(1)特措法改正にあたっては緊急事態宣言の発令にあたって当初野党は事前の国会承認を求めたが事前報告に落ち着いたことを受けて、本会議採決で野党からそれに同調しない反対、欠席の造反議員が出た。
立憲民主党では山尾志桜里衆院議員ほか数名が反対に回り、社民党では党首の福島瑞穂議員が党首では了承しながら議員として採決を欠席するというわかりにくさだ。
(2)立憲民主党では山尾議員が「国会での議論、立憲主義、民主主義に対する考え方、理解が私と党でずいぶんギャップがある」(報道)と離党届を提出した。これに対して同党は離党届を受理せずに慰留に努める意向を示している。
検察官出身の山尾議員は国会審議で検事長定年延長問題などで法定主義に基づく政府追求で実績があり、森法相の東日本大震災で検察官が最初に逃げた発言の真意を質して個人的見解だったとして発言撤回に追い込み話題となっていた。
(3)立憲民主党では「党にとって議会にとって必要不可欠で大切な存在であり(離党届は)受理できない」(福山幹事長)とツイッターに書き込んだ。ひとりの議員の存在は資質、能力、行動で特別大きい場合もあるが、山尾議員はもともと民進党(当時)から無所属になり立憲民主党に途中から移籍した議員であり、結党議員でもなく、そういう議員ひとりの造反に対して野党第1党の立憲民主党幹事長が「必要不可欠で大切な存在」などと言うのはスケールが小さく、党の人材不足、理念、信条、思想の脆弱(ぜいじゃく)さを自ら示すもので国民の期待にそぐわないものだ。
(4)これで国民民主党との合流話を進めようとしていたというのであれば、合流話がごわ算に終わったのもうなずけるものだ。立憲民主党は当初枝野幸男代表ひとりで党を立ち上げて、その志が一定の国民支持も集めて総選挙で野党第1党になり支持率も2ケタ台を維持していたが、野党第1党として国会運営、政府との対峙、追及で国民の不満を代弁できずに野党結集でもイニシアティブをとれずに(とらずに)今や弱小野党同様の1ケタ台5~6%の支持率に低迷している。
(5)その原因をみるような山尾議員の採決造反対応であり、同議員離党届に対する同党幹事長のなんともひ弱な判断でしかない。途中移籍議員がひとり同党の方針に造反して、離党しようというなら、堂々と受けて処分、除名ぐらいの決断で対応する度量が求められて、それが野党第1党立憲民主党の責任、判断、けじめ、実行だ。
(6)党内の置かれた事情はあるのかもしれないが、政党は国民の負託に基づいての利益を代表、代弁する政治機関であり、党内事情に左右されることなく理念、信条、思想を貫く信念が求められて必要だ。
立憲民主党では山尾志桜里衆院議員ほか数名が反対に回り、社民党では党首の福島瑞穂議員が党首では了承しながら議員として採決を欠席するというわかりにくさだ。
(2)立憲民主党では山尾議員が「国会での議論、立憲主義、民主主義に対する考え方、理解が私と党でずいぶんギャップがある」(報道)と離党届を提出した。これに対して同党は離党届を受理せずに慰留に努める意向を示している。
検察官出身の山尾議員は国会審議で検事長定年延長問題などで法定主義に基づく政府追求で実績があり、森法相の東日本大震災で検察官が最初に逃げた発言の真意を質して個人的見解だったとして発言撤回に追い込み話題となっていた。
(3)立憲民主党では「党にとって議会にとって必要不可欠で大切な存在であり(離党届は)受理できない」(福山幹事長)とツイッターに書き込んだ。ひとりの議員の存在は資質、能力、行動で特別大きい場合もあるが、山尾議員はもともと民進党(当時)から無所属になり立憲民主党に途中から移籍した議員であり、結党議員でもなく、そういう議員ひとりの造反に対して野党第1党の立憲民主党幹事長が「必要不可欠で大切な存在」などと言うのはスケールが小さく、党の人材不足、理念、信条、思想の脆弱(ぜいじゃく)さを自ら示すもので国民の期待にそぐわないものだ。
(4)これで国民民主党との合流話を進めようとしていたというのであれば、合流話がごわ算に終わったのもうなずけるものだ。立憲民主党は当初枝野幸男代表ひとりで党を立ち上げて、その志が一定の国民支持も集めて総選挙で野党第1党になり支持率も2ケタ台を維持していたが、野党第1党として国会運営、政府との対峙、追及で国民の不満を代弁できずに野党結集でもイニシアティブをとれずに(とらずに)今や弱小野党同様の1ケタ台5~6%の支持率に低迷している。
(5)その原因をみるような山尾議員の採決造反対応であり、同議員離党届に対する同党幹事長のなんともひ弱な判断でしかない。途中移籍議員がひとり同党の方針に造反して、離党しようというなら、堂々と受けて処分、除名ぐらいの決断で対応する度量が求められて、それが野党第1党立憲民主党の責任、判断、けじめ、実行だ。
(6)党内の置かれた事情はあるのかもしれないが、政党は国民の負託に基づいての利益を代表、代弁する政治機関であり、党内事情に左右されることなく理念、信条、思想を貫く信念が求められて必要だ。