JBLのスピーカーの高級機は「中・高域にホーン型」を使用したシステムになります。誰でもこのユニットを使って、マニアならサウンドを楽しみたいと思うものだと思います。ただ一般的な使い方だと「ジャジャ馬な音」で苦労します。一つの手として、「1Wクラスの管球アンプ」を組み合わせる事も妙手でしょう。
自宅では1.4W/chのWE101Dppパワーアンプを組み合わせています。これだけで「飛んでくる音」がかなり少なくなります。
#375と組み合わせるホーンは、HL88(ハチの巣ホーン)やHL90(お化けホーン)の様に、ホーン先端とホーン根本のフランジでセッティングする様になっています。(メーカーオリジナルのセッティング) HL89(ゴールドウィング)も同じ様にセッティングするのが基本だと捉えて、同じ様にセッティングしています。見てくれ的に格好いいからと「バッフル」に取り付けると「音質ダウン」します。ホーン型はドライバーとホーンを自然に「震わせる」事が大切です。その点、1970年代の#43モニターシリーズ(#4350・#4343・#4333等)の様に、ショートホーンをバッフルに取り付けると、「音が死んで」しまいます。スタイリングは良いが「音質的」にはマイナスです。
この写真がHL90のオリジナルな取り付けです。フランジ部を脚で受けています。この状態でドライバーもホーンも「自然な振動」になります。ドライバーの下で「受け」てセッティングされているのをよく見かけますが、ドライバーの振動が死んで「音数」が少なくなります。「振動=音」です。