ひびレビ

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相棒シーズン13 第14話「アザミ」

2015-02-05 00:03:18 | 相棒シリーズ
相棒シーズン13 第14話「アザミ」


 双子の入れ替わりについては定番なので、何となく読めてはいました。私も右京さんと同じく、曲刑事の話に違和感を覚えましたが、個人的には「響が姉のためとはいえ、見知らぬ刑事にああも堂々と話しかけるか?」という点が疑問に残っていました。話しかけるにしても、もう少し恐る恐る話しかけていたのでは?と思っていたら、やっぱり入れ替わりだったと。

 ある老舗バイオリン工房にまつわる2つの事件。それらはいずれも、老舗の名を欲しいままにしようとした、アザミのような人間たちがきっかけとなっていました。親の葬式にも出さず、部屋に閉じ込め、恥をかかされたから、後継者の座を譲りたくないから殺す・・・何とも身勝手な人間たちの犯行です。クラウスさんも大勢の前で楽器が違うことを指摘されましたが、きちんとそのことを認め、奏の才能を賞賛するという立派な大人でした。大人だったら自分に恥をかかせたことを怒る前に、その子の才能を褒めて伸ばしてあげるべきだったでしょうに。響を殺した際の孝子の邪悪な笑みが何とも腹立たしい。

 そんな孝子に復讐を誓った奏。横手を脅した際の、目の力強さに圧倒されました。「杉下さん1つお願いがあります!」の台詞の勢いも結構好きです。蔵人と一緒に連行されるのを拒んだのは、一緒にいたら何をしでかすか分からないからか、それとも響を殺した男の側になんていたくなかったからか、その両方か。
 音色を守るためでもあったとはいえ、奏が犯してしまったのは殺人という重い罪。板倉はそんな彼女の肩を掴み、何も言わずに哀しげに去っていきました。あの時彼は何を思ったのでしょう。罪を犯してまで新宮の音色を守ろうとしたことへの感謝、あんな連中のために殺人まで犯す必要なんて無かったという思い、ずっと耐え忍んできたことへの同情、気づいてやれなかったことへの後悔・・・色んなことが考えられます。その後、奏が頭を下げるまで互いに一言も台詞はありませんが、様々な思いが錯綜としている良いシーンだったと思います。


 さて、次回は正月スペシャル以来に美彌子登場。
 そして既にニュース等でも取り上げられていましたが、カイトくんこと成宮寛貴さんが今シーズンの最終回をもって、相棒を卒業することになりました。シーズン11で右京さんから取り押さえられて早3年。あっという間にお別れの時が来てしまいました。最初の頃はたしなめられることも多かったですが、最近は成長している様を見られて楽しかったんですけどね。どんな最後を飾ってくれるのか。寂しくもあり、楽しみでもあります。
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