いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

ニューヨークの本質。 essence in N.Y.

2018-11-06 19:44:45 | 日記
 (1)米国は合衆国(USA)なのでワシントン(政治)とニューヨーク(経済、文化)というまったく別物があってもおかしくないし、それが国家として共存しているところが米国の自由、多様性(diversity)、懐の広さたる所以でもある。
 
 映画監督の舩橋淳さんは若いころニューヨーク留学で「ニューヨークは誰もが『本質』で戦って」(コラム記事)いることを書いていた。「街も黒づくめのようなシンプルな服の人が多い。自分が何者なのかを示すときに余計なものは必要ない」(同)社会ということを書いていた。

 (2)本質(essence)はもちろん本音とは違う。本音のように裏表のあるものではなく、社会に根づいた、定着した根本原理であり、社会の特徴である社会の持つ真実を映す存在意義(identity)である。

 ニューヨークが「本質」で戦う街なのに、政治のワシントンの今はトランプ大統領がそれと真逆の偏った(bias)独自の理想の本音の戦いをしているのに従っている米国(民)が理解できないし、やはり米国は不思議なところだ。

 (3)かっての米国は伝統の理想主義のもとに覇権国家として善し悪しはあったが世界から調整力として一目置かれていた。圧倒的な経済力の米国のトランプ大統領は保護主義、米国第一で世界を相手に貿易戦争をしかけて、米国利益第一、優先に従わせる強要主義を突き進んでいる。

 世界は米国を本質の「一目」から本音の「強要」に見方を変え、トランプ大統領の本音に従うことを強要させられようとしている。

 (4)作家の村上春樹さんの作品は国外での評価も高く、本人は海外生活も多い。村上著作物は50か国以上で翻訳されてノーベル文学賞の候補にあげられてきた要因ともなっている。
 作家として政治、社会に対する発言も多く異質で、「本質」で語り、行動は興味深い。

 (5)ミュージシャンの財津和夫さんは昨年大病を患い、公表して公演中のチューリップコンサートを中止して1年あまりの療養を経て復帰し、現在再びチューリップ全国コンサートを開催している。
 音楽に対する姿勢は「本質」で戦う高みを目指すもので責任感も強く、若いころはメンバーとのあつれきもあったようだが解散を経て今もチューリップコンサートにこだわりをみせている。

 今回の大病を経験して一度は音楽活動からの引退も頭をよぎった(TV特集)といわれているが、復帰した今年のチューリップコンサートでは以前と変わらない声、声量で圧倒して「本質」にこだわる音楽性の高さを示している。コンサート、ステージを最後まで歌いきることにかける「本質」で戦っている。病気を恐れずに公表して戦い、「本質」にこだわる生き方がすばらしい。

 (6)米中間選挙は米国はおろか世界の政治、経済、社会に及ぼす影響の大きさから関心も高く、米国(民)の「本質」が問われる投票が始まった。

 

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