最初に山の辺の道の天理~桜井までを歩いたのは2013.03.29のことです。http://blog.goo.ne.jp/nkataoka1948/e/6ac1fbfe32533f4fcbf22a3e52f95711
その時は団体列車で近鉄天理駅で下車して近鉄桜井駅までをフリーにウオーキングするというものでした。
2014.12.07にJR帯解駅から近鉄天理駅までの北・山の辺の道の南コースをボランティアに案内されながら歩きました。http://blog.goo.ne.jp/nkataoka1948/e/ed732c8c07a22c1dfd8f14ec68ebd32e
いずれのコースもクラブツーリズムのツアーで参加した者であります。北・山の辺の道の北コースが残っているので、歩いてみたいと思っていました。
しかし、クラブツーリズムで出掛けたようなツアーは募集していませんので、自分で立案して実行に移しました。経済的に行ければと思っていまして、18キップが使える時期に実行しました。
JR帯解駅(10:23) ― 帯解寺(10:25~10:31) ― 円照寺(10:59) ―
崇道天皇陵(11:09) ― 白山比神社(11:21) ― 不動明王堂(11:48) ―
白毫寺口(12:23) ― 白毫寺(12:27~13:14) ― 白毫寺口(13:18) ―
新薬師寺前(13:30) ― 庚申堂(14:01) ― 奈良町物語館(14:03~14:12) ―
奈良町からくりおもちゃ館(14:15~14:25) ― JR奈良駅(14:48)
JR帯解駅から前回歩いた円照寺に向かい、前回とは逆方向の北に向かって歩き始めました。いきなり、登り坂を上るのであり、カミさんを歩かせるのに、躊躇しましたが何とか歩き出せました。
このコースは所々に溜池があり、猪除けのフェンスが備わっていました。また、竹やぶが何箇所か有り、好い雰囲気でした。北・山の辺の道のコースの後半は歩いたことの在るコースとなるので、コースを変更して「ならまち」に向かいました。
桜が咲き始めた良い気候の中を歩くことが出来ました。
今回、歩いたコースです。近鉄の「てくてくまっぷ」に沿って帯解駅をスタート。白毫寺から新薬師寺前へ向かいました。
新薬師寺からは下の地図で示したように「ならまち」に向かい、そして奈良駅に到着しました。
京都駅8時49分発の奈良行き区間快速です。
奈良線の8番ホームへ入線してきました。
この列車は国際列車?
国際列車かと思うほど多くの外国人が乗車していました。宇治くらいで下車するかと思っていましたら終点の奈良まで乗っていました。人数は20名ほどです。みんな、耳にイヤホーン着きのレシーバーをつけています。
左のハエタタキのようなアンテナを持っているのが金髪のガイドで、発信機を持っています。これなら、ガイドするのに大声を上げなくても済みます。これだけの人数をバスに乗せて目的地に向かえば、簡単に行けますが、少しでも安く行きたいと言う事でJRにしたのでしょう。彼らはスーツケースを持っていませんでしたので、奈良までの簡単な日帰り旅行なのでしょう。
こちらは中国人のグループ。
中国語が飛び交っていました。
奈良駅に着きました。
ここから万葉まほろば線に乗ります。
桜井駅行きの列車ですが、入線して来たばかりで行先表示が変わっていません。
(10:23)
JR帯解駅に着きました。
ここで下車したのは私たちだけでした。
ワンマン列車だったのですが、運転手は私たちのキップを見ようとも、しませんでして、勝手に降りて行けと言った感じでした。
帯解駅の近くの帯解寺に寄りました。
帯解駅の名前がこの帯解寺に寄るものでしょう。
境内に産後のお礼や子が授かるよう祈願する絵馬が下がっています。
左はシダレザクラ。右はソメイヨシノでしょうか。ソメイヨシノにしては大きな蕾です。
シダレザクラは数輪が咲き始めています。ソメイヨシノは今にも咲きそうな状態です。
女性が社務所の方を向いています。
ご主人と赤ちゃんが一緒で、ご主人がダッコしていました。
この女の子に弟か妹が生まれたのです。
円照寺に向かいます。
石の道標の山村御殿は円照寺のまたの名です。
古い石柱で下の方が読み難くなっています。
円照寺に向かって歩きます。
北の方に若草山が見えます。
(10:51)
円照寺の門です。
円照寺はこの参道の奥に有ります。
参道を歩きます。
桜がチラチラと咲き始めています。
この石柱から先が北・山の辺の道の北コースとなります。
石柱に、こちら向きに字が刻まれて居ますが、反対側には刻まれておらず、ここがコースの入口だとは、分かり難かったです。
お地蔵さんが沢山並んでいるお堂に来ました。
雰囲気の良い竹林を歩きます。
溜池に出ました。
カモが数羽いましたが、近いうちに帰るのでしょう。
イノシシ除けでフェンスが設けられています。
戸を開けて通り、通った後は閉じておきました。
今回、歩いた中で唯一、目にした無人販売でした。
竹炭を作っているのでしょう。
ウメが真っ盛りと言う感じです。
こちらには土筆が沢山、生えています。
(11:28)
昔ながらの道なので曲がりくねった道となっています。
この標識から山の中に入ります。
山の登り坂。
カミさんは辛そうでした。
不動明王堂です。
(11:48)
竹林の中を歩きます。
横たわった竹が朽ちかけています。
竹林と言うよりも竹藪と言う感じです。
ここでも、フェンスを開けて通り、閉めて置きます。
ビニールハウスの横を歩きます。
ハウスの中はバラでした。
白毫寺口へ来ました。
この先。正面が白毫寺です。
白毫寺の境内に入ります。
(12:30)
石段を登ります。
剥がれ落ちる土塀。
その土塀が、かえって趣があります。
この受付で拝観料を払い境内へ入ります。
奈良の町が一望できます。
展望の利く場所です。
右の方に興福寺の五重の塔が見えます。
サンシュユ。
アップで。
本堂の前。
これから拝観させてもらいます。
五色の椿。
今が真っ盛りのシロモクレン。
(13:12)
これから白毫寺を出ます。
前方に奈良の町が見えます。
沢山落ちた椿の花。
白毫寺を出ました。
関西花の寺。十八番と言うだけ有って、色々の花が有りました。
この寺は「五色の椿」が有名なのですが、丁度、椿の時期に来れて良かったです。
近くに若草山が見えるようになりました。
山の辺の道の石柱と右側は新薬師寺。
北・山の辺の道を歩くのは、ここまでとし、ルートを外れて「ならまち」に向かいます。
一期一会の出合い。
左側の男性は白毫寺のベンチでランチをしていた時に話しかけて来た男性です。
東京に住んでいて、西ノ京辺りのお姉さんのところに来ているのだそうでした。この白毫寺への道が好きで、奈良駅から歩いて来たと話していました。また、帰りも奈良駅へ歩いて行くと言っていました。
右側の女性は白毫寺口辺りから私たちの後ろを付いて、歩いて来た人です。
お墓参りの帰りだそうです。
白毫寺口辺りで声を掛けられました。私たちは新薬師寺に向かうと言ったので、後に付いてきました。
何でも、知人にこの辺りを歩くと好いよと勧められて来たのだそうでした。
新薬師寺まで来て、彼女と言葉を交わしたのは高円高校の読み方です。白毫寺の展望台の展望図に「高円高校」が描かれているのを見て、知っていました。その呼び名を分からなくて聞かれたのです。宮様の名で、タカマドノミヤと言う宮家が有るので、違っているかも知れないけれど、タカマドコウコウじゃ~無いでしょうかと話しました。
小さな旅をしていて、人と触れ合う事が出来ました。こう言う事が出来るのも旅の面白さです。
道端に有った奈良町観光案内図。
この地図は北が下側になっています。
(13:37)
古い煉瓦の塀。
北京のフートンのような印象を受けました。
「ならまち」へ入ってきました。
道がクランク状になっています。
こう言う道も防衛上からなのでしょうか。
真っ直ぐの道ではありません。
砂糖傳と言う店。
砂糖を商う店です。
後になって、この水あめを買って来れば良かったと後悔しています。
こちらも、真っ直ぐ無い道。
庚申さんへ来ました。
奈良町資料館に入ります。
館内に色々のものが展示して有ります。
これはお水取りの松明です。
身代わり猿のお守り。
館内で販売しています。
(14:15)
次に向かったのが、奈良町からくりおもちゃ館です。
こちらは館内です。
この後、座敷に上がりこみました。
小坊主が鐘を打つというおもちゃ。この箱を360度。1回転させました。
反対にすると仕掛けが分かりました。砂が流れる仕掛けで、獅子脅しのように砂が溜まると鐘を打つ仕掛けでした。へーと感心しました。
こちらはウチワ。
顔の表情が変わります。
キコリが木材を切る仕草をする、動く人形です。
こちらは餅着きをする人形。
外国人の観光客に動かして見せていました。
色々の面白い動くおもちゃが揃っていました。
孫を連れて来たいと思うのはジジ馬鹿でしょうか。
とても、素朴なおもちゃが揃っていました。
今時のゲーム好きの子供は興味を示さないでしょうか。
奈良町からくりおもちゃ館をでて奈良駅に向かいます。
(14:46)
奈良駅まで歩いて来ました。
最期に
今回のコースを大別すると山の辺の道のコースと奈良町のコースとなります。過去の2回はクラブツーリズムの団体列車を使ったツアーでした。洋服に例えるなら、ツアーで行くのは既製服です。自分でプランを練り、行くのは注文服です。既製服には既製服の良さがあり、注文服には注文服の良さがあります。踏破してみて、そんな面白さを感じました。
今回のコースの寺で著名な寺は白毫寺位ですが、コース的に竹林の中を歩く良さを感じました。京都の嵯峨野に竹林が有って人々が訪れますが、沢山の人が訪れて喧騒な雰囲気となってしまっています。今回のコースを歩いていて、嵯峨野が浮かびました。こちらの方は落ち着いていて、好い雰囲気を味わえると思ったのです。
白毫寺に寺の号として、高円山と書かれコウエンザンとふり仮名が振って有ります。白毫寺の裏手には高円山が有ります。思いがけず、投げかけられた言葉が「高円」と言う言葉でした。一期一会の出合い。そんな面白さも感じました。
今回、帯解駅から奈良町まで歩きましたが、下の地図に有るように、JR檪本駅から飛火野辺りまでの中央部のみを歩いてみるのも面白いでしょう。
溜池の横に掲示されていた北・山の辺の道の地図です。
春の時期になって、いい気候となりました。
北山の辺の道の北コース。
とても、面白かったですし、楽しめました。