上の写真は6年前に起業するに当たりシステムを作る為に集めた機器です。「線の太い音」が生演奏に近い音がするだろう・・・と思って、ハーマン・カードンのサイテーションXX、X-1、XXPのラインナップ+ルボックスB226ではじめました。これでドライブするSPはオリンパスシステムです。
パワーアンプ サイテーションXXのサウンドはSS誌で「音の線が太い」と評されていたので、食指が動きました。実際に音出しをして見ると「音の粗さとNFBが多量にかかっている為、確かに音の線は太いがヌケの悪いサウンド」でした。むしろX-1の方がコンパクトで好印象を持ったくらいです。
プリアンプのXXPも同じようにNFBが多量にかかっていてヌケが悪く、コンデンサーをOSコンに全て交換しても無意味だった。本来ならOSコンに交換するとインピーダンスが下がり音のヌケがかなり改善されるはずであったが、殆ど変化したとは感じられなかった。
電源ケーブルが直出し配線(オリジナル)である為、インレット化してシリウスケーブル(化け物シリーズ)に交換して見ても幾分音の粒立ち等改善されたが、求める音質には程遠かった。この電源のインレット化と電源ケーブルの交換で「アンプの音質は電源ケーブルで左右される」事を学びました。
2年間ほど色々対策をしながら使いこんで行きましたが、オリジナルのアキュフェーズのC-280+M-100の音質に及びませんでした。オーディオ雑誌の評価を信用しなくなりましたね。
6年前では「オーディオのノウハウ」がサラリーマン時代の延長でしたのでまだ十分なスキルを持ち合わせていなかった事も事実です。
上の写真では①サイテーションXXP・XX・X-1 ②アキュフェーズ C-280+M-100 ③マッキン MX110+特注EL34ppモノラルアンプ の3セットのアンプを使っていました。結局現在も持っているのはM-100と特注EL34ppモノラルアンプだけになりました。
3年前にM-100も電源のインレット化改造と各部の半田入れ替えをして現在に至っています。EL34ppモノアンプもTrail仕様化して専務宅のメインアンプとして使っています。
随分と無駄な事をして遠回りをしたものです。結局アンプの素姓(基本性能)の良さが有れば「ケーブル」で音質のグレードは決まると結論に達しました。ケーブルで「音質が決まる」事を痛切に学んだ事が収穫です。特にアンプの音質は「電源ケーブル」で大きく変化します。雑誌で「アンプの音」と云われて書かれている内容の60%以上は「付属する電源ケーブルの音」だと理解しました。当然インレット化で「電源ケーブルの交換」をすれば別物グレードに音質アップも可能です。