国は、3.5兆円もかけ【定額減税】しましたが、その直後に、増税しました。
社会保険料負担を増やす法律を通したのです。
3.5兆円もかけた定額減税は、実はこの増税のしくみのカモフラージュになっています。
単なる人気取りではないのです。
カモフラージュまでして国が成立させたこども子育て保険の問題点について議会で取り上げました。
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令和6年第2回大田区議会定例会(第2日) 一般質問 奈須 利江議員(フェア民)
3.5兆円もかけ【定額減税】でカモフラージュまでして国が成立させたこども子育て保険は、
現金給付と少子化対策の名目ですが、
保険という労使折半なので保険料徴収で手取りが減り、また事業主負担から企業がそもそもの賃金を抑制する可能性が高いです。
結果として
🔴医療保険料が増え
🔴賃金が減ります
しかも保険という仕組みは、その対象を広げると連動して負担が大きくなります。
40歳以上の方は経験済みですが
介護保険は導入時は給付総額3.6兆円でしたが、今や13.8兆円で、3.8倍に増えましたが、保険料全国平均をみると、2911円が6014円。2.1倍に増えています。
しかも
介護保険の場合は、利用者負担と言って、使うときに、料金が発生します。
特養もデイサービスも、無料で使えるわけではないのです。
実はこの利用者負担というのが、全体の7~8%を占めています。
例えば、利用者負担も私たちの負担と考えて、今どのくらい負担しているか
7%で計算すると、6014円の保険料ですが、6916円払っていることになりました。
しかも平均で7%ですが、実際には、中~高所得者層の保険料負担を重くして来ています。
だから、平均以上に中~高所得層は、保険料負担に悩まされています。
たくさんもらっているのだから、という前に考えていただきたいのは
これがどんどん進めば、給与所得者は、みんな低賃金化すると言うことです。
保険制度は労使折半。
保険料は給料から天引きで手取りが減りますが
事業主はどう負担するかと言えば、余剰利益=株主配当も減らすかもしれませんが、株主の意向が大きくなっているいま、株主は、賃金というコストを減らせと要求してくるかもしれません。
そうなると、私たちは、給料も上がらなくなり、上がっても、保険料でとられて、昇給の実感が薄くなって長く働いても、頑張って働いても、給料が上がらない給与体系に移行する可能性が高くなります。
これをどんどん進めると給料だけでは暮らせなくなっていくのです
恐ろしいですね。
かんがえてみたら
働くために保育園を使っているのに
その保育料で、賃金が減らされている。
最後は、
🔴貧困化させベーシックインカムを導入せざるを得なく追い込む
家事労働のアウトソーシングって格好いい言葉が使われましたが
資本主義経済における
家事労働の市場化
家で担っていれば
投資家利益を負担しないですんだのに
お金払って、介護も子育ても食事も洗濯もアウトソーシングし始めたら
働いてる分、吸い上げられて、私たちが貨幣経済的に貧しくなってしまったということですね。
男女平等とか、いろいろ言われましたが
本当は、私たちは、どう生きるか、生きたいのか、問われていると思います。