(1)仏マクロン大統領の支持、評価が減速している。米トランプ大統領とイラン核合意の継続について意見が対立していることが原因と報道されている。トランプ大統領の影響力も国際政治では威力のあるところを見せつけられている格好だ。
マクロン大統領は国内政治でも富裕層優先、年金改革で国民の不評をかっており、女性極右政党候補者に勝利して若く(39才)して仏大統領となって期待されたが支持率低下を招いている。
(2)EUは独メルケル首相と仏マクロン大統領がヒト、モノ、カネの自由往来の基本理念のもとにEU結束をけん引しているが、英国のEU離脱交渉問題を抱えて、ともに国内政治基盤が不安定で将来に不安を抱えている。
フランスは同じ自由主義国でありながら、米国とは一線を画して独自のヨーロッパ共和制政治を推進しており、これまでもド・ゴール大統領、ミッテラン大統領など国際政治で影響力のある老練な指導者のもとにアフリカ、中東に存在感を示してきた。
(3)若いマクロン大統領となって当初はトランプ大統領と良好な関係を築き、協力関係を続けてきたが、そのトランプ大統領は世界的環境規制基準問題のパリ協定からの離脱を表明して、さらに米、仏、独などが参加したイラン核合意からも不平等条約を理由に脱退を決めて、仏国内ではこれまでの仏共和制独自の政治で米国とは一線を画してきた自負心からトランプ大統領寄りの政治姿勢を示してきたマクロン大統領に対して不満、反発も強いのが支持率、評価減速の原因ではないのか。
仏国民は特に自尊心が強いといわれて、かっては英語を話せても仏語しか使わない国民ともいわれて、気高さがあった。
(4)EU国の財政、金融破たん混乱は政治力の低下が原因ともいわれて極右勢力の台頭を招いているが、EU体制を推進する仏も独も政治的安定を欠いてEUの結束に不安を残す。
マクロン大統領もなかなか独自の政策を打ち出せずに就任1年を迎えて支持率、評価の低下を招いて苦戦している。
世界的にいい政治家が育たないのは、時代が政治力量よりは経済優先主義の世界になったのが原因ではないのか。保護主義、米国第一主義のトランプ大統領が支持され、安倍首相も森友、加計疑惑で追及されながらアベノミクス効果で支持率も安定している。
(5)若い仏マクロン大統領に長期政権の独メルケル首相とEU、ヨーロッパ政治の推進国、先進国も人材不足が目立ち、それは世界的な政治の傾向でもある。
トランプ大統領を選んだ米国はパラドックス(paradox)として懐の深さ、大きさ、寛容さを示しているが、国内的には世代、収入、人種間の断絶を生んで混乱し、わずかに桁違いのGDP世界1位の圧倒的な経済力、国内経済好調で持っているようなものだ。
(6)中国習近平主席は共産主義一党独裁政治の権力基盤を強化して絶対長期政権を確立しており、日本では安倍首相が総裁規約変更による3選を目指している。
北朝鮮の非核化が実現すればアジアの政治的安定は確実に進むとみられて、中国、日本の存在感、影響力は増すことが考えられる。
(7)近年はヨーロッパの映画、音楽、文化の発信力が低下しており、ヒト、モノ、カネの自由往来のEU理念との関連があるのか、仏、独の政治力の回復が必要だ。
マクロン大統領は国内政治でも富裕層優先、年金改革で国民の不評をかっており、女性極右政党候補者に勝利して若く(39才)して仏大統領となって期待されたが支持率低下を招いている。
(2)EUは独メルケル首相と仏マクロン大統領がヒト、モノ、カネの自由往来の基本理念のもとにEU結束をけん引しているが、英国のEU離脱交渉問題を抱えて、ともに国内政治基盤が不安定で将来に不安を抱えている。
フランスは同じ自由主義国でありながら、米国とは一線を画して独自のヨーロッパ共和制政治を推進しており、これまでもド・ゴール大統領、ミッテラン大統領など国際政治で影響力のある老練な指導者のもとにアフリカ、中東に存在感を示してきた。
(3)若いマクロン大統領となって当初はトランプ大統領と良好な関係を築き、協力関係を続けてきたが、そのトランプ大統領は世界的環境規制基準問題のパリ協定からの離脱を表明して、さらに米、仏、独などが参加したイラン核合意からも不平等条約を理由に脱退を決めて、仏国内ではこれまでの仏共和制独自の政治で米国とは一線を画してきた自負心からトランプ大統領寄りの政治姿勢を示してきたマクロン大統領に対して不満、反発も強いのが支持率、評価減速の原因ではないのか。
仏国民は特に自尊心が強いといわれて、かっては英語を話せても仏語しか使わない国民ともいわれて、気高さがあった。
(4)EU国の財政、金融破たん混乱は政治力の低下が原因ともいわれて極右勢力の台頭を招いているが、EU体制を推進する仏も独も政治的安定を欠いてEUの結束に不安を残す。
マクロン大統領もなかなか独自の政策を打ち出せずに就任1年を迎えて支持率、評価の低下を招いて苦戦している。
世界的にいい政治家が育たないのは、時代が政治力量よりは経済優先主義の世界になったのが原因ではないのか。保護主義、米国第一主義のトランプ大統領が支持され、安倍首相も森友、加計疑惑で追及されながらアベノミクス効果で支持率も安定している。
(5)若い仏マクロン大統領に長期政権の独メルケル首相とEU、ヨーロッパ政治の推進国、先進国も人材不足が目立ち、それは世界的な政治の傾向でもある。
トランプ大統領を選んだ米国はパラドックス(paradox)として懐の深さ、大きさ、寛容さを示しているが、国内的には世代、収入、人種間の断絶を生んで混乱し、わずかに桁違いのGDP世界1位の圧倒的な経済力、国内経済好調で持っているようなものだ。
(6)中国習近平主席は共産主義一党独裁政治の権力基盤を強化して絶対長期政権を確立しており、日本では安倍首相が総裁規約変更による3選を目指している。
北朝鮮の非核化が実現すればアジアの政治的安定は確実に進むとみられて、中国、日本の存在感、影響力は増すことが考えられる。
(7)近年はヨーロッパの映画、音楽、文化の発信力が低下しており、ヒト、モノ、カネの自由往来のEU理念との関連があるのか、仏、独の政治力の回復が必要だ。