(1)米国が前向きに「change」することを期待したが、米国民の選択は「強い米国」への回帰だった。オバマ大統領2期目の議会中間選挙は民主党オバマ大統領の支持率低下(41%)、不支持率55%の逆転現象のとおり、米国議会上下院ともに共和党が過半数の絶対優位結果となった。
米国政治は議会、大統領ともに国民の選出によるもので議会の構成が直接大統領の職務権限行使を縛るものではないが、その大統領の国民不支持率も55%と過半数を占めて、結局は議会上下院多数派の共和党の意向抜きには米国政治は立ち行かなくなる非常事態を迎えた。
(2)日本の議会制民主主義政治の場合は選挙結果による議会構成の多数派優位を反映した首相の交代となるので、国内政治、政策は国民の選択意思が基本的には推進される議会対応となるからわかりやすい。
米国政治形態(直接民主主義政治)の議会と大統領の2頭政治のやりくりのむずかしさが今回はオバマ大統領の不人気でモロに結果として出た。
選挙出口調査ではオバマ大統領の不支持率が55%で、しかし民主、共和2大政党の不支持率もともに54%で過半数を占め、2大政党に前回中間選挙で新風を送り込んだ「茶会(tea party)」も支持率32%を不支持率36%が上回り、どれもこれもが国民から否定されて米国国民の「政治不信」が顕著なことがよくわかる。
(3)今回の議会中間選挙結果も国内政治、政策の争点のない選挙といわれて、民主党オバマ大統領の不人気がよりクローズアップされて「どちらがよりましでないか」の消極的な消去による国民審判となった結果だ。
冒頭に米国国民は「強い米国」共和党への回帰を選択したと書いたが、今までと違って米国政治が大きな岐路に立っているのは間違いない。
今までのように民主党大統領がダメなら共和党への揺り戻し、信頼回復という選択手順ではない、国内政治の行き場のない国民の不満が民主党オバマ大統領拒否としての共和党勝利であることが選挙出口調査ではっきりした。
(4)前回の議会中間選挙での「茶会」の新風台頭が2大政党政治へのアンチテーゼ(anti these)として米国政治の変化と捉えたが、今回は米国政党政治全体への不満、不信が選挙出口調査であきらかだ。
2大政党制の米国政治への地殻変動(change of the earth crust in the politics of u.s.)がさらに進んでいる現象だ。
米国政治は今後どこへ向かおうとするのか、敗北民主党オバマ大統領と勝利共和党多数の上下両院議会との関係は米国政治対立を招いて停滞させるのは間違いないだろう。
(5)米国はGDP世界1位で同2位の中国の2.5倍と圧倒的な経済力を誇り、世界最大の軍事力国家であり、経済、軍事力を背景にした政治力で唯一の覇権国家として国際社会をリードしてきたが、国内失業率は最近まで10%以上と高く(現在5%前半台に回復)、毎年末に議会と対立して予算執行ができずに国債債務不履行(default)に迫られ、国内には紛争地への軍事的関与を拒否するえん戦気分の高まりもあり、経済、軍事力を背景とした国際的影響力にも自制と陰りが見え始めている。
(6)この間に経済成長の著しい中国をはじめとして新興国の台頭があり、世界の枢軸は先進国G7から新興国を含めたG20へ移行している。
米国も変わらなければならないのだ。今回の議会中間選挙で国内的にもその地殻変動は動いており、国際的にも協調主義は有効な政治、軍事手段となっている。
いつまでも「強い米国」ではいられないのだ。
米国政治は議会、大統領ともに国民の選出によるもので議会の構成が直接大統領の職務権限行使を縛るものではないが、その大統領の国民不支持率も55%と過半数を占めて、結局は議会上下院多数派の共和党の意向抜きには米国政治は立ち行かなくなる非常事態を迎えた。
(2)日本の議会制民主主義政治の場合は選挙結果による議会構成の多数派優位を反映した首相の交代となるので、国内政治、政策は国民の選択意思が基本的には推進される議会対応となるからわかりやすい。
米国政治形態(直接民主主義政治)の議会と大統領の2頭政治のやりくりのむずかしさが今回はオバマ大統領の不人気でモロに結果として出た。
選挙出口調査ではオバマ大統領の不支持率が55%で、しかし民主、共和2大政党の不支持率もともに54%で過半数を占め、2大政党に前回中間選挙で新風を送り込んだ「茶会(tea party)」も支持率32%を不支持率36%が上回り、どれもこれもが国民から否定されて米国国民の「政治不信」が顕著なことがよくわかる。
(3)今回の議会中間選挙結果も国内政治、政策の争点のない選挙といわれて、民主党オバマ大統領の不人気がよりクローズアップされて「どちらがよりましでないか」の消極的な消去による国民審判となった結果だ。
冒頭に米国国民は「強い米国」共和党への回帰を選択したと書いたが、今までと違って米国政治が大きな岐路に立っているのは間違いない。
今までのように民主党大統領がダメなら共和党への揺り戻し、信頼回復という選択手順ではない、国内政治の行き場のない国民の不満が民主党オバマ大統領拒否としての共和党勝利であることが選挙出口調査ではっきりした。
(4)前回の議会中間選挙での「茶会」の新風台頭が2大政党政治へのアンチテーゼ(anti these)として米国政治の変化と捉えたが、今回は米国政党政治全体への不満、不信が選挙出口調査であきらかだ。
2大政党制の米国政治への地殻変動(change of the earth crust in the politics of u.s.)がさらに進んでいる現象だ。
米国政治は今後どこへ向かおうとするのか、敗北民主党オバマ大統領と勝利共和党多数の上下両院議会との関係は米国政治対立を招いて停滞させるのは間違いないだろう。
(5)米国はGDP世界1位で同2位の中国の2.5倍と圧倒的な経済力を誇り、世界最大の軍事力国家であり、経済、軍事力を背景にした政治力で唯一の覇権国家として国際社会をリードしてきたが、国内失業率は最近まで10%以上と高く(現在5%前半台に回復)、毎年末に議会と対立して予算執行ができずに国債債務不履行(default)に迫られ、国内には紛争地への軍事的関与を拒否するえん戦気分の高まりもあり、経済、軍事力を背景とした国際的影響力にも自制と陰りが見え始めている。
(6)この間に経済成長の著しい中国をはじめとして新興国の台頭があり、世界の枢軸は先進国G7から新興国を含めたG20へ移行している。
米国も変わらなければならないのだ。今回の議会中間選挙で国内的にもその地殻変動は動いており、国際的にも協調主義は有効な政治、軍事手段となっている。
いつまでも「強い米国」ではいられないのだ。