トラブルシューター

私の修理・製作体験記(茨城・県西おもちゃ病院・JA7FJP/1)

圧接機ラジコンの修理

2014-01-22 15:17:18 | アマチュア無線

Img_6725_r_3Img_6727_r_2Img_6726_r_2Img_6728_r_2   以前UNIC-RCを修理してあげた方から、また違った機器の修理依頼があった。
圧接機というもので、事前に写真と症状を連絡いただき、故障原因が掴めそうなので送ってもらった。
Fj310209Img_6729_r_2Img_6730_r_2送信機は赤と黒のボタンが有り、赤を押すとコンプレッサが回り圧力計が上がり、黒いボタンを押すとその圧力を抜いてゼロになるというものだが、ラジコンが動作しないという症状。
届いて動作確認したが、問題なく動作した。
送信機は問題無いと聞いていたので、送信周波数を知るのに、分解してみるとT138.890と刻印された水晶(受信側はR138.890)が有ったので、ハンディ受信機で合わせてみると、その周波数で変調音が聞こえて来た。2台とも正常に変調音が出ている。
ちなみにクロック用と思われる水晶は3.3MHzが使われている。
この周波数帯のラジコンは初めてである。
Img_6724_r_2Img_6719_r_2Img_6720_r_2受信機側のダイキャスト蓋を外す。
通電(AC100V)状態で送信機で動作させておいてACコードを動かしても問題ない。次に基板の中央あたりをトントンと押すと信号が断続するので、基板を外しその部分の半田を付け直すが症状は改善されない。
Fj310207Img_6717_r_2Img_6723_r_2Img_6721_r_2部品面を見ていくと三端子レギュレータ(TA78L005AP)の端子が1本(OUT側)がモールドの根元から折れていた。基板を押すことで、その部分が付いたり離れたりして動作が断続したのが原因の様だ。
ズバリのICが無いのでTA48M05F(Max0.5A)を使用することにした。
交換して出力電圧は正常に5V出ている。
今度は基板を押しても断続動作することは無くなった。
今回の原因には関係無いが、IF増幅にはMC3359P(ナローバンドFM-IF)が使われており、中間周波10.7MHzを455kHzに変換する10.245MHz水晶が使われている。クロック用は送信機と同じ3.3MHzが使われている。
kumanofさん、コメント有難うございます。
一応、振動対策として、基板取り付けは防振ゴム?のボスを使って振動は吸収している様です。

コメント (2)
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