大田区議会議員 奈須りえ  フェアな民主主義を大田区から!

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若い人たちの投票率をあげるために 奈須りえが考える投票率は何故低いのか

2024年01月09日 | フェアな民主主義

若い人の投票率をあげるための質問を受けたので、私がどうお答えしたかご報告します。


選挙権年齢が18歳に引き下げられたにもかかわらず、低い若い世代の投票率を問題視し、

どう政治に関心を持ち投票率をあげるか、を目的とした調査であると受け止め、

ご回答させていただきました。

 

引き下げられたことでの、18歳19歳の投票率が低いことなのか

一般的な若い世代の低い投票率を問題視しているのか、

わからないので、回答は一般的な若い世代(だけではないですね)の投票率をどう上げるか

という視点で回答いたしました。

 

そもそも、

政治的社会的に成人年齢を広げ、投票や契約はできても、

契約の主体となるために必要な経済的自立、精神的自立という実態が伴わないように

選挙はできても、政治的判断ができるよう、家庭でも、社会でも、学校でも

育てられていませんから、

実体的な政治的自立=主権者としての自立を獲得できていないのだと思います。

 

もともと、20歳で選挙権を持っても、主権者として自立出来ていたとは

思えませんから、年齢が引き下げられた分、状況は悪くなっているかもしれません。

 

 

私自身、議員になってから、政治の重要性を知り、また

有権者に必要な情報が届いていないことを知りましたので

その立場からお話しさせていただきます。

(知っていたつもりになっていましたが、これほど重要だということを知りませんでした。)


上から目線に感じられたら本意ではなく、

私自身の体験に基づいた回答だとご理解ください。

 

 

また、回答は、若い方へというより、一般的な回答になっていると思います。

 

私自身の体験から思うのは、

若い方の方が、政治的な思い込みや洗脳が少ない分、

シンプルに判断出来て、結果、本質的なとらえ方が

出来やすいように感じます。

 

そここそが、18歳選挙権に期待するところです。

 

政治が教育への関与を始めています。

 

社会体験の無い若い方が、学校教育から得られた情報だけで

政治参加することが、かつてのナチスドイツの

ヒトラーユーゲント - Wikipedia

 

のようにならないことを願っています。

 

 

1.

①選挙に行く意味や必要性、行かなければどうなるか、教えられていません。

政治が社会のしくみや構造を作っていて、その意思決定に関与しているのが

選挙で選んだ議員が議会で決めている、ということを知りません。

 

②そのうえ、政治が何を決め、それによって社会がどう変わってきているか、現状と実態を知りません。

 

⓷そのため、政治が真に必要だという実感や危機感を持てないから、選挙に行く必要性を感じることができません。

 

④得られる政治的情報は、①~③を知らせてくれませんし、2.の回答でも触れているように

得られる情報の多くは、有権者が、政治権力の維持に有利な選択をさせるように、

誘導的であったり、誤った情報が提供されていたり、本質的な情報が得にくくなっていたります。

 

 

 

2.

1.①~④を知ること。その上で、知った人が、他の人に働きかけ広げるしかないと思います。

一番、働きかけなければならない役割を担っているのは¥8議員だと思います。

 

なぜなら、議員が意思決定に関与する当事者で、政治の現場で何が起きているのか

有権者より早く知ることができるからです。

 

議員が、知り得た情報を分かりやすく有権者などに伝えることで、

政治の必要性を知っていただき、選挙に行こうと思ってもらわないと選挙に行こうとしないと思います。

 

仮に、こうした本質的な働きかけ無く、表面的な投票行動だけを促され、投票率が上がったとしても、

社会は良くならないと思います。

 

電子投票は、誰が投票したかわかる可能性がありますし、

郵便投票は、なりすましを防げないと思います。

 

ところが、私たちの多くは政治家ではありませんから、政治情報を知り理解し判断することは

簡単ではありません。

良い政治家を見つけ、そこから情報をえるしかありません。

その政治家を見極めるために、必要な知識を得なければなりません。
勉強はいつの時代も大切ですが

与えられた模範解答を覚えるのではなく、本質的な学びが重要です。
生き物の本能のような「感性」を研ぎ澄ますことだと思います。

 

そういう意味で先ほどふれた、

若い方の方が、政治的な思い込みや洗脳が少ない分、

シンプルに判断出来て、結果、本質的なとらえ方が

出来やすいように感じます。

 

 

しかも、得られる情報の多くは、有権者が、政治権力の維持に有利な選択をさせるように、

誘導的であったり、誤った情報が提供されていたり、本質的な情報が得にくくなっていたります。

 

八方ふさがり的な状況ですが、

そこを乗りこえなければ、政治は良くするための投票率を上げることは出来ないと思います。

 

それくらい、政治を良くすることは簡単では無いし、政治権力を持つものはその権力を

手放したがらないということです。

 

ただ、社会はかなり悪くなってきていますから、社会が悪くなってきていることに

気づく人も増えると思います。

そうなると、政治に関心が向くようになる可能性が高くなると思います。

 

それ以上に誘導や場合によっては同調圧力が大きくなる可能性もありますが、、、

 

 

3.愛する家族や恋人や友人でさえ、自分のことを十分に理解してもらえなかったり、

自分の望まないことをすることがあるのに、会ったことも無い政治家が100%自分の利益のためだけに

動くことがあり得るでしょうか。

 

人が、100%自分のためになることをするというのは、ほぼ幻想だと言って良いでしょう。

ましてや、会ったことも無い政治家が、自分が居心地の良い社会を作ってくれるなど

ありえません。

 

数多い中から、投票したとして、より良い、よりましな政治家を選んだとしても、自分にとって

どれだけの仕事をしてくれるか、わからないのです。

 

しかも、より良い、よりましな政治家に投票したとしても、有権者が政治に無関心でいれば、その政治家は

多くの有権者のためでは無く、一部の支援者のために政治権力を使うかもしれません。

 

ですから、常に、有権者は議員を監視、チェックしていなければならないと思います。

いまは、多くの人が働くに忙しくて、政治への関心も失われています。

 

個人がわずかな時間でも政治に割き、時々監視するだけでも、有権者の数が圧倒的に多いですから、議員の抑止になるでしょう。

 

実は、本気で取り組めば、政治は非常に興味深い=面白いものです。

 

若い方が政治に関心を持つことで、

社会が少しでも良い方向に向かうことを期待しています。

 


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