いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

韓国歌手の入国拒否。 refuse a korean singer permission to enter a country

2014-11-11 20:02:54 | 日記
 (1)昨日の日中首脳会談は報道によると25分間の双方2回のやり取り(通訳を含めて)で終了したといわれる。すでに首脳会談前のアグリーメント発表で日中双方の確認事項は決められていたので、中身はなくても日中新首脳同士がはじめて会って対話をしたことが重要だったのだろう。

 メディア、日本側からは「第一歩」としての評価が聞かれるが、条件のない対話を望んだ安倍首相としてはアグリーメントという条件付き、譲歩の首脳会談でむしろこれまでの立場、歩みが後退したというのが本意だろう。

 (2)この中身のない、後退した感のある、これからの対話がむずかしい日中首脳会談を受けて、もうひとつの対立国韓国でメディアが一斉に韓国だけが取り残されるとの懸念を表明(報道)している。

 中国との緊密さを強調して歴史認識問題で共同して日本に対峙する朴クネ政権は、その中国が頭ごなしに日本との首脳会談を開催したことは韓国の政治的立場を埋没させ存在感を失わせる印象を国内外に与えるものだ。

 (3)朴クネ大統領は旧日本軍による従軍慰安婦問題での日本政府への謝罪と責任を強く求めて譲らずに、駐日韓国大使もすぐには日韓首脳会談開催はむずかしい(報道)と述べていた。
 報道によると韓国政府は今回の日中首脳会談は「立ち話程度になる」と見ていたといわれて、とりあえずも25分間の正式の日中首脳会談となったことに思惑の違いが国内で批判されているといわれ、韓国政府にも頭ごなし埋没への危機感がある。

 現実はこれからの日中首脳会談の継続の方が「重荷」(agreement)を背負わされた安倍首相としては難題を抱えて時間を要することになるはずだ。

 (4)そうしたときに、韓国の男性歌手が9日に日本に入国しようとして羽田空港で拒否された(refuse a korean singer permission to enter a country)ニュースがあった。同歌手は8月に韓国が実効支配する島根県竹島に上陸して南北統一を願う歌を発表(報道)したとされる。
 日本の入国管理局は本人に「最近報道されたことのため」(報道)と入国拒否の理由を伝えたといわれて、竹島上陸が原因であることを示唆している。

 近年の日韓対立問題はあくまで政治的立場、見解の相違による主権、外交問題であり、そもそも自由主義陣営同士として隣接して政治、軍事、経済で協力関係にある国同士が経済、文化交流にまで対立範囲を拡大し影響を及ぼすものとなってはならない日韓関係だ。

 (5)同歌手の竹島上陸問題は政治的に抗議処理すべき問題で、同歌手の文化活動、交流活動にまで直接影を落とすものではあってはならないことだ。日本政府としてはささいなことで度量(magnanimity)が足りない。

 朴クネ大統領からは旧日本軍の従軍慰安婦問題で謝罪と責任を求められ、これはかっての日本の軍事政権下でのアジア植民地支配、占領政策で多大な被害を与えたことは間違いなく、謝罪と責任の取り方での見解の相違で対立が続いているものだ。
 政治的意味合いの小さなものまで日本側から制裁(sanction)対処することは日韓関係の改善にはつながらずに立場を悪くするだけだ。

 (6)こういう時こそ経済的、文化的民間交流による日韓両国関係のつながり強化でせめてもの協力が言われているときに、ここは日本側から政治的「度量」を見せて今後の活動、対応によっては制約をみせる程度にすべきであった。

 日中頭ごなし首脳会談開催で韓国国内には孤立感があるといわれている。日米韓同盟国同士が緊密協力してアジア安定に向かうことは重要だ。韓国を孤立化させては利益にならない。もちろん韓国にも対応の問題はあり、変わらなければならない。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする