ひびレビ

特撮・アニメの感想や、日々のことを書いてます。
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ウルトラマンコスモス 第38話「オヤジ星人」

2021-09-25 08:16:35 | ウルトラシリーズ
ウルトラマンコスモス 第38話「オヤジ星人」

 地球を、人間を愛するのは何もウルトラマンに限った話では無い。今回の鍵を握る草野は納豆ラーメン「ねばるっしょ」の営業や娘への対応に追われる日々を送る、一見すれば普通のオヤジ。しかしその正体は…きっかけこそ違うものの、どことなく初代ウルトラマンとの別れを思い出しました。
 「同じ宇宙人でも善人と悪人がいる」というのは昭和の頃からミステラー星人などで描かれてきた話ですが、最近では昭和・平成の悪役宇宙人が善人として登場するケースが多いように感じます。しかし今回のケースは稀なようで、誰も彼もが草野のようにはならない。事実、ムサシを拘束したうえで殺そうとしていたベリル星人もいましたし…あのベリル星人は憑依した人間を殺したうえで意のままに操っていたのかな…

 そんなベリル星人の手先として暴れたのが侵略変形メカ・ヘルズキング。両腕に強力なヘルズガンを装備しており、背後からの接近にも背面撃ちで素早く対応。コスモス・コロナモードの攻撃を寄せ付けない防御力と、コスモスを軽々吹き飛ばす強力なパワーの持ち主…と隙の無い強さを誇っていましたが、弱点は意外にも喉でした。前面に弱点をさらすというのは少々無防備なようにも思えますが、真っ向から接近すればヘルズガンの餌食になることには間違いなく、生物ならともかくメカのヘルズキングを相手に喉を狙うかと言われると微妙なところですし…割と理にかなっているような気がしないでもなく…
 コスモスとの一騎打ちでは西部劇を彷彿とさせるようなシチュエーションとBGMが流れていましたが、弱点に攻撃が当たると割と可愛らしい効果音を出していましたね(笑。それまでは強敵感たっぷりだったのに、弱点を攻められてからはヘルズガンの展開がややぎこちなく、命中も全く定まらない、コミカルな動きに変わるというギャップもまた面白かったです。

 家族の愛が侵略を目的とした宇宙人の考えを変えた。誰も彼もがそうだとは限らないものの、誰にだってその可能性はあるはず。それは宇宙人に限らカオスヘッダーにも通じることなのでは…ということを暗に示唆しているようにも感じた第38話でした。


 さて、この回は当時リアルタイムで見たであろう話の一つです。確か病院かどっかの待合室で見てたんですよね…本格的にウルトラマンに復帰するのはコスモス劇場版3作目が公開されてから、サイダーにボトルキャップがついてからの話なので、まだ真剣には見ていなかったものの、何となく印象に残っている話でした。そういえば2作目をテレビで見たっけなぁ…

 とか何とか懐かしく思いつつ、次回はカオスウルトラマン登場。
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ウルトラマンコスモス  第37話「フブキ退任!?」

2021-09-25 07:52:05 | ウルトラシリーズ
ウルトラマンコスモス  第37話「フブキ退任!?」

 かつては防衛軍のパイロット、今となっては元の上官にも「EYESは怪獣保護の姿勢は崩しません」「例え攻撃もやむを得ないような場合でもギリギリまで怪獣保護の立場で対処する。それが…それがチームEYESです」と毅然とした態度を取れるチームEYESの頼れる仲間・フブキ隊員。しかしそんな彼にも過去、地底怪獣テールダスを前に手っ取り早く片をつけるべく、試作品のNX弾を使ったものの不発に終わった経験があり、今回はそんな過去の己の過ちを向き合うことに。

 1年の時を経て再度出現したテールダスの背中には、未だ爆発の恐れがあるNX弾が刺さったまま。テールダスもEYESにNX弾を撃ち込まれたことを覚えているためか、テックサンダーを見るなり逃げだしていました。テールダス自身は爆発の危険性があったことを知らなかったとはいえ、一年間体に異物が刺さったままというのは気持ち悪かったでしょう。体のつくりからして外そうにも外せない位置にあったわけですし。
 そんなテールダスを前に、一瞬とはいえ魔が差してしまったフブキはEYESを離れることを選択…他人に対してのみならず、自分に対しても厳しいのがフブキの良いところでもありますが、テールダスがまたいつ現れるかもしれないこの状況下にEYESを離れるのはちょっと…またいつ魔が差すとも知れないとあっては、自分は作戦に加わるべきではないと判断したのでしょうか。

 で、こういった面倒な時に現れるのがカオスヘッダー。ネルドラントの時といい、状況が複雑な時に現れて更に事態を混沌とさせていく様はまさしく「カオスヘッダー」の名に相応しい存在ですね。 
 ムサシの活躍によりNX弾は外れたものの、戦場に転がっていてはいつ爆発するともしれない。そんな危機的状況下に立ち上がったのは…今回の行動はかなり危険でしたが、考えてみればいつもはテックスピナーに乗っているから安全に見えるだけであって、いつ何時命を落とすか分からないということに変わりはないのでしょう。コスモスだって実体カオスヘッダーに敗北を喫した過去がありましたし、彼も不死身のヒーローというわけではない。誰も彼もが命がけで怪獣保護に取り組んでいる。そんなことを改めて教えてくれた37話でした。

 次回は多分リアルタイムでチラッと見ていた気がする「オヤジ星人」。
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