TileProxyの導入により2000フィート以上の高度を飛ぶ場合十分満足できる景色になりましたが、離着陸やビル群を低空飛行する場合にはのっぺらぼうの平面で解像度も悪いのが不満でした。
一方グーグルアースで都市部を見るとビルが3D表示になっており、これがFSXの背景として取り込めたらいいなと思っていました。
そんな中、偶然に発見したYouTubeでそれが実現されている事を知りました。
GE View(EarthProxy)と呼ばれるソフトの仕組みは、FSXの飛行データをGoogle Earthに送り、画面を同期させて操縦席から眺める3D風景を作り出すようです。
なのでGoogle Earth画面に機体は出て来ません。純粋に遊覧飛行用で空飛ぶじゅうたんに乗った気分ですね。
1.GE Viewのインストール
(1) Google Earth Pro のインストール
GoogleのサイトからGoogle Earth プロ(パソコン用)をダウンロード、インストールします。
私は昨年7月にPCに入れており、バージョンは7.3.3.7786 (32-bit)となっています。
Google Earth Proを起動してみて下記の設定内容を確認していきます。
レイヤの中の「立体写真モデル」と「地形」にチェックを入れると、建物や地形が3D表示になります。
ただしすべての都市の建物が3Dではないようです。
私のGoogle Earth Proで確認すると、札幌市、函館市、旭川市、釧路市、北見市、北広島市などは中心部が3D化されていますが、帯広市、苫小牧市、千歳市、室蘭市などは非3Dです。
「ツール」→「オプション」の「3Dビュー」タブをクリック。「地形」の項で、
・「起伏の強調度」を 1に設定
・「高品質な地形を使用する」にチェックを入れる
・「3D画像を使用する」にチェックを入れる
同じく「ナビゲーション」タブをクリック。「ジャンプ」の項で、
・「ジャンプ速度」を 4.5 に設定(3.0~4.5の間に最適値があるようですが?)
FSDeveloperのフォーラムには「GEのFly-To Speedが約3.0~3.5に設定されていることを確認してください」と書いてあります。
(2) プログラムのダウンロード
Fsdeveloper.comサイトから「GE VIEW UPDATE MARCH 2018.zip」と「XMLTools_FSX_v201.zip」をダウンロードして解凍。 解凍して出来る「HttpX.dll.txt」「EarthProxy.exe.txt」は拡張子「.txt」の部分を削除(リネーム)して下記4ファイルを用意します。
① HttpX.dll
② XMLTools.dll
③ Compound_Rotation.xml
④ EarthProxy.exe
「XMLTools_FSX_v201.zip」を解凍すると多くのファイルが現れますが使うのは② XMLTools.dllだけです。
解凍して出来るPDFファイルの中で「HttpX Installation and License.pdf」が①③④のインストール手順書です。
また「XMLTools_v201.pdf」の2ページ目が②のインストール手順書です。
(3)「HttpX.dll」を「FSX」直下の「Modules」フォルダ内にコピーします。
(FSX-SE版では「Modules」フォルダが無かったのでFSX直下に「Modules」フォルダを新設しました)
次に「dll.xml」を編集します。念のため編集前にdll.xmlのバックアップを取っておきます。
dll.xmlファイルのある場所は、C:\Users\username\AppData\Roaming\Microsoft\FSX\ 。
【注意:不適切な構文はGooブログで表示されないので、下の画像を参考にインストール手順書から直接構文をコピーペーストしてください】
dll.xmlをメモ帳で開き、<Simbase.Document>内に以下の文を追加します。<Launch.Addon>
<Name>HttpX</Name>
<Disabled>False</Disabled>
<ManualLoad>False</ManualLoad>
<Path>Modules\HttpX.dll</Path>
<DllStartName>module_init</DllStartName>
<DllStopName>module_deinit</DllStopName>
</Launch.Addon>
(4)「XMLTools.dll」を「FSX」直下にコピーします。
次に「HttpX.dll」同様に「dll.xml」を開き、<Simbase.Document>内に以下の文を追加します。<Launch.Addon>
<Name>XMLTools</Name>
<Disabled>False</Disabled>
<ManualLoad>False</ManualLoad>
<Path>XMLTools.dll</Path>
<DllStartName>module_init</DllStartName>
<DllStopName>module_deinit</DllStopName>
</Launch.Addon>
「dll.xml」の編集結果です。
(5)「Compound_Rotation.xml」を自分が使う航空機の「Panel」フォルダー内に「GE VIEW」という名前の新しいフォルダーを作成し、そのフォルダ内に「Compound_Rotation.xml」を入れる。
これは航空機ごとに入れる必要があり、とりあえず常用の「ビーチクラフトバロン58機」に入れます。
(「MiniPanel」を使って全機に一括適用する方法もあるようですが使う飛行機が少ない私は個別に。)
SteamEditionの場合は C:\Program Files (x86)\Steam\steamapps\common\FSX\SimObjects\Airplanes\beech_baron_58\panel\GE VIEW\Compound_Rotation.xml となります。
次に航空機のPanel.cfgファイルを編集して、[Window Titles]に別ウィンドウ「GE VIEW」を新設します。
Beech Baron 58機のPanel.cfgを見ると、Window05まで使われていたのでWindow06=GE VIEW を追加します。
[Window Titles]
.
Window04=Compass
Window05=Mini Panel
Window06=GE VIEW
行を下にスクロールし、[VCockpit01]の直上に以下の文を追加します。
[Window06]
position=0
size_mm=110,90
visible=1
window_size_ratio=1.00
gauge00=GE VIEW!Compound_Rotation, 0, 0, 110, 90
(6)「EarthProxy.exe」は任意の場所に置きます。
ショートカットを作ってFSXのショートカットの隣に配置するのが便利です。
2.飛行操作
(1) FSXを起動。
FSXを起動すると自動的に「HttpX.dll」と「XMLTools.dll」がロードされます。
初回は上図のセキュリティ警告が表示されるので「実行する」「はい」。
FSXメニュのフリーフライトで、航空機を空港滑走路に離陸スタンバイします。
航空機のロード時に「GE VIEW」パネルが表示されない場合は、FSXメニューバーから「表示」→「計器パネル」→「 GE VIEW」にチェックを入れます。
「GE VIEW」パネルは「右クリック」「ウインドウの切り離し」で任意の場所にドラッグできます。
切り離し後「GE VIEW」パネルのサイズは自由に変えられますが、その解像度はFSXで航空機ロード時のウインドウサイズに左右されるようで、大きめのウインドウサイズで航空機ロードした方が「GE VIEW」パネルの解像度は高く見易いです。
(2)次に「EarthProxy.exe」を起動します。
起動すると設定画面が現れます。
FSX実行PCとEarthProxy / GoogleEarthPro実行PCが同一の場合、数値は初期値のままでOKです。
もし別マシンの場合はHttpXIP欄にFSX実行PCのIPアドレスを入れます。
(3)「Start」→「Open KML File」の順にクリックします。
その時点でGoogle Earth Proが起動し、画面はFSX航空機の現在位置に移動して景色が表示されます。
(4) FSXで航空機を離陸させると、その操作に同期してGoogle Earth Proの景色も動いていきます。
3.使ってみて
Google Earthの低空飛行での3D景色は、TileProxyとは比較にならない綺麗さで十分満足できる水準です。
ただ、私のPC(第2世代のCore7で外付けGPUも無し)ではFPSは低いようで画面がカクカクします。
また、ジョイスティックのHATスイッチを動かすとGoogleEarthの表示方向が変わる事になっていますが、私のジョイスティック(Extreme 3D Pro)をつなぐと、景色が激しく上下に振動してまだ動作確認はできていません。
理由が分かるまではキーボードで遊覧飛行を楽しみたいと思います。
今は3D景色優先でFSXが使うウィンドウは小さいですが、ディスプレイを一台増設したら操縦操作と3D景色の両方楽しめそうです。
一方グーグルアースで都市部を見るとビルが3D表示になっており、これがFSXの背景として取り込めたらいいなと思っていました。
そんな中、偶然に発見したYouTubeでそれが実現されている事を知りました。
GE View(EarthProxy)と呼ばれるソフトの仕組みは、FSXの飛行データをGoogle Earthに送り、画面を同期させて操縦席から眺める3D風景を作り出すようです。
なのでGoogle Earth画面に機体は出て来ません。純粋に遊覧飛行用で空飛ぶじゅうたんに乗った気分ですね。
1.GE Viewのインストール
(1) Google Earth Pro のインストール
GoogleのサイトからGoogle Earth プロ(パソコン用)をダウンロード、インストールします。
私は昨年7月にPCに入れており、バージョンは7.3.3.7786 (32-bit)となっています。
Google Earth Proを起動してみて下記の設定内容を確認していきます。
レイヤの中の「立体写真モデル」と「地形」にチェックを入れると、建物や地形が3D表示になります。
ただしすべての都市の建物が3Dではないようです。
私のGoogle Earth Proで確認すると、札幌市、函館市、旭川市、釧路市、北見市、北広島市などは中心部が3D化されていますが、帯広市、苫小牧市、千歳市、室蘭市などは非3Dです。
「ツール」→「オプション」の「3Dビュー」タブをクリック。「地形」の項で、
・「起伏の強調度」を 1に設定
・「高品質な地形を使用する」にチェックを入れる
・「3D画像を使用する」にチェックを入れる
同じく「ナビゲーション」タブをクリック。「ジャンプ」の項で、
・「ジャンプ速度」を 4.5 に設定(3.0~4.5の間に最適値があるようですが?)
FSDeveloperのフォーラムには「GEのFly-To Speedが約3.0~3.5に設定されていることを確認してください」と書いてあります。
(2) プログラムのダウンロード
Fsdeveloper.comサイトから「GE VIEW UPDATE MARCH 2018.zip」と「XMLTools_FSX_v201.zip」をダウンロードして解凍。 解凍して出来る「HttpX.dll.txt」「EarthProxy.exe.txt」は拡張子「.txt」の部分を削除(リネーム)して下記4ファイルを用意します。
① HttpX.dll
② XMLTools.dll
③ Compound_Rotation.xml
④ EarthProxy.exe
「XMLTools_FSX_v201.zip」を解凍すると多くのファイルが現れますが使うのは② XMLTools.dllだけです。
解凍して出来るPDFファイルの中で「HttpX Installation and License.pdf」が①③④のインストール手順書です。
また「XMLTools_v201.pdf」の2ページ目が②のインストール手順書です。
(3)「HttpX.dll」を「FSX」直下の「Modules」フォルダ内にコピーします。
(FSX-SE版では「Modules」フォルダが無かったのでFSX直下に「Modules」フォルダを新設しました)
次に「dll.xml」を編集します。念のため編集前にdll.xmlのバックアップを取っておきます。
dll.xmlファイルのある場所は、C:\Users\username\AppData\Roaming\Microsoft\FSX\ 。
【注意:不適切な構文はGooブログで表示されないので、下の画像を参考にインストール手順書から直接構文をコピーペーストしてください】
dll.xmlをメモ帳で開き、<Simbase.Document>内に以下の文を追加します。<Launch.Addon>
<Name>HttpX</Name>
<Disabled>False</Disabled>
<ManualLoad>False</ManualLoad>
<Path>Modules\HttpX.dll</Path>
<DllStartName>module_init</DllStartName>
<DllStopName>module_deinit</DllStopName>
</Launch.Addon>
(4)「XMLTools.dll」を「FSX」直下にコピーします。
次に「HttpX.dll」同様に「dll.xml」を開き、<Simbase.Document>内に以下の文を追加します。<Launch.Addon>
<Name>XMLTools</Name>
<Disabled>False</Disabled>
<ManualLoad>False</ManualLoad>
<Path>XMLTools.dll</Path>
<DllStartName>module_init</DllStartName>
<DllStopName>module_deinit</DllStopName>
</Launch.Addon>
「dll.xml」の編集結果です。
(5)「Compound_Rotation.xml」を自分が使う航空機の「Panel」フォルダー内に「GE VIEW」という名前の新しいフォルダーを作成し、そのフォルダ内に「Compound_Rotation.xml」を入れる。
これは航空機ごとに入れる必要があり、とりあえず常用の「ビーチクラフトバロン58機」に入れます。
(「MiniPanel」を使って全機に一括適用する方法もあるようですが使う飛行機が少ない私は個別に。)
SteamEditionの場合は C:\Program Files (x86)\Steam\steamapps\common\FSX\SimObjects\Airplanes\beech_baron_58\panel\GE VIEW\Compound_Rotation.xml となります。
次に航空機のPanel.cfgファイルを編集して、[Window Titles]に別ウィンドウ「GE VIEW」を新設します。
Beech Baron 58機のPanel.cfgを見ると、Window05まで使われていたのでWindow06=GE VIEW を追加します。
[Window Titles]
.
Window04=Compass
Window05=Mini Panel
Window06=GE VIEW
行を下にスクロールし、[VCockpit01]の直上に以下の文を追加します。
[Window06]
position=0
size_mm=110,90
visible=1
window_size_ratio=1.00
gauge00=GE VIEW!Compound_Rotation, 0, 0, 110, 90
(6)「EarthProxy.exe」は任意の場所に置きます。
ショートカットを作ってFSXのショートカットの隣に配置するのが便利です。
2.飛行操作
(1) FSXを起動。
FSXを起動すると自動的に「HttpX.dll」と「XMLTools.dll」がロードされます。
初回は上図のセキュリティ警告が表示されるので「実行する」「はい」。
FSXメニュのフリーフライトで、航空機を空港滑走路に離陸スタンバイします。
航空機のロード時に「GE VIEW」パネルが表示されない場合は、FSXメニューバーから「表示」→「計器パネル」→「 GE VIEW」にチェックを入れます。
「GE VIEW」パネルは「右クリック」「ウインドウの切り離し」で任意の場所にドラッグできます。
切り離し後「GE VIEW」パネルのサイズは自由に変えられますが、その解像度はFSXで航空機ロード時のウインドウサイズに左右されるようで、大きめのウインドウサイズで航空機ロードした方が「GE VIEW」パネルの解像度は高く見易いです。
(2)次に「EarthProxy.exe」を起動します。
起動すると設定画面が現れます。
FSX実行PCとEarthProxy / GoogleEarthPro実行PCが同一の場合、数値は初期値のままでOKです。
もし別マシンの場合はHttpXIP欄にFSX実行PCのIPアドレスを入れます。
(3)「Start」→「Open KML File」の順にクリックします。
その時点でGoogle Earth Proが起動し、画面はFSX航空機の現在位置に移動して景色が表示されます。
(4) FSXで航空機を離陸させると、その操作に同期してGoogle Earth Proの景色も動いていきます。
3.使ってみて
<五稜郭>
<函館山>
Google Earthの低空飛行での3D景色は、TileProxyとは比較にならない綺麗さで十分満足できる水準です。
ただ、私のPC(第2世代のCore7で外付けGPUも無し)ではFPSは低いようで画面がカクカクします。
また、ジョイスティックのHATスイッチを動かすとGoogleEarthの表示方向が変わる事になっていますが、私のジョイスティック(Extreme 3D Pro)をつなぐと、景色が激しく上下に振動してまだ動作確認はできていません。
理由が分かるまではキーボードで遊覧飛行を楽しみたいと思います。
今は3D景色優先でFSXが使うウィンドウは小さいですが、ディスプレイを一台増設したら操縦操作と3D景色の両方楽しめそうです。
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