いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

ワルツ。 waltz

2020-12-24 19:49:46 | 日記
 日本稀代のメロディメーカー、財津和夫さんは、本人も好きだといっていたビートルズのポール・マッカートニーさんにたとえられることも多い。財津さんのメロディ、曲を聞くと、言葉、詞をいかすためにすばらしいメロディ、曲をつくってきたことがよくわかり、むしろジョン・レノンの音楽スタイルに近いと思っている。

 財津さんは洋楽旋律に無理なく日本語詞を乗せる初めての日本のニューミュージックの先駆者としてバンド・チューリップを率いて一時代を築き、今も精力的に幅広く音楽活動、文化教授活動を行っている。

 今年音楽活動40年を迎えた松田聖子さんがコロナ社会でメモリアルな音楽活動ができないなかで、40年メモリアルソングの詞を自ら書き、メロディ、曲を財津さんに依頼した。財津さんはチューリップ時代に若いシンガー松田聖子さんに数々の楽曲を提供して、ヒット作を連発して松田聖子さんの音楽的ステータスを確固たるものに尽力した。松田聖子さんの歌謡曲に財津さんのロック・スパイスを導入したあたらしい曲といわれている。

 今回、音楽活動40年で松田聖子さんが書いた詞はタイトル「風に向かう一輪の花」というもので、松田聖子さんの歌としては日本的抒情的で(日本的というのもどうかとは思うが)歌謡曲スタイルの強い表現のものであった。

 受け取った財津さんはTVドキュメントでこれは風に吹かれて、ゆれるではなく「風に向かう」という聖子さん自身の(生きざまの)ことだと感じて、湧いてきたメロディ、曲は「ワルツ」(waltz)だった。

 詞の表現にはいろいろ思いはあるだろうが、財津さん作曲のメロディ、曲は流れるようにたおやかに揺れて、清楚で美しいワルツに飾られて、言葉、詞を「気品」に満ちたように美しい気風をただよわせるものとして格調高く伝えている。

 「風に向かう一輪の花」では松田聖子さんの自作詞が財津メロディ、ワルツに彩られて、いきいきと新鮮に浮かび上がって響いてきて、気品のある美しい楽曲に仕上がった。

 財津さんも松田聖子さんもふるさとは福岡、久留米と隣同士九州で、もう一度ふるさとのセピアの風土に還っての40年クロニクル(chronicle)のワルツ完成だ。

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コロナ変異種。 variational corona virus

2020-12-23 19:56:13 | 日記
 (1)新型コロナウイルス感染拡大が続く欧州で新型ウイルスの「変異種」(variational corona virus)が検出、確認されて、変異種の感染急増の英国ではジョンソン首相が「古い種よりも最大で7割伝染力が強まっている」(報道)としてロンドンの都市封鎖(lock down)を発表して不安が広まっている。

 (2)英科学者からは変異種が子どもに感染しやすい可能性の指摘もあるが、WHOのテドロス事務局長からは「ウイルスは徐々に変異していくもの」(報道)との発言もあり、事の真相、深層はよくわからないまま、よくわからないから不安がまた募るというスパイラル(spiral)だ。

 新型コロナウイルス変異種は欧州中心から南アフリカでも検出、確認されており(同)、英国のものとは別ものだとみられる。日本でも「(コロナウイルスの表面にある)スパイクたんぱく質のアミノ酸に英国とは別の変異が確認」(同)されている。

 (3)中国武漢市から発生したとみられる新型ウイルスが瞬く間に急激に世界に感染流行拡大した「強さ」、「持続力」、「感染力」を示す変異種の検出、確認だ。現在研究開発し実用化が進んでいるワクチンの効能には問題はないという専門家の見解もあり、WHOでは「現時点では重症率や致死率を上げる根拠はない」(報道)としている。

 (4)感染コロナウイルスが新型からまた複数の変異種に変化していく生存力、感染力に驚かされるが、英国ではジョンソン首相も以前の新型ウイルス陽性反応感染者で今度も国内の変異種感染急増で感染対策に問題がないのか、寒い国で感染影響力が強い環境社会にあり、世界は英国との出入国規制に乗り出しているがこれまでの経過、経緯からは変異種の感染拡大は広がりをみせることは考えられる。

 (5)英国は現在EU離脱に向けて貿易協定の交渉の大詰めを迎えているが、EU理念のヒト、モノ、カネの自由往来が感染原因につながっているのか、英国としてはさらにEU離脱の正当性を確認するような事態であり、世界の金融市場といわれるロンドンの都市封鎖は深刻な世界市場に影響を与えるものだ。

 (6)英国といえば自由な気風の王室を思い浮かべるがウイルス感染対策はどうか、またポール・マッカートニーさんが居住しておりしばらくはロンドンを離れることはできずに自粛生活の中で思いやられる。

 来年に向けてもコロナウイルス感染の影響は引きずってワクチン開発の実用化効力に期待したいが、日本も東京五輪、衆院選挙と節目の年でもあり気持ちを引き締めての感染対策、国民支援、協力が求められる。

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国家予算、カネの使い方。 national budget , how to use of money

2020-12-22 20:20:06 | 日記
 (1)国家予算も使わなければならない時には、借金(国債発行)をしてでも使わなければならない。来年度政府予算案が106兆円となり、9年連続の最大更新となった。今年のコロナ社会の影響をひきずっての来年度予算案でやむを得ないところはあるが、それでも今年1年中の3度の大型補正予算での結果であり率直な印象では政府はカネの使い方を知らないという困った感想だ。

 (2)国民投資(税負担)を湯水のごとく使って、成果はどうか、3度の補正予算はコロナ社会という要素はあっても国民全体が苦しい中で国民投資をどう使うかをよく考えなければならないだろう。

 河野行政改革相が進めているのはハンコ行政の廃止に縦割り行政の打破というところで、予算の有効活用、ムダ排除に結びつく行政改革につなげることが必要で、借金財政が拡大する国家予算の使い道、使い方について切り込んでいかなければならない河野行革相の役割だ。

 (3)増え続ける社会保障関係費(全体予算の3割)は一般会計で処理することは限界があり、特別会計枠にして次世代社会を含めて長期的、持続的予算編成、執行でまかなうことを考えるべきだ。

 9年連続で国家予算が最大を更新、増え続ける原因は長引いたデフレ不況の影響はあったのだろうが、安倍前首相が3本の矢のアベノミクス、大胆な金融緩和策で経済回復を果したと自慢していた効果はどうなったのか、国家予算にどう反映しているのか説明がいるだろう。

 (4)毎年の会計検査院での調査で政府機関のムダな税の使い方が指摘されており、そういうものがどう反映されているのか、事業仕分けの点検、検証は必要で結果を国家予算に反映していかなければならない。

 ひとつひとつは小さくても継続、持続することが結果として税の使い方に改革をもたらすもので、100兆円超(国債発行を含めて)の国民投資(税負担)の重さ、大きさを理解、認識した国家予算編成、執行であり、個々の税制改正もいいが税制度そのもの、国家予算の編成のあり方も改革、見直しが求められる。

 (5)国会では決算委員会での予算審議もあるが、そこから予算、税の問題、課題はほとんど見えてこなくて、政治検証をしない日本政治のいいかげんさがそのままであり、結果として国家予算、カネの使い道、使い方(national budget , how to use of money)を知らない政府予算編成、執行につながっていく。

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AIと脳と物語と音楽。 AI & brain & tale & music

2020-12-21 20:28:29 | 日記
 (1)人間は想像し、創造する。人間の想像力(imaginative power)、創造力(creative power)はどこからくるのか、脳の働きとの関連はあるようだとは理解できるが、ほとんど各人間にとって違うし、脳の働き、性能というものに本来的な差異、差違があるのか、成長過程での経験、学習が影響するのか、専門的な解析は別にして(解析されてもわからない)脳の働きの本質的なものはわからない闇の中だ。

 (2)脳神経内科でMRIによる脳内断層画像というのがあるが、脳組織に梗塞(こうそく)の痕跡があるとか出血の形跡があるとかはわかってもそこ(脳)からどういう機能、作用で想像力、創造力が発生してくるのかそれだけ(MRI)ではわからない。

 しかし、人間は想像し、創造する。AI時代といわれてこれまでの人間の労働ルーティンの60%はAIに代われるといわれているが、想像、創造、創作となるとAIにとっても「まだ」難題のようだ。

 (3)現在試行されているところでも、AIによる映画の脚本制作ではまず人間が「あらすじ」をAIに覚えこませて(報道)、そこから「起承転結の構成を持ったオリジナルの物語」(同)をAIが作り出すといわれている。

 何もないところ「ゼロ」から物語を作り出すことはできない。未来的にはわからないが、今はまだ人間の世界だ。

 (4)音楽の世界はずいぶん前からテクノ、電子音楽が出現して、制作編集でも電子化コンピューター化が普通だが、バンドのAIによるアルバム作りもあらわれた。メンバーが今まで聴いてきた音楽の詞、曲の膨大なデータベースをもとにAIに設定すると「たくさんのフレーズが吐き出されて」(報道)そこから気に入ったものを組み合わせて曲にするという手法で一部では注目を集めている。

 (5)AIによる芸術、文化の創造、創作にかかわるプロセスはまだ人間の領域内のものではあるが、これまでの人間の領域を超えてあたらしいものを作り出す可能性を示している。人間の脳の働き、作用は常に必要性に応えてあたらしいもの、時代、文化を作り出してきたが、AIが芸術、文化創造でも人間にとって代わる時がくるのか、いずれにしても血の通った言葉、音楽こそが励み、励ましになるものだ。

 (6)政治の世界でこそ惨憺たる現状をみるにつけ、戦争のない平和なAI政治の時代で公平、公正、平等、うそのない政治を実現するというのはどうか。

 

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3度の補正予算とは。 what a supplementary budget in the third times

2020-12-19 20:18:46 | 日記
 (1)コロナ社会の今年は年末の3次補正と3度の補正予算編成となった。コロナ感染流行拡大を受けて今年は補正予算が必要な緊急事態ではあるが、1次、2次補正で対応する、できる見込みがなかったのか見通しの甘さは指摘される。

 あげくに2次補正では膨大な予備費が盛り込まれて補正の意味、使途、目的が不明だとして国会でも問題になったがこれは問題外として、さらに3次補正となると補正予算の意図、意味がルーズでふくらむ財源確保も国債発行(借金)に頼らざるを得ずに政府の財政見通しの甘さは指摘される。

 (2)財源としてさらに100兆円規模の国債発行となり、赤字財政悪化、財政健全化が遠のくばかりだ。もちろん予測不能の世界的新型コロナ感染流行拡大で緊急性、必要性は高かったが、政府はあわてふためいて混乱の中国民一人当たり10万円支給、中小企業、個人事業支援策など盛り込んでさらに膨大な予備費まで用意しての年中補正予算編成では、財政規律、健全化の重要性、必要性がないがしろにされて一方的に国民投資(税負担)の負担が大きくなり財政有効活用性が損なわれるものだ。

 (3)コロナ中小企業支援策の持続化給付金では30億円の不正受給に70億円の自主返還があり、支援制度として緊急性、必要性、有効性に応えるものとはならずに政府の計画、対応が問題化している。

 東日本大震災でも財政支援策の使途基準を制限したため使いきれずに億単位で予算が残リ、一方復興、復旧は進まないというジレンマ、非効率、非有効性がみられた。今回のコロナ3次補正予算は来年度予算との連結で15か月予算だ。

 (4)予算を複数年で使うことは順応性、応用性、効率性、有効性がありムダがなく予算執行方法論としては意味はあるが、今回のように来年度予算の先取り項目も含まれるとなると補正予算の緊急性、意味に即したものなのか使途、手法、活用に問題がある。

 安倍政権時代に年中国会開催という考えもあったが、年中補正予算となると国民投資(税負担)への負担も大きく、緊急性、計画性、見通しの甘さで赤字財政の増大を招くだけで財政規律、健全化が遠のくばかりだ。

 (5)3度の補正予算は政府の安易な国民投資(税負担)頼り、負担増大を押しつけるものであり、近年の政府の財政に対する甘い認識、理念を示すものだ。

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