いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

神鋼ラグビーのくやし泪。 tears of chagrin of shinko rugby

2017-10-12 20:05:46 | 日記
 (1)神戸製鋼よ、お前もかと言う以上に10年間にわたって製品検査データを不正に操作、改ざんして強度不足製品を企業ぐるみで出荷していた。販路は航空機、自動車、新幹線に軍装備品、宇宙衛星まで及びすべての強度不足が見直されるとなると、国民生活の安全性が大きく損なわれる非常事態を引き起こす企業責任問題だ。

 その直前には日産が自動車完成安全点検を長く無資格者に担当させていたことがわかり、相次ぐ日本を代表する企業の不正行為は日本が誇る物づくり、製造業の信頼とブランド(brand)を大きく傷つける以上に日本経済のパラダイム(paradigm)が深く長く潜行して崩れていた腐敗の実情を内外に示すことになった。

 (2)近年、技術力、製造開発力の高い日本が海外インフラ受注競争で中国など新興国に遅れをとっていることに不可思議を持っていたが、昨今の日本を代表する製造業メーカーの長年にわたる考えられないデータ、資格、安全不正行為を目の当たりにするとこれも考えられなくもないことだと痛感させられるばかりだ。
 東芝も看板商品、技術の身売り話が進まずに債務超過、株式上場まであやぶまれる始末だ。

 (3)視点を変えて神鋼、日産、東芝といえばラグビー、野球で一時代を築いた企業で、現在も企業、プロスポーツをけん引する重要な役割、使命を負っている。
 スポーツはもとよりルール遵守のコンプライアンス(compliance)が信条、基本であり、企業スポーツは企業の精神性を体現する看板商品でもある。

 特に神鋼は昨年若くして亡くなった日本を代表する名ラガーマンの平尾誠二さんを中心にしてラグビー日本選手権7連覇を達成した日本を代表する企業だ。

 (4)ラグビーは「one for all」、「all for one」を信条、信念としてチームのために個々の犠牲精神性が讃えられるスポーツだ。ボールを持っても進む「前」に投げることができずに「後ろ」の味方に投げて前に進むという高い抵抗力、負荷に挑戦しながら相手のゴールを目指す潔(いさぎよ)いスポーツ精神性を持つ。

 平尾誠二さんが生きていて今日の神鋼の安全強度データ改ざん、強度不足商品出荷不正行為を見たならば、どういう反応を示したのか、これでは企業精神性、ラグビー精神性が裏切られた企業を代表する神鋼ラグビーのくやし泪(tears of chagrin of shinko rugby)が見えるようだ。

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