いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

米国個人主義。 america individualism

2020-03-09 20:13:03 | 日記
 (1)米大統領選民主党予備選はリードしていた「急進左派」のサンダース候補を穏健派バイデン候補が14州同日選のスーパーチューズディで逆転して優位に立った。候補者決定の獲得代議員数ではまだまだ優劣がつかずに、今後の選挙戦次第ということになる。

 急進左派のサンダース候補の支持者は若者、労働者層の熱烈な(報道)支持層でトランプ大統領の岩盤支持層と重なり、穏健派バイデン候補はオバマ前大統領を副大統領として支えた経歴から黒人有権者層支持が頼りだ。

 (2)前回大統領選で当時実業家(不動産王)で政治的に未知数だった共和党トランプ候補がメディアの分析、評価を覆して民主党クリントン候補に勝利した背景には、黒人有権者の低投票率があげられている。

 今回スーパーチューズディでは黒人有権者の多い州でバイデン候補が得票を伸ばしてサンダース候補を押さえて逆転首位に躍り出たが、11月の大統領選でも黒人有権者の動向、投票率が勝利を左右する影響力を持つものと考えられる。

 (3)米国社会を知るうえでは、サンダース候補、バイデン候補の政策、思想的位置づけが参考になる。「急進左派」といわれるサンダース候補は「政府運営の国民皆保険制度(日本の国民健康保険制度のようなものー本ブログ注)を即時導入」(報道)を訴えて「公営住宅整備などのため人口の0.1%にあたる超富裕層への課税を強化」、「発電施設を国有化」(同)という、日本では保守的思想でせいぜいかっての日本の民主党政権のような政治思想に近いものといえる。

 (4)それが米国では「急進左派」とみられているところが、米国政治、社会の自由主義社会の基盤(platform)だ。米国民主党は伝統的にリベラル(liberal )といわれて自由改進主義といわれるかっては若いケネディ大統領の登場で政治、社会改革への期待も大きかった。

 保守的思想の強い南部州で反発も強く、リベラルのケネディ大統領の登場で南部州で危機感も強く一部過激思想の影響力の中で南部州遊説のケネディ大統領暗殺につながったのではないのかとも考えている。

 (5)穏健派といわれるバイデン候補は、トランプ大統領での国民分断、非難ではなく融和の米国社会を訴えているが、理念、政策はまだよくわからない。フロンティア(frontier)な実力第一主義(自分のことは自分で責任を持つ)の米国社会でオバマ・ケア、国民皆保険制度が理念を超えて定着するのか、サンダース候補が「急進左派」といわれる米国社会の個人主義(individualism)だ。

 

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