(1)保守派(conservative)の天皇制と元号の歴史的つながりの考えに対して、政府は元号は省令で決めるとして国民生活、社会、企業活動配慮、優先の社会性を主張して、いつ元号が公表されるのかなかなか決まらない。
保守派の考えによれば天皇一代の元号であり、天皇退位し新天皇が即位してからの元号公表ということになり、政府は情報化時代のシステム変更、国民社会のスムーズな移行のために新天皇即位の1か月の事前公表を主張して対立して意見がまとまらない。
(2)戦後の日本国憲法で象徴天皇となり天皇の国事行為は内閣の助言と補佐にもとづいて行うことになっており、それまでの天皇権威主義とは一線を画した中で、万世一系男子と同じく元号は天皇が代わった時に新元号となることが法制化されており、自民党保守派と政府の主張が異なっている。
が、しかし天皇退位、新天皇即位で来年5月1日から新元号が始まる。元号は中国の古典の記述から考案(報道)される。政府から依頼を受けた専門家、学者数人が考案中であり、いくつかの提案のなかから政府の省令として決定され公表される。漢字が中国発祥のものであり、発祥地の古典の記述から考案されてきた。
(3)日本は仏教国ではないがインドから伝承された仏教が中国を経由して日本に伝来して寺院は多く、古くから仏教は日本社会に根付いて現在でも国民生活、社会生活で仏教の影響は大きいものがある。
漢字、仏教と国民生活、社会生活の基盤(platform)となっているものがアジア、中国から伝来したもので構成されている日本が、島国でほぼ単一民族であることから長く外国と広く交流活動を持たずに鎖国政策を行ってきたというのもおもしろい歴史観である。
(4)元号というのも中国で生まれた制度を取り入れたものだ。グローバル化された現在世界では普遍的な西暦表示が使われることが多くなり、新聞などは西暦、元号併記も目につく。歴史的な天皇と元号のつながり関係から公文書など元号表記と定めたものもあり、冒頭のような立場、見解の違いから新元号の公表がいつになるのか決まらない問題もある。
時代をくくる特徴から元号はわかりやすく把握しやすい特性があるが、一定期間で年度途中でも変わる煩雑さ、変更の手間、わずらわしさはある。
(5)権威、権力とは分離した象徴天皇制ではあるが万世一系男子が伝承されてきて長い歴史的意義の重さ、大きさはあり、日本文化の特徴として精神文化的拠り所としてもそれを象徴する元号として伝えられてきたし、これからも伝えていく言語文化でもある。
天皇制を含めて元号制も保守思想、歴史思想にとっては古き良き時代の再来を願う、顧みる懐古思想主義はあり、近代化思想主義との相容れない摩擦、対立はいつも社会的、政治的、思想的あつれき(friction)を生んで、本来の歴史的意義、評価から離れたものとなっている。
保守派の考えによれば天皇一代の元号であり、天皇退位し新天皇が即位してからの元号公表ということになり、政府は情報化時代のシステム変更、国民社会のスムーズな移行のために新天皇即位の1か月の事前公表を主張して対立して意見がまとまらない。
(2)戦後の日本国憲法で象徴天皇となり天皇の国事行為は内閣の助言と補佐にもとづいて行うことになっており、それまでの天皇権威主義とは一線を画した中で、万世一系男子と同じく元号は天皇が代わった時に新元号となることが法制化されており、自民党保守派と政府の主張が異なっている。
が、しかし天皇退位、新天皇即位で来年5月1日から新元号が始まる。元号は中国の古典の記述から考案(報道)される。政府から依頼を受けた専門家、学者数人が考案中であり、いくつかの提案のなかから政府の省令として決定され公表される。漢字が中国発祥のものであり、発祥地の古典の記述から考案されてきた。
(3)日本は仏教国ではないがインドから伝承された仏教が中国を経由して日本に伝来して寺院は多く、古くから仏教は日本社会に根付いて現在でも国民生活、社会生活で仏教の影響は大きいものがある。
漢字、仏教と国民生活、社会生活の基盤(platform)となっているものがアジア、中国から伝来したもので構成されている日本が、島国でほぼ単一民族であることから長く外国と広く交流活動を持たずに鎖国政策を行ってきたというのもおもしろい歴史観である。
(4)元号というのも中国で生まれた制度を取り入れたものだ。グローバル化された現在世界では普遍的な西暦表示が使われることが多くなり、新聞などは西暦、元号併記も目につく。歴史的な天皇と元号のつながり関係から公文書など元号表記と定めたものもあり、冒頭のような立場、見解の違いから新元号の公表がいつになるのか決まらない問題もある。
時代をくくる特徴から元号はわかりやすく把握しやすい特性があるが、一定期間で年度途中でも変わる煩雑さ、変更の手間、わずらわしさはある。
(5)権威、権力とは分離した象徴天皇制ではあるが万世一系男子が伝承されてきて長い歴史的意義の重さ、大きさはあり、日本文化の特徴として精神文化的拠り所としてもそれを象徴する元号として伝えられてきたし、これからも伝えていく言語文化でもある。
天皇制を含めて元号制も保守思想、歴史思想にとっては古き良き時代の再来を願う、顧みる懐古思想主義はあり、近代化思想主義との相容れない摩擦、対立はいつも社会的、政治的、思想的あつれき(friction)を生んで、本来の歴史的意義、評価から離れたものとなっている。