Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

スピーカーの性能に何を求めるか?

2007年11月22日 | ピュアオーディオ

今月(11月21日)発売のオーディオアクセサリー誌を呼んでいたら、ネットで評判の方の「SPの自作」記事が掲載されていた。

中の文章を読んでいたら「録音の良し悪しをはっきり描き分ける能力に優れている」との表現があった。こんなサウンドはJBLの#4343みたいなサウンドにあこがれての表現なのだろうか?

個人的に4343を27年間使ってきて「限界」を感じたのはまさにこの言葉です。録音の良し悪しが判って何になるんだろう? 

4343を卒業し現在の自分のシステムは「古い録音が最新録音と変わらないレベルで聴ける」様にになっています。

「録音の良し悪しが判る」システムは何かが足りないんですね。と言うのが今の私の見解です。業務用に使うのであればそれで有効ですが、一般のオーディオファイルが音楽を楽しむシステムでは有りません。

現在の私のメインシステムである「オリンパスシステム」、「707Jシステム」BC-Ⅱシステム、RB46システム共に4343の次元を超えてしまっています。

4343もTrail仕様にして使い続けようと思い、何度も検討しましたがネットワークの配線の多さと取り出しの難しさから断念をしました。

「録音の良し悪しを判断できる」装置は私から見れば十分条件では有りません。この状態だと「出ていない音」が沢山有りすぎます。まず安心して音楽が聴けません。「録音の良し悪しを判断できる」装置を最上と捉えられているのであればまったくの間違いだと私は判断します。

オーディオには「間違いだらけの常識」がまかり通っています。

(都城市T氏様ご指摘ありがとうございました)


テレフンケン スタジオモニターSP RB46 システム

2007年11月22日 | ピュアオーディオ

「ドイツ製のSPもなかなか良いよ!!」と昨年当社の常連さんが持ってきたイソフォンの10cmクラスの楕円SPシングルシステム。

聴かせて頂いてビックリしたのは「中域の厚み」と「音楽性」。元々はラジオに使ってあったSPを2個集めて綺麗でしっかりした箱に入れてありました。(写真を撮って置けばよかったと後悔)10cmクラスのSPのサウンドではなかったと言うのが私の感想です。

Rb463 その後STEREO誌の村井先生の記事「オーディオ巡礼」でテレフンケンのモニターSP RB60 を使っていらっしゃる水田さんの記事が載り、何とか自分も1組手に入れたいと考えていましたら、ロスアンジェルスの方でスタジオモニターとして使ってあったというRB46を入手しました。

このRB46のオリジナルサウンドの評価はこのブログで先にご紹介しましたが、そろそろ1ヶ月経つので、自分仕様(Trail仕様)にしてしまいました。

オリジナルの状態では自分にはまったく使えないグレードですが、ユニットの潜在能力の高さは充分に感じていました。自分が使うことを前提に手を加えてみました。何回もBOXを開けたり締めたりを繰り返せない箱の強度なのでいきなり最高グレードの内容にしています。(BC-Ⅱと同じ内容)

Rb461 このシステムから出てくる音(音楽)はJBL#4343も真っ青なサウンドがします。たった5リットルのエンクロージャーからは信じられないサウンドがします。現在A730を市販の5mのRCAケーブルでサトリのミニプリアンプ+ラックスKMQ8(Trail仕様)のラインナップで他のケーブルはSCR-15,SCS-34のラインで聴いています。

クラシックも良い再現をします。「魔弾の射手」を聴きますとベストマッチですね。オーケストラもソプラノも合唱も味のある再現です。

これなら歌謡曲も活けるのではないかと「石川さゆりベスト」を鳴らしながらタイピングしています。中域が非常にしっかりしているので素晴らしい再現です。

しばらくはこのサウンドにはまりそうです。

但し、メインのオリンパスとは比べてはいけません。

他にフォノプリアンプのアキュフェーズC-220+テクニクスSP-10MKⅡシステム+SPU-GE でアナログを楽しめるように組み合わせています。

Trail仕様はSPもアンプもオリジナルとは比べ物にならないほどハイグレードな「音質」ですので既成概念は通用しません。小さくてもサウンドは巨人です。