いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
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複合災害(北海道地震)。 complex calamity of hokkaido earthquake

2018-09-07 20:07:44 | 日記
 (1)6日未明に起きた北海道震度7の大地震は複合災害(a complex calamity)による被害拡大を招いた。北海道は梅雨もなく台風の影響もなく、夏は比較涼しい気候で夏のバカンスで人気の高いところだ。

 ところが近年は夏は30度を超す気温が続き暑く、台風も勢力を保ったまま上陸することが多くなった。北海道の自然、気候、気象、環境の変化、変動は北の大地を痛め、弱めていたのではないのか。

 (2)さらにJR北海道の鉄道事故がひん発したようにインフラ事業の技術開発力に問題もあって、今回の震度7の大地震では道内の火力発電所がすべて一斉に稼働停止、火災、破損となって全道停電を招いて被害を全道に拡大して復旧を遅らせる要因となった複合災害だ。

 緑の山が震度7の地震発生による広範囲の土砂崩れにより跡形もなく削り取られて家屋を巻き込んでの崩壊は防ぎようもなかったのかもしれないが、自然の脅威をみせつけられた。

 (3)北の大地が最近の高温と台風災害で痛められ弱められてきた結果としての震度7の地震発生による災害のように考えられる被害の大きさだ。
 冬は大雪に覆われて大地が水量を含み、地中が軟弱になっているところに北海道始まって以来の震度7の大地震で一気に山崩壊を招いたともいえる。

 インフラ整備、技術、人員(人材)、体制も十分だったのか、これまで気候、気象の変化、変動もなく台風、地震の被害も奥尻地震以外はあまり聞かれずに、大雪以外は自然の脅威にさらされてこなかった影響はなかったのか。

 (4)広い大地エリアを管轄して山岳地帯も多く、自然豊かな北海道であるが、それだけインフラ整備、対応、体制負担も大きく、しかしJR北海道の事故多発による技術力に問題があったようにインフラ機能を担う事業、企業の技術、人員(人材)、体制と全道停電の関係はなかったのか今後の自然災害対策を考えるうえで検証が必要だ。

 (5)JR北海道は旧国鉄民営化分轄の中で当時の新幹線網の中心の東日本、東海に人員(人材)が集中してJR北海道は手薄になったことが指摘されている。自然災害が大雪以外にさほど注目されてこなかった北海道としては、自然災害対応に対する企業の技術、人員(人材)、体制が後回しになった影響はないのか今回の全道停電事故による災害事故の拡大で考えさせられるものだ。

 (6)いずれにしても震度7の大地震が北海道に残した傷跡は大きく、豊かで恵まれた大自然の魅力、活力、自然力、資源力をより安全に有効に効果的に整備、活用して国民に還元していく手立て、管理、方法論(methodology)について考えさせられて、近年の気温、気候、気象の変化、変動による影響も十分に考慮した再建策、復旧とすることが求められている。

 (7)地球温暖化による気候、気象変化、変動は災害国日本を今や覆いつくしている危機的状況であり、北海道に限ったことではないが、国、政府の災害対応は国民の関心が最も高いものとなっている。

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