個人旅行でイギリスなどに行ってきました。
イギリスは、2010年以来14年ぶりでした。
14年前は、小公女の主人公のような気持ちで、ホテルの窓を開くと、再開発のクレーンがみられましたが、そうした場所に、スタイリッシュなビルが建ち並び、まだまだ、開発は続く印象でした。
それだけでなく、1973年に作られた鉄道(地下鉄)などで移動しましたが、
日本の東京メトロと住友商事が、Go-Ahead Group Limitedと共同出資し、英国ロンドン市交通局のエリザベスラインを受注するなど、インフラ投資も、ますます盛んになっていく様子を、肌で感じてきました。
東京メトロ・住友商事、 英国地下鉄Elizabeth lineの運営事業を受注|東京メトロ
東京メトロ・住友商事、英国地下鉄Elizabeth lineの運営事業を受注 | 住友商事
一足先に民営化が始まった英国が再公営化し、遅れて民営化している日本は、ますます、税金による公共投資に拍車がかかっています。
それでも、まだまだ、美しい街並みは、観光地だけでなく、住宅地にも広がっていて、都市計画の違いを感じました。
美しい街並み、建て変わらない古くて美しい建物と、民営化の問題と併せて考えると、イギリスは王室所有の土地があり、その制度もこの間に大きく変わっているようです。
土地の所有の制度と、地方税制についての、日英の違いも勉強しようと思っています。
こういう↓、開発に関わるお知らせの張り紙が、あちこちに貼られていました。
日本もマンション建設に際しての、お知らせ看板は設置の義務がありますが、日本の場合、街並みを守る制度としては、あまり機能していないようですね。
街並みが守られているイギリスは、この張り紙がどう機能しているのでしょう。
一方、古いほど価値があるロンドンでも、最近は、洗練された近代的なマンションが建っていて、
日本人などからは好まれているようです。
街並みが守られるのは、制度だけでなく、住民の意識や努力も大きいなあ、と感じました。
努力、と思ったのは、古いレンガ造りなどの建物は、美しいのですが、
寒かったり、色々な機器が壊れたり、ドアがぴたりと閉まらなかったりで、暮らしにくい、のだそうです。
イギリスだけでなく、ユーロスターで、ベルギーのブリュージュを訪れ、ここでは、美しいまちなみと、美味しいチョコレートと料理と、レースの織物を楽しんできました。
ベルギーは、かつて、手工業で栄えたまちで、業者が作った組合=ギルドの建物が、今も残っていました。
町で一番高い時計台は、教会が作ったものではなく、商人たちが初めて造った時計台なのだそうです。
当時のギルドとの関係がよくわかりませんでしたが、今も、街の象徴のスワンをかたどったギルドマークを作って、地場のチョコレート屋さんを守っていました。
まち歩きのガイドさんから、このマークのチョコレート屋さんをお勧めされました。
ロンドンの、ノッティングヒルの蚤の市をぶらぶらと歩いていたら、1942年の第二次世界大戦の頃の、アメリカの広告を見つけ、書いている内容に興味を惹かれ、買ってきました。
後で調べたら、Lucille Corcosという アメリカの著名な画家の広告?挿絵?だとわかりました。買ったのは、絵だけでしたが、ネットで絵に添えられた説明文を見つけました。
読むと、日本も世界も、いつの時も、同じような問題に悩まされ、今日があるのだということがわかります。
ディズニーランドが無いと言われているイギリスですが、
ハイドパークで冬の間だけ開催されている、ウインターワンダーランドに行ったら、乗り物に、ディズニーのマークがついていました。
視察ではありませんでしたが、
遠い、イギリスやヨーロッパのできごとが、政治とつながり、身近に感じられた旅行でした。
少しずつ、折に触れて、お話しできればと思います。