トラブルシューター

私の修理・製作体験記(茨城・県西おもちゃ病院・JA7FJP/1)

県西おもちゃ病院(2017/12)

2017-12-09 15:01:14 | おもちゃ病院

 例年、なぜか12月は受付が多く、今回も20点近くあり、半数が入院となった。
面白い修理おもちゃを紹介する。
【スノーイングトナカイ】
クリスマス用で発泡スチロールの粒がファンにより舞い上がり降ってくるというものだ。
茨城県ではメジャーなホームセンターである「山新」が輸入販売したもので、例によって中華製です。

全然動作しないというもので、電源スイッチをONにする際、微妙に動かすとメロディは出てくるがファンとLEDが動作しない。
電源用スライドスイッチが接触不良なので、180度回転させて反対側の接点に配線を付け替える。

このおもちゃの面白いところだが、底板に圧電サウンダーが付いており、拍手等の音により底板が振動、これによりサウンダーから電圧が発生し、これをIC内回路で起動しているところだ。
メロディとファンは同じトランジスタ(PNP型のSS8550)に接続しているが、何故かベースに接続されている。
誰かが、改造した跡がみられる(半田付けが明らかに素人)。
負荷の配線とトランジスタを外し、ベース電圧の変化をみると、動作時0VとなるのでICは動作している様だ。
トランジスタを交換し、配線をベースからコレクタに入れ換えたら全て正常に動作した。

【あいうえおボード?】
過電流保護用にヒューズ(基板に単なるヒューズ線を付けたもの)を使っているが弱そうなのでヒューズ抵抗に付け替える。

電源のスライドスイッチの接触も悪かったので接点スプレーで対応。これで動作する様になった。

物まねくまモン人形

音がおかしいということだったが、実は問題無かったということ。
話しかけると歩きながらマネマネ!かわいい声でオウム返ししながらお散歩するというのが正常。
録音ICが使われており、エレクトレットコンデンサマイクに話しかけると、その通りオウム返し(再生スピードは可愛らしくなる様に早くしている様だ)するという機能が分からなかっただけだ。なので、たたいたら少しボツッと音がして走行用のモーターが一瞬動くだけという現象になっていた。

ぬいぐるみを外すのには大分考えてしまった。
周囲のホットボンドをはがして、ぬいぐるみを最大限電池ボックスの上に引き下げる。
そして、足の部分をぬいぐるみから注意深く片足ずつ引き抜く。
今後のためにギアはグリスアップした。


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