オオムラサキ Sasakia charonda (北海道)
[分 布] 日本各地
[食 樹] エノキ・エゾエノキ
[時 期] 6月~8月
※ 開張は約85㎜~103㎜前後のタテハチョウ科コムラサキ亜科に属する蝶の仲間。
日本各地に分布しており、平地~山地に生息し産地は局地的で個体数はやや少ない。
成虫は日中に雑木林などの明るく開けた空間を滑空する姿が見る事が出来ます。
また日中クヌギやハルニレなどの樹液に集まる姿も見られる。
♂の翅は濃い紫色で、♀の翅は黒~茶色っぽい色をしている。
日本の国蝶として知られ、その美しさから乱獲され年々減少の一途をたどる蝶です。
北海道ではオオムラサキを守る活動を続けてる方々のおかげで細々と生息しております。
本種は最初に日本で発見され(種の基産地は神奈川県)、属名の Sasakia は佐々木忠次郎に献名された。
北海道で見られるコムラサキ亜科は以下の3種
🔳 ゴマダラチョウ・・・エゾエノキ
🔳 コムラサキ・・・ヤナギ類・ドロノキ・ヤマナラシなど
🔳 オオムラサキ・・・エゾエノキ
※ アカボシゴマラダが2008年9月の札幌市豊平区内で成虫が確認されている
自宅で飼育した♂のオオムラサキの羽化直後の写真
日中に山地のガレ場では多数のオオムラサキの成虫を見る事が出来ます。
山地の葉の上で休むオオムラサキ
オオムラサキの幼虫
このとっても可愛らしい顔が見たくて毎年探してしまいます。
[オオムラサキの幼虫]
左:越冬前は褐色色に変化し、木を降りて落葉裏へ移動します。
右:孵化した幼虫はエノキの葉を食べ大きくなります
左:エノキの葉では日中こうして捕食者に見つからない様じっとしてる子が多い
右:冬になるとこうして落ち葉の裏で越冬しています
左:越冬前の茶色くなった幼虫
右:蛹になる前のオオムラサキの幼虫
[オオムラサキの蛹]
オオムラサキの幼虫の顔
コムラサキの幼虫の顔
[オオムラサキとコムラサキの比較写真]
左:コムラサキ(メス)・・・翅表は褐色で橙色紋と黄色紋をもつ
右:コムラサキ(オス)・・・見る角度によって紫色に輝き美しい
オオムラサキ(オス)・・・翅表は基半部が紫色が強く美しい
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