(1)印にはがっかりした。落胆した(disappointed at india)。日米豪印クアッドとしてインド太平洋の平和、安定を求める4か国同盟のなかで、理不尽な(unreasonable)ウクライナ軍事侵攻を進める露に対して日米豪は協力して強い経済金融制裁を打ち出しているのに印はこれには加わらずに国連総会の141か国、地域が参加、賛成した露非難決議に中国とともに棄権して「反露」を避ける姿勢を打ち出している。
(2)印は露とは軍事、経済で連携、協力関係が深く、国際社会のウクライナ軍事侵攻反対の露非難決議には加わらずに、しかし自国の利益領域を守るインド太平洋の平和、安定には日米豪と歩調を合わせて連携、協力を強めるという手前勝手の自国利己主義が過ぎる。
(3)印軍が使う武器の6割は旧ソ連、露製(報道)といわれて露には対抗非難できない事情はあり、さらに中国との国境地帯での中印紛争が続いて露の軍事力頼りの背景から逃れられずに、ウクライナ軍事侵攻に対する国際社会の露非難、制裁強化に加われないでいる。
(4)露のウクライナ軍事侵攻は中国で北京パラ開催中にもウクライナ最大、欧州最大クラスの原発への攻撃があり、震撼させる人類脅威の軍事緊張の高まりをさらにエスカレートさせている。
(5)こうした軍事非常事態の中で印がいつまでも露のウクライナ軍事侵攻に同調姿勢をみせるのは、これからの国際政治、社会での立場、振る舞いに問題、影響、リスクを及ぼすことになるだろう。
印は核保有国であり、露プーチン大統領はウクライナ軍事侵攻で露軍核抑止部隊に戦闘準備を命じたといわれて、核戦争の脅威も懸念される中でウクライナ原発への無差別攻撃とともに核の脅威に対して沈黙して行動をとらないとすれば、日米豪印クアッドの連携、協力にも問題はあり印と対峙する中国にとっても好都合となる、利するあってはならない態度、姿勢だ。
(6)印はそもそもガンジー元首相の無抵抗主義の政治性、理想理念性が高い評価を受けて、中国に次ぐ人口過密国であり経済市場としても潜在能力は高く、国家的なヒンズー国の思想性、哲学性もあり、近年は核保有国としての両極性が存在して国家的構造矛盾、政治力低下がみえる。
(7)印には米露との関係が深いということで、利点を活かした双方の仲介外交に動く、担う期待もあるはずだ。