大田区議会議員 奈須りえ  フェアな民主主義を大田区から!

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(仮)勝海舟記念館は、『万全の保存による』文化財の活用になっているか

2017年12月26日 | 都区制度・大阪都構想

12月19日の朝日新聞「文化財の活用 万全の保存あってこそ」

https://www.asahi.com/articles/DA3S13279676.html

という社説を読んで、先日の(仮)勝海舟記念館の増築・改修請負契約に反対したことは間違っていなかったと確信しました。

大田区は、昭和初期の価値ある建築物を手に入れ、莫大な税金を投入して改修・改築しますが、昭和初期の価値ある建築物を守るどころか、台無しにする設計です。第四回定例会で、この工事請負契約には賛成することができませんでした。

増築は、文化庁の補助金で行われます。文化庁の予算のつけ方にも問題がありますが、補助金ありきの大田区の姿勢にも問題があり、過去の補正予算計上時にも指摘しています。
http://blog.goo.ne.jp/nasrie/e/1b5155844472b57b6709732cb0d29412

以下、議案に反対した理由です。

 


88号議案 仮称大田区立勝海舟記念館(旧清明文庫)増築及び改修工事請負契約について

反対の立場から討論いたします。

この議案は、勝海舟記念館の増築および改修のための工事契約です。

昭和初期の建築に価値を見出して改修・増築しますが、建物の東側壁面を現代建築でおおってしまう、せっかくの昭和の建物の風情が壊れる設計です。

バリアフリーは重要ですが、何のために大田区が手に入れたのでしょうか。

築年数200年300年のヨーロッパの建築物は、その歴史的価値を残しながら、近代的利便性を兼ね備えた活用を両立させています。

増築には、文化庁の予算が投入されていて、昭和の建築物を損なわないよう文化庁の基準にあった選考をした、仕様書に書き込んだと説明を受けましたが、基準を守れば、実際に建物の価値を残したり、守れたりできなくていいというのは違うと思います。

せっかくの貴重な建物を購入したのに、こうした保存の仕方しかできないのは残念で、設計の在り方含め改善すべきであると考え反対します。


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