3月26日に「各務原歩こう会」で石津御岳から多度山にかけて縦走しました。
石津御岳の山頂まではキツイ登りですが、山頂に登ってしまえば、後は快適な縦走路を歩く。
眺望が良ければ御岳から南アルプスの眺望が開ける。そんなコースを歩いてきました。
石津御岳登山口(8:54) ― 展望台(9:25~9:33) ― 石津御岳三角点(10:32) ―
籠所 ― 御岳神社(10:36~10:39) ― ハンググライダーホーム(10:55) ―
高圧鉄塔への分岐(11:29~11:58) ― 多良峡分岐(12:40) ―多度山山頂(13:04~13:09)
― 愛宕神社(14:06) ― 多度大社(14:17~14:32) ― 多度大社駐車場(14:35)
マイクロバスの運転手が石津の砕石場の道に入ってくれて高度を稼ぎ、御嶽神社の鳥居近くまで上ってくれました。この辺りは岐阜県内では唯一のミカン産地です。ミカンの収穫は終わっていましたが、登山口一帯はミカン畑となっています。
鳥居をくぐり登山道を歩き始めます。一合目二合目と表示がしてあり、登って行く過程が分かります。信仰の山らしく、所々に石碑が設置してありました。山頂には御嶽神社が祀って有ります。手前には籠所が有ります。ここで信者が修行をするのでしょうか。
石津御岳から多度山に向かう登山道は急な登りが無く、歩き易い道です。檜の苗木が植林してありました。鹿の食害から守るためネットがしっかり張ってありました。
この石津御岳から多度山にかけての山は、何本もの鉄塔が建っています。電波を発するのに良い条件なのでしょうか。
バスの車内から、これから登る養老山系が望めます。
今日はあの稜線を縦走します。
車内から撮影したのでガラスが反射してしまいました。
御嶽神社の鳥居前で準備体操を終え、これから登ります。
1合目から2合目と順に石柱と表示板が設けて有ります。
登るに連れて、何合目まで登って来たのかがわかります。
21世紀記念の森を登ります。
この辺りは、後方の視界が良く、濃尾平野が一望できます。
手前は揖斐川。
とうとうと流れています。
先のほうに長良川。その向こうが木曽川です。左奥には木曽川の馬飼頭首工が見えました。
登って来る時、下を走る養老鉄道の音が聞こえました。
鳥居をくぐると御嶽神社です。
縦走路を歩き始めると、高いタワーが目に入ってきました。
ハンググライダーのプラットホームです。
プラットホームから飛び出します。
三角形のハンググライダーやパラシュート型のパラグライダーで大空に飛び出すのでしょう。
以前に歩いた時は、こんな場所があることに気付きませんでした。
歩き易い登山道です。
昼近い時間となりました。
プレートの周りには雑木が繁り、風を避ける事が出来ましたので、この近辺でお昼の時間としました。
途中でガマガエルが道の横で交尾しているのを見ました。
山ではタマにしか見れないガマガエルが交尾しているのは珍しいことです。
メスは体内の卵を水辺で産卵しますが、ソレまでは卵の単体の状態です。水辺で産み付けられたトタンに、あの寒天状の卵になるのだそうです。
この近くに池などは有りません。
そこまで行って産卵する。難事業です。
ガマガエルの交尾を見ましたが、これも自然の一部です。
こんな場面に遭遇することは、滅多に有りません。
2度と見る事が無いでしよう。
考えように寄っては、とてもラッキー?
多度山ハイキングコース案内図。
この案内図の設置場所は多度峡を周回するコースの分岐になっています。
大きなタワーの下を歩きます。
もう1つのタワー。
多度山頂にはこのようなタワーが何本も林立しています。
多度山頂に到着です。
桜の下に三角点が有ります。
ここよりも左側の場所が高いのですが、三角点はこの場所に設けて有ります。
濃尾平野の眺望が広がります。
揖斐川。長良川。木曽川の木曽三川が見えます。
更に、遠くには名古屋の高層ビル群が見えるのですが霞んでいます。
視界が良ければここから御嶽山が見えたのですが、黄砂のためか、はっきりしていません。
揖斐川。長良川。木曽川が一箇所に集まって来るところ。
かつて、この辺りは川の氾濫に悩まされました。
遠く、薩摩から来た侍たちがこの地で三川分流工事に取り組みました。
いわゆる宝暦治水です。
展望台で眺望を楽しんでいた時、話題に挙がった事は、薩摩義士のことです。
薩摩義士が工事を終えて、自害したもの。
薩摩へ帰ったもの。残った者。
色々有っただろう。と言う話です。
中には、土地の女と仲良くなり、藩命で仕方なく、女や子を残して帰った人も居たのでは無かろうか、とい言う言葉も出ました。
他愛も無いお喋りですが、かつての事を想像するロマンが面白いです。
なお、この近辺の寺には薩摩義士を弔う墓所が点在します。
多度山頂公園から檜林の中を下って行きます。
愛宕神社の駐車場まで降りて来ました。
多度大社に到着です。
奥の厩舎には白い神馬が居ました。
この場所が上げ馬神事の場所です。
みんな、上げ馬神事を見に来た事が無いと話していましたが、この場所が上げ馬神事の場所なのだとの思いで見ていました。
多度大社に参拝しました。
多度大社の駐車場に降りて着ました。
バスが待っていてくれました。
バス登山の良い事は、このように登山口で降ろして貰い、下山口で拾ってもらえることです。
最後に
石津御岳に初めて登ったのは10月10日で体育の日の時でした。
何年の時だったか記憶が薄れてきていますが、下の方の中学校で運動会を遣っていましたので、音楽が聞こえ、体育の日だったと言う記憶があります。
また別の時、縦走をして来て、多度山から多度神社へ降りて来ると、流鏑馬をやっていた時が有りました。11月23日でした。
別の時、登山口の太田の駐在所前に車を停めて登り、縦走して近鉄養老線で戻り石津駅から車に着きました。この時は朝、スモールライトを付けて登山口に来て、ライトが切ってなくバッテリーが上がった状態で難儀したことがありました。
何時の時だったか、忘れてもこの山にまつわる出来事は断片的に記憶に残っています。
また、ハンググライダーのプラットホームが有りましたが、これまで歩いたときには気が付きませんでした。初めて目にして新しい発見と言う気がします。
最初に石津御岳に登った時を調べると97年でした。15年以上の歳月が流れています。
初めて登った後に登山道がしっかり整備されましたし、21世紀記念の森の記念樹が太くなっています。そんな状況に歳月の流れを感じます。
2度、3度と登った今回のコースですが、記憶が薄れていました。
このコースを歩いて、かつて歩いたときの記憶が甦りました。
こうしたことも、山登りの面白さだと思います。
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