いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

政教分離と国家観。 isolation of politics & religion & a view of state

2024-12-25 20:45:03 | 日記
 (1)X’マスはキリスト教国にとっては1年で最大のイベントで新年よりも盛大といわれる。日本の政治は政教分離が基本なので歴代の首相は信仰宗教を明確にしていないが、石破首相はクリスチャンで先日もどこかの教会に祈りに出かけた報道があった。
 クリスチャン報道が石破首相の意向なのか、どうなのかはわからないが、これまでの首相とは違う対応だ。

 (2)政教分離は国家、政治の基本理念、原則論であるが、信仰の自由は憲法が保障する権利だ。信仰の自由の裏返しでもある石破首相のクリスチャン報道でもある。日本の政治の場合は政教分離なので政治家が信仰宗教を明確にしようとしまいと関係はないといえるが、それでも明確になれば好むと好まざるとにかかわらず関心は集まる。

 (3)安倍元首相は同じ政治家の父晋太郎氏の代からのつながりで選挙の集票力頼りか、旧統一教会との深いつながりが政教分離、同協会入信者の人権被害、寄付不当行為問題で批判を受けて政治問題となって対応、説明に追われた。
 保守思想信条の強い安倍元首相は憲法改正に意欲を示して、安倍元首相の思想信条に近い、古代歴史観を持つ団体の日本会議が神社本庁の氏子を動員して国会での憲法改正発議で国民投票の過半数の理解、支持が必要なことから、事前に国民の協力、支持を広める行動が報じられたことがあった。

 (4)安倍元首相の周辺には政治と宗教の深いつながりがつきまとって、選挙応援中の銃撃悲劇につながったと伝えられている。石破首相の場合、クリスチャンということが米国はキリスト教国(宗教国家ではないが)であり理解、協力、同意に有利になることがあるのか、日本の首相がこれまで宗教観を明確にしたことがないのでどちらにせよトランプ大統領が相手では問題外のような気分だ。

 (5)首相は新年に伊勢神宮に参拝するのが慣例になっており、クリスチャンであっても首相の仕事として伊勢神宮を参拝することになるが政教分離、信仰の自由から問題はない。国際政治をみれば思想信条、主義、体制、資源開発独占でユダヤとパレスチナ、キリスト教国とイスラエル教国との対立はあり、クリスチャンの石破首相にとっては関係がいい、悪いの感情論はあるかもしれないが首脳間の国家関係には国家利益優先で左右されるものではないだろう。

 (6)思わぬ石破首相のクリスチャン、宗教観が表面に出て、これまでの歴代首相の宗教観はどうだったのか知られなかった日本の政治の世界なだけに興味は感じる。日本国家、国民は外国からは宗教観のないことが異質とみられることがあり、広く無宗教国家観として理解され、共通意識を共有してきた。
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