民主主義は、多様な意見の中からより良い意見を選べる「はず」のしくみですが、どうも、意見が多様でなくなってきているように感じます。
社会保障に関わり学者が書いている本を読んでいたら、「政治が何を争っているのか分かりにくい」「対立の構図が読み取りにくい」といった表現がありました。
これは、政治の現場において、意見が似通ってきていることを意味しないでしょうか?
確かに、地方議会ですが、議案に対する態度を見ていると、区長から提案された議案は、
否決されずに通るだけでなく、反対意見も少ないです。
私は、構造改革以降、日本がとってきた政策や
新たにつくり、改正・廃止してきた法令が、日本を悪くしてきた
と思っていますし、その延長で今も法令改正が行われているので、
どうしても反対×が多くなってしまいます。
大田区議会の区議会だよりは、賛否の分かれた議案だけが一覧表になっています。(この記事の一番下に掲載しておきます。)
民主主義は、意見が異なったときに、議論するところに
その良さが発揮されるしくみだと思います。
国や行政の決めたことに従うだけなら、
議会は必要ありませんし、それでは、全体主義になってしまいます。
区議会だよりで賛否が分かれていたら、
議会で活発な議論が行われているのだと
民主主義が健全に機能している証だと
思っていただければと思います。
下の表の右から3番目のフェアな民主主義が奈須りえの態度です。
赤でチェックしたのが、全会派一致の議案ですが、
区議会だよりの一覧表には、全会一致の議案は
掲載されません。
区議会だよりの会派別の態度表