(1)ヨーロッパには白夜というのがあって昼夜区別のない生活世界もあり、サマータイムの導入には条件がいいということもあるのか、EUでは長く3月~10月にかけて1時間時計を早めるサマータイム制を一律義務づけ(報道)ている。
しかしサマータイムが健康に与える悪影響などへの懸念(同)が広がり、7~8月実施のパブリック・コメントで84%がサマータイム廃止を望む(同)結果となった。
(2)日本では2020年東京五輪開催に合わせて森喜朗五輪組織委員長が政府に対してサマータイム導入を要請して、安倍首相も検討を指示している。ヨーロッパではすこぶる評判の悪いサマータイム制で、日本社会でも情報化社会でのコンピュータ機能のデータ変更などに数十億円かかることなど反対論が根強い。
森委員長としては真夏の酷暑が予想される2020年東京五輪開催で、早朝のまだ比較涼しい時間帯の競技開始に合わせて生活時間帯として活用したい意向が働いているのだろう。
(3)人間には体内時計(a clock of inner body)というのがあって、いつ何をすれば体内機能が有効に効果的に活動するのかという習性機能がある。日常生活を1~2時間切り上げるだけで体内時計の機能に影響がでることはEUの調査でも健康被害への懸念(84%)が広がりをみせており、生活習慣への影響問題は現実のものとして大きい。
総じて夜間の時間が狭められて睡眠不足になる傾向が強く、比較労働、自由時間が長くなり、これが体内時計、生活習慣を崩すことにつながる。東京五輪開催中だけということになればガマンもできるという話にもなるのかもしれないが、パラドックス(paradox)として短い期間限定で社会生活、経済のシステムを変更するという多額の費用負担の費用対効果があるのか、技術的な対応を含めて短期間限定という訳にもいかずに、また一定期間サマータイムを実施するということになれば体内時計機能、健康問題に影響がでてくる可能性が大きく、理解が進まないことが考えられる。
(4)経済活動にも影響は考えられる。早朝から1日の労働時間の幅が大きくなり、有効に活用しようとして長時間労働が常態化することが考えられて、働き方改革に逆行することが考えられる。
時間の原理や感覚は時代によっても変化してきた。太陽が昇れば起きて活動し、太陽が沈めば1日が終わる原始生活時代から今や24時間活動のあるオールラウンド生活仕様時代を迎えている。
限定的に時計の針を早めることが今日的な社会生活にとって決定的な意味を持つものなのか、オールラウンド生活仕様社会の中でそれぞれがそれぞれに合った生活時間、習慣で過ごすことが常態化しており、サマータイム制はその生活歯車に乗り切れない時代仕様遅れのものでしかない。
(5)人間の健康維持、促進には体内時計機能が基準だ。
しかしサマータイムが健康に与える悪影響などへの懸念(同)が広がり、7~8月実施のパブリック・コメントで84%がサマータイム廃止を望む(同)結果となった。
(2)日本では2020年東京五輪開催に合わせて森喜朗五輪組織委員長が政府に対してサマータイム導入を要請して、安倍首相も検討を指示している。ヨーロッパではすこぶる評判の悪いサマータイム制で、日本社会でも情報化社会でのコンピュータ機能のデータ変更などに数十億円かかることなど反対論が根強い。
森委員長としては真夏の酷暑が予想される2020年東京五輪開催で、早朝のまだ比較涼しい時間帯の競技開始に合わせて生活時間帯として活用したい意向が働いているのだろう。
(3)人間には体内時計(a clock of inner body)というのがあって、いつ何をすれば体内機能が有効に効果的に活動するのかという習性機能がある。日常生活を1~2時間切り上げるだけで体内時計の機能に影響がでることはEUの調査でも健康被害への懸念(84%)が広がりをみせており、生活習慣への影響問題は現実のものとして大きい。
総じて夜間の時間が狭められて睡眠不足になる傾向が強く、比較労働、自由時間が長くなり、これが体内時計、生活習慣を崩すことにつながる。東京五輪開催中だけということになればガマンもできるという話にもなるのかもしれないが、パラドックス(paradox)として短い期間限定で社会生活、経済のシステムを変更するという多額の費用負担の費用対効果があるのか、技術的な対応を含めて短期間限定という訳にもいかずに、また一定期間サマータイムを実施するということになれば体内時計機能、健康問題に影響がでてくる可能性が大きく、理解が進まないことが考えられる。
(4)経済活動にも影響は考えられる。早朝から1日の労働時間の幅が大きくなり、有効に活用しようとして長時間労働が常態化することが考えられて、働き方改革に逆行することが考えられる。
時間の原理や感覚は時代によっても変化してきた。太陽が昇れば起きて活動し、太陽が沈めば1日が終わる原始生活時代から今や24時間活動のあるオールラウンド生活仕様時代を迎えている。
限定的に時計の針を早めることが今日的な社会生活にとって決定的な意味を持つものなのか、オールラウンド生活仕様社会の中でそれぞれがそれぞれに合った生活時間、習慣で過ごすことが常態化しており、サマータイム制はその生活歯車に乗り切れない時代仕様遅れのものでしかない。
(5)人間の健康維持、促進には体内時計機能が基準だ。