「スピーカーケーブルは短いほど良い」とは良く言われ良く聞く言葉ですが、本当にそうでしょうか?
素朴な疑問を持って自分なりに確認しました。
上述発言は「ケーブルの線抵抗が大きい場合」についての発言だと認識しています。
5m以内の配線で「線抵抗」が0.00オーム以上あるケーブルを使う時には有効だと思いますが、0.00オーム以上あるケーブルを使うこと自体間違いだと思います。そんなケーブルは古臭い時代のケーブルで私にはとても使えません。
現在自分が使っているケーブルは500m仕様でも0.00オーム以下です。これならば長さはほぼ無視できます。左右の長さの違いも無視できます。実際そうやって使っていますが、バランスがおかしいなどと感じたことは有りません。沢山の方に聴いていただいていますが誰一人築かれることは有りません。
SPケーブルは長さではなく「大容量」が必要です。SCS-34ルシファーを開発して確認を致しました。ただ太ければ良いと言うのでもなさそうです。
1本のケーブルにはそれぞれ周波数レンジや帯域があり、同じケーブルを単に重ねるだけでは帯域がダブり、ある周波数帯域が強調されます。
性質の似通ったケーブルで帯域が重なり合わないケーブル同士をまとめてやると、見事にサウンドの密度が詰まったケーブルが出来ます。
本当は1本のケーブルで「大容量」と「密度感」が出せれば良いのでしょうが、そうは簡単にいかないと言うのが実験の結果の認識です。
CDPからアンプ、アンプ間、アンプからSP端子への接続は、上流ほどケーブルは細くてもいいのではないか?と思い始めています。扱う「容量」が小さいからです。それに比べてパワーアンプからSP端子に至るSPケーブルは逆に「大容量」にしなければならないと思っています。
アンプによる増幅は「容量」も増えるのではないか?との疑問からです。