(1)総選挙投票日にあわせて大型台風が日本列島上陸の勢いで、離島などでは繰り上げ投票を実施したところもある。しかし離島では投票箱が運べずに開票作業は明日以降に延期されるところもある非常事態だ。
台風による被害影響を考えて選挙掲示板の撤去も相次いでおり、選挙どころではない事態だ。
(2)1票の権利、格差問題が選挙ごとに問題になっているが、この異例の事態だ。仮に投票権を失われた有権者がいたらどう対応するのか(たとえば海外出張中で投票日に帰国して投票予定の場合、すでに台風の臨時措置で投票が終了していたという)、投票日時間内であれば特別対応はあるのだろうが、1票の権利行使、格差が問題となっているだけに大勢には影響しないと言い切れるのか、悩ましい投票日の台風直撃だ。
投票率も出足は好調との報道だが、台風直撃を考えての早めの投票に切り替えた有権者が多いことも十分予想されて、全体としては台風直撃の影響を受けて低投票率に終わる公算はある。
(3)今回の解散総選挙で「何」が変わるのか(what changes)、変わったのか(what changed)、変わらないのか(nothing changes)。
安倍首相が森友、加計疑惑追求逃れで臨時国会冒頭解散を実施したとする大義のない選挙との見方が大勢の中で、野党の分裂効果により報道分析予想では自民党大勝の勢いで、これに低投票率が重なれば「何」も変わっていないことになりそうで、むしろこれに我が意を得た安倍首相が改憲に向けて再び強気に転じることがこれまでの行動力学からみて十分考えられる。
(4)仮にそうなれば国民が選択したこととはいえ、安倍首相、自民党のたびたびの「変節」は国民には悩みの種だ。
一方、分裂してゴチャ、ゴチャになって自民党に漁夫の利を与えた野党では、急きょ設立した枝野代表の立憲民主党が希望の党と野党第1党を争う勢いが報じられて、このままの分析予想どおりなら希望の党が政権交代勢力としては大きく後退した中で安倍自民党1強に対抗できる革新的(リベラル)勢力としての足掛かりをつくることになる。
(5)立憲民主党の躍進があれば、まだ小さな「うねり」ではあるが今回の選挙での唯一の収穫といえる。民進党出身者で今回無所属で立候補している前議員もいて、立憲民主党の理念、考えと同じくしているので希望の党に代わって野党再編の軸となることが考えられる。
今後の国会論争で安倍政権と対峙する中で存在感を示せれるのかが、まだ小さい勢力ながら国民の期待をさらに引きつけられるのか注目される。
(6)「国難選挙」で大山鳴動したかどうかわからないが、立憲民主党を押しだして日本の政治にもあたらしい動きが出てきた。その分、立憲民主党の「責任」も大きい。
北朝鮮の脅威の中で解散総選挙どころでないとの批判もあったが、この間国際情勢はISの首都といわれるシリア国内のラッカ陥落も伝えられてあたらしい政治状況も生まれている。
一方で日本経済を支える主要企業群の不正行為が相次いで発覚して企業倫理欠如が深刻化しており、航空機パネル落下、米軍を含めた自衛隊ヘリ墜落、爆撃機炎上事故と安全性欠如がまん延しているのは気がかりだ。
(7)政治の役割の大きさ、自律、自立が求められている。
台風による被害影響を考えて選挙掲示板の撤去も相次いでおり、選挙どころではない事態だ。
(2)1票の権利、格差問題が選挙ごとに問題になっているが、この異例の事態だ。仮に投票権を失われた有権者がいたらどう対応するのか(たとえば海外出張中で投票日に帰国して投票予定の場合、すでに台風の臨時措置で投票が終了していたという)、投票日時間内であれば特別対応はあるのだろうが、1票の権利行使、格差が問題となっているだけに大勢には影響しないと言い切れるのか、悩ましい投票日の台風直撃だ。
投票率も出足は好調との報道だが、台風直撃を考えての早めの投票に切り替えた有権者が多いことも十分予想されて、全体としては台風直撃の影響を受けて低投票率に終わる公算はある。
(3)今回の解散総選挙で「何」が変わるのか(what changes)、変わったのか(what changed)、変わらないのか(nothing changes)。
安倍首相が森友、加計疑惑追求逃れで臨時国会冒頭解散を実施したとする大義のない選挙との見方が大勢の中で、野党の分裂効果により報道分析予想では自民党大勝の勢いで、これに低投票率が重なれば「何」も変わっていないことになりそうで、むしろこれに我が意を得た安倍首相が改憲に向けて再び強気に転じることがこれまでの行動力学からみて十分考えられる。
(4)仮にそうなれば国民が選択したこととはいえ、安倍首相、自民党のたびたびの「変節」は国民には悩みの種だ。
一方、分裂してゴチャ、ゴチャになって自民党に漁夫の利を与えた野党では、急きょ設立した枝野代表の立憲民主党が希望の党と野党第1党を争う勢いが報じられて、このままの分析予想どおりなら希望の党が政権交代勢力としては大きく後退した中で安倍自民党1強に対抗できる革新的(リベラル)勢力としての足掛かりをつくることになる。
(5)立憲民主党の躍進があれば、まだ小さな「うねり」ではあるが今回の選挙での唯一の収穫といえる。民進党出身者で今回無所属で立候補している前議員もいて、立憲民主党の理念、考えと同じくしているので希望の党に代わって野党再編の軸となることが考えられる。
今後の国会論争で安倍政権と対峙する中で存在感を示せれるのかが、まだ小さい勢力ながら国民の期待をさらに引きつけられるのか注目される。
(6)「国難選挙」で大山鳴動したかどうかわからないが、立憲民主党を押しだして日本の政治にもあたらしい動きが出てきた。その分、立憲民主党の「責任」も大きい。
北朝鮮の脅威の中で解散総選挙どころでないとの批判もあったが、この間国際情勢はISの首都といわれるシリア国内のラッカ陥落も伝えられてあたらしい政治状況も生まれている。
一方で日本経済を支える主要企業群の不正行為が相次いで発覚して企業倫理欠如が深刻化しており、航空機パネル落下、米軍を含めた自衛隊ヘリ墜落、爆撃機炎上事故と安全性欠如がまん延しているのは気がかりだ。
(7)政治の役割の大きさ、自律、自立が求められている。