Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

TEAC A-7030GSL VS A-7400RX

2014年12月05日 | ピュアオーディオ


9月末から使い始めた2TR38機 1974年製のTEAC A-7030GSL。個人的にはこのデザインが好きなのだ。シンプルな作りで頑丈な処が好き。



こちらは1975年製のフラッグシップ機A-7400RX。トランスポート部とアンプ部が分かれた「可搬用」。生録に行く時にはこちらが重宝。





操作系の比較の為に上の写真を2枚比べて見たい。操作系ではA-7400RXの方が使い易い。「PAUSE」ボタンが付いているので、録音スタンバイがやり易い。7030系ではこの「PAUSE」ボタンが無いのが残念。

個人的には、「音質対策」を考えるとどちらも「本命」ではないのだ。それは、





2台の裏面の結線の様子。どちらも「トランスポート部」と「アンプ部」に分かれていて、いやらしい配線(伝送ロスの元)が有るのです。アンプ部が分かれているから「高級品」なんて思うのは素人さん。個人的には「一体型」の方がより音質アップ出来ると思う。潜在能力を引き出そうなんて考えない方には無用の話。GSLの方は「手入れ」でこの配線を「直結」に出来るが、RXの方ではお手上げ。

機器との出会いや入手は「ご縁」が有っての事。ご縁が有った訳だからトコトン使いこなして見たいと思う。現在この2台の音質比較をしています。同じテープを交互にかけて、その表現のイメージを掴もうとしている。ただチョッとそのまま評価は出来ない。電源ケーブルはTEACオリジナルでどちらも同じ。ラインケーブルがRXとGSLでは違うのだ。RX用は自作のベルデンとコレットチャックプラグ。これに対してGSLの方は5m¥1000円の普通のジョイントプラグ。音のキレやヌケが自作品の方がはるかに上を行く。この事を差し引いて考えると、「前に音が出て来るGSL」VS 「ステージを表現するRX」と云うイメージ。音の線の太さはGSLの方が有るが粗さも有る。RXはち密で全ての音を出して来るイメージ。この為熱いJAZZ系の音楽にはA-7030GSLを、クラシック系にはA-7400RXをと使い分け始めている。

A-7030GSLは古い造りだが基本性能が非常に高い。テープ走行系でもRXではテープがキレる様な事が有るが、GSLでは切れない。巻き上げ・巻き戻しのスピード感は圧倒的にGSLの方が有る。巻き上げスピードは圧感だ。その分テープエンドがやられ易い。

現時点ではクラシックもJAZZも聴いていて楽しくなれるのはA-7030GSL。使い出しの時期がA-7030GSL方が2ヶ月早いのでこの「鳴らし込みの差」が有る。RXの方は来てから2週間程度。完全に眠りから覚めている訳ではないので、ひたすら使ってやって「目覚め」させる様にしています。現状で比較するのはまだ早いのかも知れない。


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