「ダラス・バイヤーズクラブ」

2014-03-01 01:11:39 | 映画
なんか男版「エリン・ブロコヴィッチ」を観てる感覚だった。いろんな映画で実話を元にした作品があるけど、つくづくアメリカ人の使命感に驚く。一般市民の底力がひしひしと伝わってきます。

この作品だと、自分一人だけだったらメキシコで一人療養しておけばよかったのに、主人公のロン・ウッドルーフは、自分と同じように死を目の前にした沢山のHIV感染者に少しでも長く生きて貰おうと奮闘します。で、そのやり方が日本では考えられないくらい突拍子で国や法律を敵にしたやり方なので、その勇気にアメリカ人って凄い!と思った。

今だから映画化できた部分もあると思うけど、やってることはめちゃ際どい。タダでなくても主人公はヤバイ系の人物なのに、国内では認定されてない薬を持ち込み売買(?)する様は、これが実話であることに逆に驚く。

でも、言ってることは間違ってないんよね。なぜなら、認可されてないというだけで悪性でない長く生きられる薬が実際に存在するからね。日本でも、例えばこの国では許されてなくても海外ならオッケーな手術もありますもんね。そういう意味では、この国ではダメで、他国ではオッケーといった理不尽さも問題提起としてリアルに描写されてました。「エリン・ブロコヴィッチ」みたいに、敵に回す相手(組織?)が大き過ぎたけど、よくやったゾッ!って言いたくなった。

パンフを読む限りだと、フィクションの部分も多いようなので、どこまでが事実なのか分かりませんが、余命30日と宣告された主人公がなんと○年も生きた!ということは事実なので、それだけでも彼が生かされた年数には大いなる価値と意味があったと思います。

この作品、主演か助演でオスカー獲れるかも…!?と予想。っていうか、元々オスカーを予想しての鑑賞なんですけどね…。アカデミー賞発表前に観ておきたかっただけ(笑)実際は、予想通り、熱演というより役作りの徹底ぶりに感心しました。

主演のマシュー・マコノヒーの激ヤセして挑んだ役作りは、同じように激ヤセしてオスカーを獲ったクリスチャン・ベイルの役より見応えありました。マシューの場合は、激ヤセ云々よりも演じ見せ方がオスカーノミネート納得もんでした。

助演男優賞でノミネートされたジャレッド・レトも役作りも良かったです。女装が綺麗な時とそうでない時があってそこのギャップがイイ!お父さんに会うシーンがグっときました。ニューハーフではないんだけど女性的な部分を繊細に演じていて、ぶっちゃけ、ジャレッドの方がオスカーに近いと思った。心と身体がアンバランスな上にヤク中で切ない役柄でしたが見事でした!

どうでもいいことですが、ジャレッドの女装を見て、「処刑人」のウィレム・デフォーの女装シーンを思い出した。ジャレッドは綺麗系でしたが、ウィレムは怪獣系でめちゃインパクト大でした(笑)あのウィレムを越える女装を未だ見たことがない!←ホンマどうでもいいことでしたm(__)m

最近は、とんとAIDSの話題を聞かなくなりましたが、まだまだ完治されない病気なので、セイフティ・セックスを心掛けて下さいね!コンドーム付ければいいじゃん!っていうノリじゃなく、相手を想う気持ちを大事にして頂きたいです。

あと、ロンがジャレッド演じるレイヨンに“身体を大事にしろ!”と言う台詞があるんですが、本当にその通りです。どう生きるかは、もちろん自分次第だけど、AIDSになるならない関係なく、いつだって自分の身体が大事で、自分を労れない人間に他人を労れる訳がない!と断言できるので、特に自分の安売りだけはして欲しくない。簡単に身体を許しちゃダメだよ!特に、心が病んでる時弱っている時が一番無防備で揺れやすい時やから要注意やで!最近は女の子だけでなく男の子も弱ってきてるからホンマに要注意!

映画の内容とかけ離れましたが、「エリン・ブロコヴィッチ」並みに単調な流れになってますが、私は退屈しませんでした。隣に座ってた方はつまらなそうにしてましたが…。もし、何某の部門でオスカーGetしたら観る価値は上がると思います。まさかの日本も関わってます。

今日のまとめ:ぶっちゃけ、内容的には、法律や専門用語を分かってないので、筋をちゃんと理解してません。普通に考えたら刑務所行きやと思うことでも、そうでなかったりするので、ちんぷんかんぷんなシーンが多かったです…(汗)なので、自分がよく理解出来てないのでオススメできませんm(__)m

追記(下品トーク):薬の持ち込みで思い出したことがあって、昔ドイツに行った時に、ひどい便秘だったので、薬局で下剤を買ったんですよ。日本なら小さな錠剤ですが、向こうで貰ったのは一回分がめちゃ量の多い粉薬でした。こんなこと書いたら日本の製薬会社さんに申し訳ないですが、私が当時使っていた日本の錠剤は時に下痢になって後々大変なことになるので、もうその薬は使わないようにしてるんですが、さすが薬剤大国ドイツ、その下剤は完璧だった。柔らかくする薬だったのですが、本当に柔らかくしてくれて後々の惨事もなかったです。帰国してからも欲しくて堪らなかったよ。を思い出しました(笑)日本とドイツの違いをまざまざと感じたね。なんか女子トークみたいでごめんなさい(笑)あ、ちなみにあくまでも記憶を辿って書いただけなので、参考にしてくれぐれも多量持ち込みはダメですからね!しかも粉薬だから誤解されるかもしれませんよ!一応注意書しておきます。あと、使用する時は自己責任ですので…。