、その時無かったのでオシロで波形を観測。5番ピンにAMの局発信号(P-P0.4V)が出ていたので47PFを接続してカウンターに接続したところ、問題無く受信周波数が表示された。
FMは7番ピンだが、出力電圧が低くてカウントしないので、データーシートにあるアンプが必要の様だ。
除草剤の噴霧用としてパナソニック製の電池式噴霧器を使っていたが、急に噴霧が出なくなった。
実は、先日のおもちゃ病院で仁平ドクターが同様な噴霧器を持って来て、修理していて、私が持っていた秋月から入手したモーターが丁度同じ形状で交換したところ治ったので、私のも同じ原因かと分解してみた。モーターは正常に回っている様だが、水を吸わせると、ポンプ出力口からの水勢が弱い。
吸い込みパイプの先端を見ると、フィルタの網に綿埃りが付着していて、詰まっているのが原因だった。
埃を取り除くと、正常に噴霧が出る様になった。説明書も見なかったので分解してしまったが、タンク部分はひねると外れる構造になっており、これを最初にやってみれば分解する必要もなく解決出来たのだが。