6月18日に「各務原歩こう会」で、天生湿原を散策し籾糠山を目指して歩いてきました。
天気予報で雨が降り出すことを報じていましたので、遅くから振り出すことを願っていましたが、歩いている途中から雨が振り出しました。
籾糠山山頂まで行く予定でしたが、山頂へ行っても雨で眺望が期待できませんですし、ここまで歩いてきて十分花を楽しめましたので木平分岐でランチにし、木平湿原を周回して登山口へ戻りました。
登山口(9:00) ― 湿原北辺(9:29) ― 匠屋敷(9:37)~(9:42) ― 湿原南辺(9:54)
― カラ谷分岐(10:08) ― ミズバショウ群生地(10:18)~(10:21) ―カラ谷登山道―
カツラ門(11:12)~(11:17) ― 木平分岐(11:49)~(12:13) ― 木平湿原(12:42) ―木平探勝路―
カラ谷分岐(13:30) ― 湿原南辺(13:38) ― 湿原北辺(13:49) ― 登山口(14:14)
天生県立自然公園のマップ。
天生峠から自然公園に入りますが、この天生の名は飛騨市河合町天生の名から付けられたのでしょう。
天生峠は、場所的には大野郡白川村と飛騨市河合町の境に位置します。
天生峠への道。
バスは白川郷インターで降り、街中を走って国道360号線を登ります。
ゲートがあり、冬季中は通行閉鎖となります。白川村側からは6月8日から通行が可能となりました。
道幅が狭くカーブでは大型車が曲がれないので8メートル以上の大型バスは通行できません。
白川郷は海抜500メートル程で四方を山に囲まれた谷底の町です。
天生峠は海抜1,289メートルですから800メートル程を登ることになります。
バスは狭くて走り難い道を頑張って登りました。
走っていて、瞬間的に滝が見えました。地図で確認すると中滝となっていました。
歩行に備えてストレッチ体操。
前の方で「ホーホケキョ」と鳴き声がします。後ろの方からは「トッキョキョカキョク、トッキョキョカキョク」の連呼が聞こえました。
遠くからは「カッコーカッコー」と声が聞こえました。
野鳥の鳴き声が聞こえ、自然のド真ん中と言った感じです。
歩き始めです。
鈴木さんが歩くコースを説明しました。
これから自然公園に入ります。
県立自然公園に入るのに環境整備協力金を払って立ち入ります。
環境整備協力金で協力を求める看板とテントに掲示してあった平成24年度の決算書。
遊歩道整備資材費が計上して有ります。資材費が有っても、人件費部分が無いということは、ボランティアが活動しているのでしょうか。
平成24年度の入場者も書かれていました。
新緑の6月と紅葉の10月がピークとなっていて、約半年で1万人が訪れています。
初回に入山した時は協力金を払って入る方法が確立していませんでした。
2回目は払いました。
登山道が整備され、協力金が生かされている事を目にします。
又、このような決算書が掲示され、どのように使われているか、よく判りました。
入山者も6月の新緑。10月の紅葉がダントツです。
歩いていて、富士山の世界文化遺産への登録と入山利用が話題となりました。
富士山が文化遺産に登録されるのが秒読みの段階です。
ニュースで昨年の登頂者の様子を映しています。
すごい人の流れが山頂に向かっています。
当然、糞尿の問題が生じます。
入山料を使い、バイオでエコなトイレを期待したいです。
年間、1万人そこそこの籾糠山。
そして30万人。40万人と多くの人が7月と8月に押し寄せる富士山。
比べ物にならないかも知れませんが、山の入山料の有るべき姿。
そのヒントが、ここに隠されているような気がします。
これから入山します。
自然公園のパトロールの女性が入山に際し、諸注意を話してくれました。
私たちが山から戻って来た時、彼女はザックにノコギリや鉈を入れて山へ入っていきました。
最終のチェックと枝が折れていたりしたら、対処するのでしょう。
入口の近くには、熊に注意と、注意喚起の看板が設置して有りました。
天生湿原に向かって歩きます。
自然木を使って登山道が整備して有ります。
登山道の整備に協力金が生かされているのでしょう。
初めて天生湿原に来た時は、協力金は払いませんでしたが、今ほど登山道が整備されていませんでした。
天生湿原の北辺に着きました。
混雑を避けるため一方通行となり、ここからは左へ進みます。
進むにあたり、熊避け用の一斗缶が下げられていて、叩いてから進みます。
湿原のミズバショウ。
最盛期は過ぎていて、花が付いている最後のミズバショウです。
湿原の南辺へ来ました。
ミズバショウが密生している場所を進みます。
カラ谷分岐に着きました。
ついに、雨が降り出し雨具を着用しました。
ミズバショウの群生地に着きました。
ミズバショウの群生地です。
ミズバショウの時期は過ぎていましたが、リュウキンカは咲いていました。
ここの左側にツバメオモトが咲いていました。
カツラ門に到着です。
カツラ門に到着すると、みんながカツラの大木に向かってシャッターを切ります。
以前は、木の間を通っていましたが、環境保護のためでしょう。
左側に巻いて進みます。
残雪を踏みしめて歩きます。
木平分岐へ着きました。
この先の山頂へは進まずに、ここから木平湿原に向かいました。
ここでランチとしました。
雨の降る中でのランチです。
立ったままで食べた人も居ました。
こんな事も山の記憶の1ページとなることでしょう。
木平湿原の周りの木道を歩きます。
木平湿原からの木平探勝路を下っていきます。
ブナの巨木が並んでいます。
天生湿原の西側の木道を歩きます。
登山口へはもうすぐです。
駐車場へ戻ってきました。
平日と有って訪れる人が少なかったです。
それでも、奈良と名古屋からの団体のバスが停まっていました。
天生は花のデパート
天生湿原から籾糠山へのコースは天生県立自然公園に制定されていて、花が一杯で草花の宝庫です。
草花の宝庫と言うより、花のデパートと言った感じです。
春から初夏にかけての花のオンパレードでした。
ミズバショウは時期が終わりを向かえ、最後の花を目にすることが出来ました。
花が終わってしまったショウジヨウバカマ。
次に登場するササユリは蕾を膨らませていました。
下記の花の名で誤りが有りましたら、お許しください。
ツクバネソウとツマトリソウ。
バイケイソウとミツバオウレン。
ミツバオウレンをバイカオウレンと思い込んでいました。
ラショウモンカズラとコケモモ。
ツバメオモトとリュウキンカ。
キヌガサソウとサンカヨウ。
ニリンソウとミヤマカタバミ。
〇〇ツツジと〇〇スミレ。
マイヅルソウとユキザサ。
ギンリョウソウとホウチャクソウ。
エンレイソウとチゴユリ。
上の右はオオカメノキ。
ヤグルマソウとヤブレガサの兄弟分。
ヤブレガサは葉に切れ込みが、もっと深くなっています。
ネクストバッター。
左はササユリ。右は名のわからないラン。
ササユリは天生湿原の東側の木道脇に有りました。名のわからないランはカツラ門の手前に有りました。
蕾を膨らませ、バッターボックスに入るのを、今か今かと待ち構えていました。
次から次へと花が登場する。
こう言うのも天生県立自然公園の面白さでしょう。
コシアブラとタラの芽。
タラの芽の幹はとても太くなっています。
普通なら山菜取りで獲られてしまっていますが、ここは6月にならないと来れない場所です。
それで、生きながらえています。
展望台で記念写真。
帰りに、白川郷が一望に見下ろせる、展望台に寄りました。
この展望台は白川郷を見下ろせる名所です。
防火点検に、村内で一斉に放水する様子や合掌家屋の雪景色を撮影するのに訪れる名所です。
記念撮影の時には雨が止んでいました。
展望台から駐車場へ戻る時、こんな人に会いました。
テレビのクルーと一緒だったのです。
東海テレビの「スイッチ」と言う番組でした。
最後に。
籾糠山へは02.06と02.10。04.06で3回訪れて居ます。
初夏に訪れたのは今回で3回目となりますが、当時。今のように花に関心を持っていませんでした。
あの頃の印象ではリュウキンカとツバメオモト位しか記憶に残っていません。
再び訪れて花の多さにビックリしました。
それに初めて来た時は、協力金を求められませんでした。
それが今日では、協力金を払って自然公園に入らせて貰う。
協力金が生かされているからでしょう。登山道が自然木で整備されていました。
払った金が生かされ、自然保護に役立っていると思うと嬉しいです。
途中から雨に降られ、残念な空模様でしたが、自然に触れ、良い山行でした。