Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

私がお勧めするJBLのSPユニット(中級編)

2015年07月03日 | ピュアオーディオ
JBLスピーカーの入門編で昨日は「SP-LE8T」(LE8T)を紹介しました。JBLの名器中の名器と云っても差し支えないでしょう。LEの付く型番は「低域対策をした改善型」を意味します。当然元になったSPユニットが有ります。D130→LE15、D208(D216)→LE8Tに成ると思います。



LE8Tを使ったシステムは既に5セット程経験していますが、現在D208システムに挑戦しています。古い分だけ低域も高域も伸びていません。しかしオリジナルは高能率ユニットです。非常に反応の良いサウンドで、個人的には好ましく思います。低域は欲張らないで高域のみ20000Hz以上を確保してやれば素晴らしいバランスで音楽を楽しむ事が出来ると思います。



中級編はマルチウェイのシステムに成ります。低域にLE14かD130、LE15Aを使ったシステムで、中高域にコンプレッションドライバーのLE85を使ったシステムに成ります。



ランサー L-101辺りを想像していただければご理解が速いと思います。ブックシェルフタイプより少し大きめの箱に成ります。L-101はLE14Aと175DLHを組み合わせたSPです。LE-175とLE85は共に「1インチスロート」のコンプレッションドライバーですが、マグネットのサイズ(大きさ)が違います。LE175は1200Hz~16000Hzの帯域をカバーします。LE85は500Hz~18000Hzをカバーします。メーカーでは周波数特性は出していません。上述の周波数特性は個人的に使って見た結果私の感じた周波数特性です。ドライバーの内部には同じダイアフラムが使われています。当然マグネットのサイズで低域の再現能力が異なります。高域もLE85の方が良い様に聴こえます。実際にウーハーと組み合わせるとLE-175(175DLH)は「ツィーター」にしかなりません。SP-705Jでは中高域が奥まって聴こえます。#075とほぼ同じぐらいだと捉える事が出来ます。これに対してLE85は組み合わせるホーンで500Hzから使えます。LE85の推奨は800Hz位からでしょう。L-101も175DLHを中音が豊かなLE85に交換するともっと充実したサウンドとなると思います。(小型蜂の巣ホーンはそのままで)

ウーハーを何にするかでサウンドの傾向が決まります。LE14AやLE15A系ならば「重低音系」。D130系ならばハイスピードな軽い低音になるでしょう。聴く音楽で使い方が分けられます。

JBLのウーハーの最大の特徴は「小型の箱でもチャンと低音を出してくる事」です。バスレフ型をお勧めします。「密閉型では音のこもり」が抜けません。



最新の画像もっと見る