今から10年前の事です。
2010年3月から2011年10月にかけて琵琶湖湖畔を歩きました。
名古屋からバスで琵琶湖へ向かいスタート地点で下ろして貰い、ゴール地点で拾って貰いました。
そんな湖畔ウオーキングを16回重ね、完歩しました。
ぐるっと琵琶湖一周ウオークの冊子です。
主催会社から参加者に配られました。①から逆時計回りに順番に歩きました。しかし、参加者の人数が少なく催行されない時は飛ばした事も有りました。そして順番は前後しましたが、16回歩いてきました。
はじめに
今から10年前の事です。2010年3月から2011年10月にかけてですが、名古屋からバスで琵琶湖に向かい、湖畔を16回の回数を重ねて1周するウオークを達成しました。
天候は晴れた日が多かったのですが、2011年5月で第⑭回の萩の浜から志賀駅までは雨の中のウオークと成りました。第⑫回の高木浜から今津港までは3月なのに雪が降っていました。この日は名古屋を出発する時、晴れていたのですが、湖北が近づくに連れて雪が降り出し、出発点の高木浜では10センチ余りの積雪が有りました。
また、炎天下を歩いた時もありました。振り返ってみますと、晴れた日ばかりでなく雨や雪も思い出の1つです。
第⑫回では雪の中を歩きました。
1周を終えての感想。(回顧)
2010年の3月27日に第1回コースで瀬田の唐橋をスタートしました。その時、桜はまだ、蕾でした。順調に回数を重ねました。第⑧回は湖北を通過するコースで、湖北みずどりステーションから道の駅塩津海道あじかまの里までと、第⑨回の道の駅塩津海道あじかまの里から菅浦までは、「近江湖(うみ)の辺(べ)の道」を辿ると言う山を越える難コースが有りましたが、超えることが出来ました。
風景の移り変わりは勿論ですが、時期的に田植え後の青々とした田や稲が実り黄金色の時期の田を目にしました。アルバムを開いてみますと、第③回では初夏の頃でショウブが写っていたり、第⑤回にカワラナデシコやヤブカンゾウ。第⑨回にはゲンノショウコやヒガンバナ。第⑩回はコウヤボウキやホトトギスが写っていました。春には路傍のスミレ。そして何回も見かけたコスモス。
草花の変化に季節の移ろいを感じました。
2010.6.22に第④回で歩いた時の物です。
近江八幡の湖岸で咲いていたウツギです。
琵琶湖の二つのランドマーク
琵琶湖を逆時計回りに歩きましたが、第⑤回に歩いた彦根の新海浜辺りから第⑬回の高島市太田浜辺りまでの湖北では、ずっと竹生島が見えました。
また、第①回から第③回と第⑭回から第⑯回に歩いた時です。いわゆる湖南地方では三上山、近江富士が見えました。
滋賀県民にとってはこの二つ。ランドマークではなかろうか。
2010.12.8に歩いた第⑪回の時の竹生島です。
湖北の各地から竹生島が望めました。
竹生島は見る角度によっては「ひょっこりひょうたん島」のような形に見えると思います。
2011.7.6の第⑯回で見えた近江富士です。
丁度、ミシガンが大津港へ入港するタイミングでした。
湖南地方なら、大抵の所から近江富士が望めました。
琵琶湖の自然
野鳥の観察施設で、湖北町に環境省琵琶湖水鳥・湿地センター。高島市には水鳥観察センターが有りました。湖北では渡り鳥の観察施設から渡り鳥を見ることが出来ました。彦根の芹川や高島の安曇川河口では多くの野鳥を見かけました。野鳥がコロニーを形成しているのではなかろうかと思いました。恵まれた自然が豊富にありました。
琵琶湖は「湖全体が丸で、自然の塊」と言った感じです。
2010.7.17に第⑤回で歩いたコースです。
下芹川橋の上から芹川上流を望みました。
沢山のシラサギ。
野鳥のコロニーのようです。
こちらは2011.10.6に歩いた第⑬回のコースです。 安曇川の北川。新北川橋の上からの眺めです。安曇川は琵琶湖河口では南川と北川に分流します。その川が琵琶湖へ注ぐところなのですが、ここでも野鳥のコロニーのようになっています。歩いた時に安曇川が北川と南川に分流していることは分からなかったのですが、今になって分かりました。
これらの野鳥は小アユを食している。それによって当然数が減るのだが小アユを獲る事を生業としている人が居る。そのバランスは大丈夫なのだろうか。
琵琶湖は歴史の宝庫
第⑯回で歩いたコースに坂本城跡や膳所城跡が有りました。それに第⑥回は長浜城の下から出発したり、第⑤回は彦根城の近くを歩きました。琵琶湖から少し離れていますが安土城跡や佐和山城跡も有ります。長命寺や三井寺。白髭神社。多くの城跡、それに仏閣。琵琶湖及び琵琶湖の周りが歴史の宝庫です。
2011.7.6第⑯回。
坂本城跡です。今、話題の明智光秀の石造が有りました。
ウォータースポーツとレジャー
第①回では瀬田川と琵琶湖の境界辺りで漕艇練習のボートが走り、第④回の近江八幡辺りでは若い人がウインドサーフィンを楽しんでいました。第⑮回では横浜からきた中学生がカヌー体験をしていました。第⑯回で大津市にはヨットハーバーが数多く見ました。これらも自然の恩恵を被っています。身近にある自然ですが、感謝する気持ちを持ちたいものです。
2011.7.6の第⑯回で見た、係留されているヨット。
もう直ぐ大津港と言う時でした。住宅地の直ぐそばの場所です。
遠くに霞んだ近江富士が見えます。
ウオーターレジャーが楽しめるのも琵琶湖の恵みです。
琵琶湖の偉人たち
第⑬回に歩いたコースに藤本太郎兵衛の像が有りました。度重なる琵琶湖の洪水対策に取り組み、親子3代にわたって瀬田川の底さらえに尽力した人です。
第⑬回で見かけた藤本太郎兵衛の像
また、第⑪回のコースには海津浜の石積みに西与市左衛門が尽力しています。
第⑧回のコースで歩いた西野集落では、たびたびの水害から田を守るため充満寺住職の恵荘上人が巨費を投じた西野水道掘抜き工事を完成させるよう指導しました。
新しい時代では海津大崎の桜並木に宗戸清七がサクラの苗木を植樹して今日の立派な並木の礎を作りました。
海津大崎の桜並木の石碑です。
石碑を拡大しました。
宗戸清七の功績を紹介しています。
先人の努力と功績に目を向けると共に感謝の気持ちを持つことが大切ではないでしょうか。
琵琶湖周航の歌
琵琶湖と言えば忘れてならないのが琵琶湖周航の歌です。
下の画像は2010.7.17に第⑤回で歩いた時に彦根港に有った「琵琶湖周航の歌」の歌碑の設置場所を案内したものでした。
この時は琵琶湖の各地に歌碑が有ると言う印象程度でした。
こちらは今津に有る「琵琶湖周航の歌」の資料館です。
第⑫回では到着場所で第⑬回は出発場所になっていました。
館内には「琵琶湖周航の歌」のいろいろの資料が揃い、多くの歌手の歌が聴けました。
館内の資料です。
琵琶湖各地の記念碑の有るところを紹介しています。
長命寺港に設置してあった歌碑です。
琵琶湖各地に歌碑が設置してある。
凄いと思います。
興味を持つこと関心を持つことが知識を深めます。
第⑮回の事です。女子中学生たちが説明を受けて、これからカヌーに乗り込もうとしている場面でした。横に男性が居て何処から来たのかと聞いたりしました。
横浜の女子中学生で修学旅行できたものでした。
2011.6.8の第⑮回です。
あの時、男性に声をかけなければ横浜から修学旅行で来たのだと分からなかったです。
第⑥回の時ご夫婦が、前方の船を指し、孫があの船に乗船していると話していました。聞くと話しに聞こえました。その話に関心を持ち検索してみたら浮かぶ水上学習船で滋賀県の県立びわ湖フローティングスクールで「うみのこ」と言う船でした。このような事業をできるのは琵琶湖を抱える滋賀県だけです。
https://uminoko.jp/outline/about-uminoko/
「うみのこ」。
今は2代目の船に代わっています。
第③回の時、テントを張った場所でイベントの準備だろうか、何かが始まるようで幟旗が立っていました。幟旗は平成19年秋開催「第27回全国豊かな海づくり大会」となっています。検索したら3年前。2007年11月11日に開催されたイベントで、こんなサイトが有りました。
https://www.youtube.com/watch?v=Dv0hSvxjXYQ
海の無い滋賀県で開催された全国豊かな海づくり大会でした。
Kオジサンは野次馬根性が旺盛です。
!と思った時には声を掛けてみる。
?と思った事が有ったら検索してみる。
知ろうとした事柄に興味を持ち、検索したら知識が深まりました。
新しく知ることが出来る。
それが面白いです。
最後に
1周をして近江八景等の名所を訪ねることが出来ました。
湖北では、丸子船の水運を知ることが出来ました。琵琶湖独特の魞、エリ網の漁法がリーダーから説明がありました。
琵琶湖の文化。歴史。自然。琵琶湖について知ることが出来、大変勉強になりました。
1年半にわたって琵琶湖を歩きました。四国八十八か所ではありませんが、終えて達成感。充実感を感じています。我ながら良く歩いたなと言う思いがします。
アルバムに貼られた写真と地図にその回ごとの思い出が残っています。
リーダーから説明が有った魞(エリ)網。
ウオーキングの記録
第1回 2010.3.27
「春の兆し ぐるっと琵琶湖一周ウオーク①」 2010年3月27日(土) 晴
https://blog.goo.ne.jp/nkataoka1948/e/f898090ee2484a5f2ece8c2ee066a604
瀬田唐橋から琵琶湖博物館(烏丸記念公園) 14km
第2回 2010.4.28
「春の輝き ぐるっと琵琶湖一周ウオーク②」 2010年4月28日(水) 晴
https://blog.goo.ne.jp/nkataoka1948/e/0e0d8f8b01effec091649da0e7d23d4b
烏丸半島の記念公園から野洲市の鮎家の郷 12km
第3回 2010.5.22
「薫風漂う ぐるっと琵琶湖一周ウオーク③」 2010年5月22日(土) 晴
https://blog.goo.ne.jp/nkataoka1948/e/912bfe13b514e839c25f93db811d5366
鮎家の郷から長命寺 12km
第4回 2010.6.22
「初夏の装い ぐるっと琵琶湖一周ウオーク④」 2010年6月22日(火) 晴
https://blog.goo.ne.jp/nkataoka1948/e/21f2cd5b37da4114e8c9e774714d6540
神明神社御旅所から長命寺 15km
第5回 2010.7.17
「盛夏 ぐるっと琵琶湖一周ウオーク⑤」 2010年7月17日(土) 晴
https://blog.goo.ne.jp/nkataoka1948/e/8080f31629eb371f2b9ca0eecae1d376
神明神社御旅所から彦根港 17.5km
第8回 2010.9.15
「初秋の気配 ぐるっと琵琶湖一周ウオーク⑧」 2010年9月15日(水) 晴
https://blog.goo.ne.jp/nkataoka1948/e/4c05d0230be191342a231d8e6fbe8261
湖北野鳥センターから道の駅塩津海道 あぢかまの里 12.5km
第9回 2010.10.6
「隠れた里 菅浦へ ぐるっと琵琶湖一周ウオーク⑨」 2010年10月6日(水) 晴
https://blog.goo.ne.jp/nkataoka1948/e/8d8b59e5ea787384c10b92be8ee5e424
道の駅塩津海道あじかまの里から国民宿舎つづらお(菅浦) 11km
第10回 2010.11.2
「秋の気配 ぐるっと琵琶湖一周ウオーク⑩」 2010年11月2日(土) 晴
https://blog.goo.ne.jp/nkataoka1948/e/7d2daf69a3b403df6b2bb154731417d0
つづら尾崎展望台から大浦園地 10.5km
第11回 2010.12.8
「冬景色 ぐるっと琵琶湖一周ウオーク⑪」 2010年12月8日(水) 晴
https://blog.goo.ne.jp/nkataoka1948/e/c0235758269fbb28e162adbf671214c4
大浦園地から高木浜 11km
第7回 2011.3.11
「早春賦 ぐるっと琵琶湖一周ウオーク⑦」 2011年3月11日(金) 晴時々雨 時には霙や雪
https://blog.goo.ne.jp/nkataoka1948/e/3852954481ef936566bbddf88153c908
豊公園から道の駅 湖北みずどりステーション 12.5km
第12回 2011.3.17
「雪中行軍 ぐるっと琵琶湖一周ウオーク⑫ 」 2011年3月17日(木) 雪
https://blog.goo.ne.jp/nkataoka1948/e/4f93987765834e00db03fbe830c8a752
高木浜から今津港 (琵琶湖周航の歌資料館) 9km
第14回 2011.5.11
「雨中歩行 ぐるっと琵琶湖一周ウオーク⑭」 2011年5月11日(水) 雨
https://blog.goo.ne.jp/nkataoka1948/e/8b344fdccfd183ed97d00609256ec130
萩の浜水泳場からJR志賀駅 15.5km
第15回 2011.6.8
「梅雨の晴間の湖岸歩行 ぐるっと琵琶湖一周ウオーク⑮」 2011年6月8日(水) 晴
https://blog.goo.ne.jp/nkataoka1948/e/ed1f5841bf1f8c7c2f75e9e4c2770eed
JR志賀駅から雄琴温泉温泉地蔵前 17.5km
第16回 2011.7.6
「炎天下歩行 ぐるっと琵琶湖一周ウオーク⑯」 2011年7月6日(水) 晴
https://blog.goo.ne.jp/nkataoka1948/e/33790962fba10f277db99b64a2ac4d38
雄琴港から瀬田唐橋(建部大社) 17km
第6回 2011.9.7
「秋さわやか ぐるっと琵琶湖一周ウオーク⑥」 2011年9月7日(水) 晴
https://blog.goo.ne.jp/nkataoka1948/e/a41c13e63c315fae162c7a4c25b77544
彦根港から長浜の豊公園 11.5km
第13回 2011.10.6
「秋本番 ぐるっと琵琶湖一周ウオーク⑬」 2011年10月6日(木) 晴
https://blog.goo.ne.jp/nkataoka1948/e/07217c4fcb31ca0833ceccdf30782548
琵琶湖周航の歌資料館から萩の浜水泳場 16.5km