「各務原歩こう会」で、鳳来寺山へ行ってきました。
鳳来寺山は新城市鳳来町の山です。鳳来寺山パークウエイが東照宮近くまで行っていて、鳳来寺本堂へ簡単に登れますが、私たちは下から石の参道を登りました。
鳳来寺山と言うと、何といっても大杉です。登って行く途中に傘杉と言う大きな杉がありました。大きな杉が両側に林立していましたが、その大きさは、大杉の中でも、一際目立っていました。
今回は長い石段を登り、右の東照宮から鷹打ち場、天狗岩を経由して山頂を目指し、下山は奥の院、六本杉へと歩き、表参堂の階段で下山しました。
駐車場(9:27) ― 登山口(9:38) ― 仁王門(9:47) ― 鳳来寺本堂(10:29~10:38)
― 鳳来山東照宮(10:52) ― 分岐(11:21) ― 鷹打ち場展望台(11:23~11:33) ― 分岐(11:36) ―
天狗岩(12:10) ― 鳳来寺山山頂(12:37~13:15) ― 奥の院(13:29) ― 六本杉(13:38) ―
鳳来寺本堂(14:14)~(14:25) ― 仁王門(14:35) ― 登山口(14:29) ― 駐車場(15:11)
山頂に有った東海自然歩道の説明板の地図。
太い線が東海自然歩道で静岡愛知県境から来て、鳳来寺山を通り宇蓮山へ連なっています。
こちらも山頂に有った説明板で鳳来山の周辺を紹介しています。
今回は逆時計回りに周回しました。
ここで表示されているように鳳来寺山は684mで瑠璃山が695mで、最高地点は瑠璃山です。
駐車場から歩き、登山口に向かいます。
最後の紅葉したモミジ。
僅かに残っていたもので、モミジの残党と言った感じです。
強風が吹けば、吹っ飛ぶのでしょう。
登山口まで来ました。
いよいよ、ここから長い石段が始まります。
仁王門を通過します。
両側には太い杉が林立しています。
最後の階段です。
この階段を登り切ると、鳳来寺本堂です。
本堂まで来て、一休みします。
日頃から朱印帳を携えている人がいて、御印を戴いていました。
本堂から右に向かうと鳳来山東照宮です。
家康の母。於大の方が鳳来寺に祈願して、家康を授かったことにちなみ、家光が造堂した物で三東照宮の1つです。
階段を男性が掃き掃除をしていました。
会のメンバーが箒で掃いていた男性に「ご苦労様です」と声を掛けたのです。
太く大きな杉が多く、メンバーは何百年も経っているというイメージだったのでしよう。
会話をやり取りして、男性から戻った言葉は、「360年」と言う事でした。
太さから、もっと歴史があると思ったのでしょう。
林立する大杉。
この石段をチョンマゲ人達が土木工事をしました。
大杉や石段は参詣する多くの人を見て来ました。大杉や石段は声を発しませんが、昔の様子が聞けるのなら、聞いて見たいものです。
東海自然歩道の支線で、自然観察路になっているコースですが、老朽化していますので、壊けてしまわないか心配です。
鷹打ち場に来ました。
鷹打ち場からの眺望です。
遠くに南アルプスの一部が見えます。
天狗岩の近くまで来ましたが、東屋は相当古く、倒れそうで立ち入らないようにトラロープが張って有りました。
三河湾が望めます。
弧を描く海岸線が見えます。
このコースを歩いていて、山友のMotaさんの事が脳裏に浮かびました。
彼は「こんなに楽しい愛知の130山」を踏破した人です。
彼もこのコースを歩いたのだなと歩きながら、思い浮かべていました。
http://www.katch.ne.jp/~mota/130kiko10.html#houraijisan
彼が歩いたのは2004年5月25日です。
10年足らずの間に奥の院は倒壊してしまいました。
豊橋の南の方向。
ブイの中の直線は豊橋の南部で、海岸線です。
太平洋は確認できませんでしたが、条件が良ければ光る海が見えるでしょう。
浜松方面です。
山の稜線の凹んだ部分に浜松駅近くのアクトタワーが見えました。
眺望が良かったでしたが、空気の透明度が良くなると、なお、はっきりと確認できるでしょう。
山頂まで、もう少しです。
自然歩道として岩を削り整備して有りますが、階段で整備してあった部分は、木が朽ちて鉄材だけが残っています。
山頂に到着しました。
山頂のゴミ。
自己満足でプレートを吊るすのは謹んで貰いたいものです。
左上のは、表示している数字が間違っており、指摘されていました。
左下のは、字が読めないほどに朽ちて来ています。
山頂に有った東海自然歩道の説明板。
山麓を目指して下山を開始しました。
奥の院の裏手の眺望の良い場所です。
眺望の良い場所からは、乗ってきた黄色いバスが見えます。
奥の院が倒壊し、無残な姿を晒しています。
勝岳不動の横の大岩を通過します。
下山して来ると木に赤い実が沢山なっていました。
飯桐(イイギリ)だそうです。
両側はキチンと整備された石垣が。
何々院とか何々坊と言ったところが散在しています。
鳳来寺が巨大だったと想像できます。
仁王門まで下山して来ました。
登山口まで下りてきたところです。
参道には硯の店が何軒か並んでいました。
店内は薄暗く、店の中を覗き込んでしまいました。
鳳来寺山の特産品に硯が有る事に珍しがっていました。
山中で見かけたムラサキシキブと登山口辺りに有ったシロナンテンです。
バスの場所に戻り、登山靴を脱ぎます。
お疲れ様でした。
今回は12月例会です。実施の予定日が10日でしたが、前日の雨が残りそうな天気予報でしたので、予備日の11日の実施と成りました。
10日に実施していたら、強風だった事でしょう。この日は穏やかな陽気でして「今日になって、良かったね」の声がありました。
展望の良い場所からは三河湾の海岸線。豊橋市南部の田園地帯では、太平洋は確認できませんでしたが、あのキャベツ畑地帯だろうと想像できる部分が見えました。
また、浜松方向ではアクトタワーが確認できました。少し曇りがちでこれだけ見えたのですから、空気の透明度が上がれば、一層、良く見えることでしょう。
今回、鳳来寺本堂から逆時計回りに周回しましたが、東海自然歩道の支線となっているコースなのでしょう。
整備されてから、かなり歳月が経過していて歩行する部分で朽ちた所があり、気に掛かりました。
また、山頂にプレートが何枚も下げられていました。それも自己満足を満たすだけの物であり、ゴミが散乱しているイメージです。
このような行為は慎んで貰いたいものです。
長い石段のぼりから始まるコースでしたが、東海自然歩道を辿り、周回してきました。
特に、感心したのは鳳来寺の大規模なことでした。仁王門から本堂にかけての道は長い石段が続きましたが、両側には○○坊跡とか○○院跡が並んでいました。
その状態から、最盛期にはかなり大きな規模になっていたのではと思いました。
一部東海自然歩道を歩くことが出来、楽しめました。
オマケです。
今回は、暗いうちに出かけて、暗くなって帰ると言うものでした。
左は行きに見えた朝日で7:07に撮影したもので守山PAの手前でした。
左の山は猿投山です。
右は帰りに見た夕日で、上郷SAの手前の時に見えたもので、16:36でした。
朝日と夕日。
日照時間が短い季節なのでこのような事が起こりましたが、私たちの山行をお日様が照らしていてくれていた。
そんな、気がします。