ひびレビ

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映画「ULTRAMAN」を見て

2022-09-13 08:04:47 | ウルトラマンネクサス
 というわけで、2004年に公開された映画「ULTRAMAN」を久々に視聴しました。

 幼い頃に見た「銀色の流星」に憧れ、その夢を叶えた空自のパイロット・真木舜一。彼は病気の息子と一緒にいる時間を増やすべく、職を離れる決意を固めていた。その直前のフライトで真木は赤い発光体と衝突。奇跡的に一命を取り留めたものの、以来防衛庁の特務機関に所属する水原沙羅らの監視下に置かれていた。全ては青い発光体との邂逅により怪物「ザ・ワン」と化した有働貴文を誘き出すために……
 そして「ザ・ワン」の危機にさらされた時、真木は「ネクスト」に変身を果たす!


 結構久々に視聴したのですが……「ウルトラマン」第1話を彷彿とさせる展開や、「ウルトラQ」を見た人には聞き馴染みのある登場人物、まだ人間の名残がある瞳が「変身」の生々しい恐怖を煽るザ・ワン(イドロビア)、戦う決意を固めるに連れて強くなっていくウルトラマン・ザ・ネクスト、大迫力の空中戦と、様々なシーンを彩る名曲の数々……やっぱどれを取っても最高に面白いですね「ULTRAMAN」!

 一般人であるはずの自分が何故と苦悩し、徐々に目覚めていく力に怯えていた真木。ウルトラマンになることを神秘的なものとして描くのではなく、変身することへの恐怖が描かれるというのが新鮮です。ザ・ワンの恐ろしさを見ていただけに、その恐怖は猶更だったでしょう。しかも肝心のザ・ネクストは事情を真木に話していなかったみたいですしね。ザ・ネクスト自身、本調子でなかったということもあり、そういった余裕も無かったのかもしれません。
 また、肉体的な変身はせずとも、精神的に変わることを求められた人物が沙羅でした。当初は冷たい人物に見えた彼女の真意が明らかになっていくに連れて、彼女もまた変身せざるを得ない人物だったことが明らかとなります。真木同様に「何故自分が」と苦悩したことでしょう。何も怪獣相手に武器を持って戦うことだけが戦いではない。心の中でも戦いは行われている。それを表していた人物だったと思います。


 真木は幼い頃に「銀色の流星」に憧れていましたが、大人になった彼は息子をはじめや多くの人々の憧れに、英雄になっていきました。他にも有働との絆を断ち切れなかった沙羅、立場は違えど変わらぬ絆を見せてくれた倉島など、そうした目には見えない「絆」が本作でも描かれているように感じました。
 それが特に顕著なのはラスト、街頭テレビで一連の惨劇が報道されるシーンです。あのシーンは「ウルトラマンネクサス」の終盤の展開に繋がる、非常に重要なシーンとなっています。これほどまでに大々的に報じられているのに、何故「ウルトラマンネクサス」ではああいった扱いになっているのか。その疑問は後々明かされることとなります。

 そしてウルトラマン・ザ・ネクスト!この不完全さがまたたまらなくカッコいいですね!アンファンスからジュネッスへと成長する過程は今でも大好きなシーンのひとつです。そして親子を助けた時に見せる、あの優しい仕草!問答無用の安心感に包まれる、あの仕草が大好きです。
 狭い空間での肉弾戦に始まり、初めて飛んだ際の全身で空を感じている描写の素晴らしさ、空中で次から次へと繰り出されるラムダ・スラッシャーの美しさ、初使用故かチャージに時間がかかっているものの、それ故のカッコよさがあるエボルレイ・シュトローム……本当、どこを切り取ってもカッコいいんだよなぁ、ザ・ネクスト。


 ……といった感じでネクサス熱が高まったまま見た「ULTRAMAN」の感想でした。となると、次は……!
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