Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

古くても良い物を長く使いたい

2021年10月20日 | ピュアオーディオ


私のシステムは、殆どが50年以上前の機器が並んでいます。雑誌の記事に惑わされない年齢と経験値になって来ました。実際に「自分で鳴らして」自分で判断しています。


SPユニットはJBLのハイエンドユニットをメインで組み合わせています。オリンパスシステムは1960年頃のモノ、サンスイSP-707Jも1972年頃のモノ・・・と本当に50年以上前の機器を使っています。その時代でないと作れなかった品物だと思います。例えば「オリンパス」SP箱(C50)のフロントの「菱格子」のネットを、見積もりを取った事が有ります。このサイズ(横幅約1m)で、片面だけで¥50万円以上でした。2個要りますので2面だと¥100万円以上になります。今では職人も少なくなって、益々値上がりするでしょう。


真空管では、WE101D球のST管ですが、これも作られていたのは1950年代までで、既に70年以上前に作られた球です。


英国STC4033L、MHL4、HL4等の球も1950年代より前の球になります。現在これらの球を探すのは大変な状態になっています。個人的には自分の残り一生分は予備球をストックしている。



本当はマランツ#7やC22プリアンプの本物を使いたかったが、本物の音を聴いて止めた。当時はセレン整流で音質は良いがノイズが多くて使い物にならないと思ったから・・・。自宅でC22のレプリカ(ダイオード整流)を入手して、内部配線等を改造して、自分用の規格にして使っています。C22復刻版を使っていたNさんが、私の使っていたプリアンプと比較して、「C22復刻版は軽自動車に対して、私の作ったプリはキャデラッククラス」と云われて、直ぐにC22復刻版を処分されました。

自分の耳で確かめてからシステムを作っています。どう云う訳か新しいものは少ない様に思います。アメリカのオーディオ全盛時代は1950~1960年代、日本のオーディオ全盛時代は1970年~1992年頃までで、この頃は物量を投資して製品が作られています。技術者も「良い物を作ろう」と意気込みが見られます。コストダウンがメインになった製品たちとは何処か一線が違います。是非、自分の耳で確かめてから機器を購入される事を進めます。何もオーディオショップでなくても聴く事が出来る処が(出会いが)有ります。良い出会いをされます様に・・・。