HL88(蜂の巣ホーン)の横にあるハイルドライバーは、ESS社のamt1と云うスピーカーの中・高域用ドライバーです。あまり売れなかったスピーカーだと思います。amt1のオリジナルのサウンドは、1970年代に聴く事が出来なかったSPですが、この中高域ユニットのサウンドを聴けば分かるだろうと思います。
amt1の低域は25cmコーン型で普通のサウンドすると思いますが、このハイルドライバーは「無色・無臭」の様なサウンドで、エネルギー感が殆どありません。型式的には「リボン型」の範疇に入ると思います。
ただこのユニットの特徴は、800Hz~24KHzの再生帯域が有り、耐入力が200W以上有ります。個人的に、JBL#375の「スッ飛んで来る音」を「分圧」させるには格好のユニットなのです。#375と並列接続で使います。そうすると、#375の質感はそのままに「圧力」(飛んで来る音)が無くなるのです。更に横方向や奥行き方向の質感が得られます。